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障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。
これまで5回以上の転職で数多くの面接を受け、今は採用担当者として面接官の立場です。
その経験から、このブログでも「頻出質問一覧」や、面接での受け答えについて記事にしてきました。
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今回は、改めて採用担当者として感じる、「これだけは心得て面接に臨むべし」というポイントをまとめておきたいと思います。
ブログの読者層に合わせて「障害者が採用面接を受ける際」とタイトルには謳っていますが、障害の有無に関係なく参考にしていただけるかと。
1.面接官が話しているときは、まずは聞くことに専念しよう
面接はあなたという商品を売り込むための「営業の場」ですが(当然面接官が自社を売り込む場でもあります)、基本的にはただの会話=コミュニケーションの場です。
一番大切なことは「聞かれたことにきちんと答えること」です。当たり前でしょうか?
面接官が話している最中、「さてどう答えたらいいだろう」と考えながら聞いていませんか?
回答内容の「質」以前に、面接官が聞いたことに対して的外れな答えが返ってきたら会話が成り立ちません。
コミュニケーション能力不足、人の話を聞いていない、何か隠したいことがあって話をはぐらかしているのか?等々、いずれにしろマイナス評価です。
質問が終わってから、すぐにペラペラと話し出す必要はありません。時間がかかっても構いません。
まずは落ち着いて、質問に正しく答えられるよう、「聞くこと」に専念してください。
2.質問には結論から話そう
ビジネス会話では、「質問には結論から答える」のが常識です。でも、焦ると「経緯から話して最後に結論」という流れで話してしまいがちです。
なぜ結論から話すべきなのか。
2-1.そもそも「聞く気をなくす」
そもそも結論から話さない人の話は途中で聞く気がなくなります。
別に意地悪で言っているわけではなく、結論から話してくれないと、「聞くのが疲れる」んです。
例で見ていただいた方が分かりやすいかと思います。
面接官「貴方の強みは何ですか?」
応募者「私が前職で新しい制度を導入した際、こちらで事前に資料を作りこんで説明会を行いましたが、各部署からの協力がなかなか取り付けられず、調整が難航しておりました。
しかし、大勢に向かって話す「説明会」ではなく、一人一人とじっくりと話せる「対面での打ち合わせ」で、それぞれの部署にとってどのようなメリットがあるのかを粘り強く説明したことで、協力を取り付けることができました。
この調整力が私の一番の強みであると考えています。
どうでしょう?途中で聞く気が失せてきませんか?いつになったら質問への回答が返ってくるのか?と思いますよね。
最初に「答え」を言ってくれないと、「結局なんなの?」というのをずっと考えながら聞かないといけなくなります。
これって相手への配慮に欠けた答え方だと思いませんか?
では次は結論から話してみましょう。ほんとに一言です。
面接官「貴方の強みは何ですか?」
応募者「調整力です。
私が前職で新しい制度を導入した際、こちらで事前に資料を作りこんで説明会を行いましたが、各部署からの協力がなかなか取り付けられず、調整が難航しておりました。
しかし、大勢に向かって話す「説明会」ではなく、一人一人とじっくりと話せる「対面での打ち合わせ」で、それぞれの部署にとってどのようなメリットがあるのかを粘り強く説明したことで、協力を取り付けることができました。
この調整力が私の一番の強みであると考えています。
この方が話を聞く気になりませんか?
そして、結論から話すべき理由は他にもあります。
2-2.話の整合性の確認が取りづらい
これは完全に面接官視点の考え方ですが、結論から話してもらえないと、面接官として「応募者の話が妥当か」という整合性の確認が取りづらくなります。
上で出した例だと、結論から話してもらえれば、応募者の強みが「調整力」だとわかります。
後は、その理由・根拠・エピソードを話してもらう中で、本当に調整力があるのか、その「調整力」は仕事に役立つものなのかを判断するわけですね。これが整合性の確認です。
面接官に「この応募者の話は妥当だし、『調整力』も仕事で役立つな」と思ってもらえないと、採用(次の選考)に結びつかない。
だから、結論から話して、面接官にあなたの話を納得してもらう必要があるのです。
3.最低限の企業情報は把握しておこう
その会社への入社を希望して面接に来ているのだから、会社のことを何も知らないのはおかしな話です。
いや、分かります。私自身も数多くの面接を経験してきているので、「全部の企業のことを詳細に把握できないよ」と。
それでも、志望動機に直結するポイントなので、大事な部分です。
私は、出来るだけ下調べしてから面接に臨めるように、あえて一度に応募する企業の数を絞っていました。
リスクがあるのでおすすめはしませんが、一度に一社にしか応募しないこともあります。
最低限、これくらいの情報は押さえておきましょう。インターネットを使えばすぐわかります。
- 昨年度の売上高と利益
- 社員数・拠点数
- 主要な事業内容
- 最近のニュース・プレスリリースの内容
- 創業者名と現社長名
- 理念・ビジョンなどで大切にしていること
正確に覚える必要はなく、全てざっくり覚えておけばOKです(創業者名と現社長名はしっかり覚えましょう)。
急に聞かれて答えられないと、焦ってしまって普段の実力を発揮できずに終わってしまうこともあります(実体験)。もったいないので、落ち着いて面接が受けられるよう、これくらいは調べておきましょう。
まとめ:障害者が採用面接を受ける際の心構え
- 面接官が話しているときは、まずは聞くことに専念しよう
- 質問には結論から話そう
- 最低限の企業情報は把握しておこう
これだけ意識しておけば、ひとまず「できる応募者」です。
上でもリンクを張りましたが、下記にも面接対策記事を書いていますので、参考にしてください。
これであなたの面接突破率はかなり上昇するはずです。
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