障害者の就職・転職

障害者転職:甘く見てると、筆記試験・適性検査でも落とされます

2018年4月21日

目次

障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。

就職・転職活動の選考において、面接が一番重要なのは言うまでもありません。これまでも、面接対策の記事はいくつか書いてきました。

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しかし、じゃあ「適性検査は重要度が低く、対策不要か」というと、決してそんなことはありません。

特に、障害者の就職・転職活動においては、適性検査はしっかり対策をして、クリアしておくべきハードルです。

 

なぜ障害者の就職・転職活動で、適性検査が重視されるのか

障害者枠での求人の場合、正直なところ、そこまで高度な職務能力は求められません。障害者採用担当者は「まずはゆっくりでも良いから、長く働いてほしい」と考えています。

採用担当者が求めているのは、

  • その会社で働く上で必要な最低限の能力を持っているか
  • 継続して働いてくれるか

選考を通してこの2つを見極めるわけです。

もちろんメインは面接での判断になりますが、障害者は一般的に離職率が高い傾向にあるので、「継続して働いてくれるか」という点について、慎重に判断しなければなりません。

よって障害者採用では、面接での判断が「本当に間違いないか」を確認するための客観的なデータとして、適性検査が重要な役割を担うということです。

 

適性検査の種類と特徴

適性検査には、「能力検査(いわゆる筆記試験)」と「性格検査」があります。

企業によってはどちらか一方のみ受検ということも稀にありますが、基本両方がセットになっていると考えておきましょう。

「能力検査」で職務上必要な基礎能力を測り、「性格検査」で個性や志向を確認し、その会社にマッチするか=継続して働いてくれるかを測ります。

具体的にみていきましょう。

 

能力検査(筆記試験)の特徴

能力検査は、簡単な計算、図表の読み取り、文章読解、語彙力などを問う試験です。

「簡単な」と書きましたが、それは「考えれば解けるレベルの問題」という話です。しかし、能力検査は短時間のうちに多くの問題を解く必要があるため、いかに時間をかけずに回答するかが一番のポイントになります。

そのためには、とにかく慣れておくこと。

能力検査は「型」が決まっていて、過去問題で回答のパターンさえつかんでおけば、同じ解法でほとんどの問題を解くことができます。

障害者の就職・転職活動で受ける可能性が高いのは、スタンダードな検査であるSPIか玉手箱でしょう。

私も10回くらいは適性検査を受けましたが、全てこの2つでした(玉手箱の方が多かったと思います)。

なので、この2つの検査について、事前に練習しておけば筆記試験対策はほぼ問題なしでしょう。色々な本を買う必要はなく、それぞれ1冊をじっくりやりこむことをおすすめします。

私は下記の2冊で対策しました。

【テストセンター・SPI3-G対応】転職者用SPI3攻略問題集【改訂2版】

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企業によっては、合格の最低基準(得点)を設けていて、それ以下の場合どれだけ面接での評価が良くても「不採用」と決めているケースも多いです(私が勤める会社もそうですし)。

なお、転職エージェントを通して応募している場合、どの種類の適性検査が実施されるかを事前に教えてもらえますので、その試験に絞って対策を練ることもできます。

 

性格検査の特徴

性格検査は、設問に自分が当てはまるかどうかを回答していくタイプの検査です。

例1:「思い立ったらまず行動してみる方だ」→「はい」「いいえ」から選択
例2:A「思い立ったらまず行動してみる方だ」B「何事も計画を立ててから慎重に取り組む方だ」→「A」「どちらかというとA」「どちらかというとB」「B」から選択

性格検査では約300問の質問に直観的に回答していくことになりますので、「良く見せよう」とふらふら答えていると、結果に矛盾が出てしまい好ましくありません。

性格検査では、「面接で聞かれたらどう答えるか」という視点で答えるのがコツです。そうすれば一貫性が出ますし、「面接の印象と検査結果が違う」と変に疑われることもありません。

「矛盾しないように」と全てに正直に答える必要はありませんよ。面接と同じです。

性格検査についても、初めて受検すると戸惑うこともあると思いますので、事前に経験しておくとよいでしょう。

手軽に無料で受けられる性格検査対策としては、リクナビNEXT【PR】のグッドポイント診断がおすすめ

グッドポイント診断の質問形式は、本番の性格検査とほぼ同じですので、「どう答えるとどのような結果が出るか」がおおよそ分かります。

検査の結果は「面接でどのように自己PRするか」にも活用できるので良いことづくめです。

利用手順や診断結果の紹介はこちら↓

 

 「面接の方が重要だから」と気を抜かない。適性検査対策も怠るべからず

筆記試験は対策本で3日くらい過去問に取り組めば合格点が出せると思いますし、性格検査も上記のグッドポイント診断で30分ほどで経験できます。

せっかくマッチした企業を見つけられて、面接も上手くいったのに、「適性検査が原因で不合格」となっては悔やんでも悔やみきれませんよね。

採用担当者は、「本当に志望度が高いなら、適性検査についてもしっかり対策してきているはず」と考えています。

適性検査対策をして臨めば、それだけ採用担当者への印象も良くなります。

本番でつまずかないよう、しっかり下準備しておきましょう。

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