障害者の就職・転職

障害者がおすすめする転職エージェント【利用した8社から厳選】

2017年9月10日

目次

障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。

私はこのブログで「障害者が就職・転職するなら転職エージェントを使ったほうがいいよ」と繰り返しお伝えしています。その理由は、障害者として転職活動に“大きな壁”を感じた、私自身の苦い体験にあります。

それは、私が障害者として初めての転職に臨んだ時のこと。私は新卒の頃から面接が得意な方で、就職・転職活動で特に苦戦したことがなかったため、「何とかなるだろう」と安易に考えていました。

が、現実は不採用通知の嵐。

ハローワークや障害者向け転職サイト経由で20社以上は応募しましたが、書類選考で全滅。

それまでの自信は見事に打ち砕かれ、その時は本気で転職(その時点で離職していたので、正しくは再就職)を諦めようと思いました。

そんなある日、友人から「転職エージェント使ってみたら?」とアドバイスをもらいました。聞いたことはあったものの、なんだかよく分からないし、求人を紹介してもらうには、面談に行かなければいけないと言う。

億劫ではあるけれど、そんなことも言っていられない状況でした。そして、「モノは試し」と軽い気持ちで登録した転職エージェントから、道が開けたのです

それまで一切通過できなかった書類選考が、転職エージェントから紹介された求人なら全て通過。当時は驚きましたが、理屈が分かれば納得です。

障害者の就職・転職は、何より「その企業で自分の障害を受け入れてもらえるか(受け入れる体制が整っているか)」が最も重要な要素にもかかわらず、応募者には、その情報を得る手段がないのです。

だから、闇雲に「自分の障害を受け入れてもらえるか分からない(マッチする可能性が低い)」企業に応募して、当然のように不採用になる。

しかし、企業の採用担当者と直接つながっている転職エージェントならば、応募者一人ひとりの障害に合わせて、受け入れ体制が整った企業を紹介することは難しいことではありません

転職エージェントを利用すると様々なサポートが受けられますし、メリットは多々ありますが、「自分の障害(と能力)に適した企業をピンポイントで紹介してもらえる」ので「選考通過率が格段に高い」というのが、一番のメリットでしょう。

自分で応募するエージェントを利用する

私も、転職を諦める前に転職エージェントに出会えて本当に良かったと思います。当時転職エージェントをすすめてくれた友人に感謝です。

でなければ、きっと「もう転職(就職)は無理だな……」と諦め、アルバイトでようやく生活を維持していくような毎日だったはず。

実際は、ただ単に自分にマッチする企業に出会えていなかっただけなのに、です。

この記事を読んでくださっているあなたも、

  • 過去の私と同じように「就職・転職活動をしたけど、どれだけ頑張っても成果が出ない」と挫折してしまった
  • 「今の勤め先に不満はあるけど、転職なんて無理」と、やる前から諦めている
  • 「そもそも自分が望むような求人がない」と思い込んでいる

こんな思いを抱いているのではないでしょうか。

「やった分だけ報われる」とは限らない就職・転職活動、光が見えずに始める・続けるのはつらいですよね。しかし、まだ諦めるのは早いです!

法定雇用率(一定規模以上の企業は、障害者を一定数(割合)雇う義務がある)は上昇を続けており、障害者は転職市場で大きな需要があります。

なので、優秀で信頼できる転職エージェントを見つけることができれば、希望する就職・転職が叶う可能性は大いにあります

しかし、大小さまざまな転職エージェントが存在するなか、「どの転職エージェントを選べばよいのか」が非常に重要です。「よくわからないから、とりあえず」と安易に選んでは後悔します。

大手エージェントならどこでも安心かというと、そうではなかった。それが、計8社のエージェントを利用した私の感想です。

転職エージェントを利用することはメリットだらけですが、ハズレの転職エージェントにあたってしまうと、デメリットがあることも事実です。したがって、信頼できる転職エージェントを見極めることが重要です

今回は、転職エージェントの主な特徴と利用の流れ、私が利用した8社の中でおすすめできる転職エージェントをご紹介したいと思います。

すぐにおすすめ転職エージェントだけを見たい、という方は、こちらから記事下に移動。

 

書いている人について

書いている人について

前置きが長いですが、本題に入る前に少しだけ、この記事を書いている私について。

転職情報については、いろいろな情報がネット上に数多くありますが、信ぴょう性の全くないものやデマもあふれています。

障害者専門の転職エージェントを利用したことがないような方が、「おすすめ障害者専門転職エージェント!」のような口コミを書いているケースも見かけます。

転職は人生を変える大きな転機ですから、正しい情報をもとに行動してほしいと願っています。

私は過去に障害者採用コンサルタント(いろいろな企業の障害者採用を手伝う仕事)を務め、現在は某大手企業の障害者採用担当者であり、転職エージェントを「企業側として依頼する立場」です。

また、私自身が聴覚障害の当事者であり、転職エージェントを利用して複数回の転職を経験しています。

この記事では(ブログ全体でも)、私自身が体験して、「本当におすすめできる」と思える転職エージェントやその他サービスのみ紹介します。

まぁ、私の転職歴が誇れるものかはともかく(笑)、こうした背景があって書いているということだけご理解ください。

 

転職エージェントとは

そもそも「転職エージェントとは」というところを、基礎知識として簡単に説明しておきます。

転職エージェントとは、就職・転職を希望する求職者に対して相談や支援を行い、企業との仲介(マッチング)をする、人材紹介のサービスの一つです。

また、相談や支援を行う人材紹介会社の担当者自身のことを指す言葉でもあります(キャリアアドバイザーとも呼ばれる)。

求職者側は、そのサービスのすべてを無料で利用することができます。

転職エージェントとは:「人を採用したい企業」と「就職・転職したい求職者」をつなぐサービスであり、そのサービスを提供(担当)する人のこと。

 

メリット1:マッチする企業に出会い、選考を有利に進められる

転職エージェントは無料で利用できるサービスでありながら、就職・転職にあたって様々なサポートを受けることができます。

特に障害者については、転職エージェントを利用することによって、就職・転職活動の負担と難易度がぐっと下がります。

  1. 「企業の実態」と「あなたの要望」を把握したうえで求人を紹介してくれるため、ミスマッチがない
  2. あなたの障害特性に応じた、受け入れ体制の整っている企業のみ紹介してもらえる
  3. 過去の実績(データ)から、応募企業に応じた面接指導を受けられる
  4. 複数の企業に応募する場合でも、応募書類を都度作成する必要がない(はじめに一度エージェントに提出すればOK)
  5. 履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえる
  6. 応募から面接日程の調整まで、面倒な手続きをすべて代行してもらえる
  7. 給与・ポジションの交渉や、面接では聞きづらいことの問い合わせも代行してもらえる

特に1~3のメリットはとても大きいです。

それぞれの企業によって、どのような障害であれば受け入れられるのかは大きく異なりますが、基本的に応募者がその情報を得る手段はありません

企業HPや求人広告に雇用実績を掲載している例もありますが、例えば同じ「聴覚障害」でも、「どの程度口話ができるか」「電話は使えるか」「手話通訳は必要か」などそれぞれに事情は異なりますので、ほとんど当てにはなりません。

例えば「精神障害者は採用しない」という方針の企業でも、「うちは精神障害者は採りません」などと公言するわけがないのです。当たり前ですが。

なので、企業の採用担当者と直接やりとりをしている転職エージェントから「あなたの障害」の受け入れ体制が整った企業を紹介してもらうのが一番なのです。

また、転職エージェントは、それぞれの企業で「どのような人材を求めているか」「どのような人が採用されているか」「面接ではどのような質問をするか」「採用された人はどのような回答をしたのか」という蓄積データがあります。

よって、応募企業に応じた的確な面接指導が受けられるので、自信をもって面接に臨むことができるのです。

 

メリット2:何でも相談できる「伴走者」を得る安心感、精神的負担の軽減

メリット1で紹介したのは、実利的な面のメリットです。しかし、私が実際に転職エージェントを利用して感じたのは、心理的なメリット「安心感」も大きいということ。

就職・転職活動は孤独です。気軽に周りに相談することはできませんし、仮に話せる人がいたとしても、正しい助言・求めるアドバイスが得られることは少ないでしょう。

就職・転職活動中は、常に不安が付きまといます。このまま、今のやり方で続けて結果は出るのだろうか、悩んでも答えが出ないことは分かっていても、悩んでしまう。

転職エージェントは、これまで何十人・何百人の障害者の就職・転職を支援してきたプロです。

そんなプロに、不安なこと、分からないことを何でも相談できるということは、ものすごく心強かったです。

就職・転職活動には、絶対の答え・正解はありません。だからこそ、一緒に考えて支援してくれる=一緒にゴールまで走ってくれる伴走者を得ることが、成功の近道になります。

 

注意点1:ハズレの転職エージェントを利用したときのデメリット

メリットだけではなく。デメリットの話も。

上述の通り、求職者は転職エージェントを完全無料で利用することができます。

では転職エージェントがどこから収益を得ているのかというと、あなたが就職・転職に成功したとき、その就職・転職先の企業から紹介手数料を受け取っているのです。

なので、基本的に転職エージェントは何とかしてあなたに就職・転職してほしいと思っています。

これは素直に受け取ればメリットです。あなたの就職・転職活動を真剣に支えてくれます。

しかし、ハズレの転職エージェントにあたってしまうと、紹介手数料を得るために、あなたにマッチしていない企業でも強引に勧めてくる可能性があります

実際、私がとある大手転職エージェントを利用したとき、伝えた希望に全く沿わない企業ばかりを強引にすすめられたことがあったため、それ以来その転職エージェントは一切利用しませんでした。

また、企業側としても、希望する条件にマッチしない応募者ばかりを勧めてくるようなエージェントは避けたいものです。

こんなエージェントを利用しては、「この転職エージェントからの紹介は信用できない」と、とばっちりであなたの評価が悪くなってしまうことも考えられます。

したがって、信頼できる転職エージェントを見つけることが極めて重要なのです。

  1. ハズレの転職エージェントは、ノルマのために「あなたにマッチしない企業」でも勧めてくる
  2. 企業からの評判がよくない転職エージェントは、かえってあなたの足を引っ張る

 

注意点2:転職エージェントの弱点は、地方に弱いこと

転職エージェントの利用は基本、エージェントと面談することが前提なので、利用範囲は事務所のある大都市圏のみになります(最後に紹介する『ランスタッド』なら各都道府県で利用できます)。

障害者専門のエージェントなら、ほとんどが東京・大阪のみ、一部の大手なら名古屋も含むといったところでしょうか。

特に障害があると難しいケースが多いことは承知ですが、東京・大阪・名古屋(の通勤圏内)への引っ越しを前提に就職・転職活動を行うのも選択肢の一つです

求人の数もリアルに数十倍ですし、収入もかなり差があります(100万以上差が出ることもザラです)。

私も地方出身で、一時期地元で就職活動をしていたことがありますが、求人は少なく年収も低かったので、結局東京の企業に応募しました(当時ランスタッドを知っていれば……)。

転職活動は移動が多くてきついですが、実際に引っ越すのは内定後でも良い訳ですからね。

地方在住で離職中、かつ就職・転職活動に行き詰ってどうしようもない!という方はぜひ検討してみてください。

面談可能ということなら、エージェントの方も親身になって相談に乗ってくれるはずです。

 

転職エージェント利用の流れ

転職エージェントのメリット・注意点が分かったところで、利用する際、具体的にそのような流れで進めていくのかをご説明します。

私の体験をもとに一般的な流れをまとめますが、利用する転職エージェントによっては多少の違いはあるかもしれません。

 

1.転職エージェントの利用登録

WEBサイトから個人情報や就労状況を登録します。

登録が必要な情報は、氏名・年齢・住所・電話番号・メールアドレス・障害種別および手帳の等級・出身校・現職および前職の所属企業・在籍年数・転職の希望時期および条件・・・などが一般的。

登録自体は5分ほどで完了することがほとんどだと思います。

 

2.転職エージェントとの面談日程を調整する

求人を紹介してもらうためには、転職エージェントとの面談が必要です。

その面談で、あなたの障害内容やこれまでの職歴・経験、転職の希望条件を伝え、マッチする求人を紹介してもらうことになります。

登録が完了すると、メールまたは電話で「初回面談」についての連絡が来ますので、都合の良い日程を伝えましょう。

 

3.転職エージェントとの面談用に履歴書・職務経歴書を準備する

面談にあたって、事前に履歴書・職務経歴書の作成が必要です。

あ、手書きで作る必要なんてないですからね、PC使いましょう。事前にデータで担当者に送付しておけば、当日持参する必要もありません。

ここは面倒なところですが、エージェントに一度書類を提出しておけば、それを使っていくらでも書類応募してもらえるので、その後の手間がなくて良いです。

個人的に履歴書・職務経歴書の作成って嫌いなので、これはすごくありがたいです。うちにプリンターないから、いちいちコンビニまで行ってプリントアウトしなければいけないんですよね。

書類応募の時点では志望動機を書かなくて済むのもポイント高い。

面接に進めるかも分からない企業についていちいち調べるの面倒ですからね(面接選考に進むタイミングでは、志望動機も書いた履歴書・職務経歴書が必要です)。

 

4.転職エージェントと面談。就職・転職について相談、希望条件を伝える

面談は一般的に、転職エージェントのオフィス内にある「面談ブース」で、担当者と一対一で行われます。面接ブースは小さな会議室で、他の利用者と顔を合わせたり、話を聞かれることはありません。

大体受付は無人の電話受付なので、聴覚障害者はあらかじめ指定の日時に受付まで迎えに出てきてもらうように、メールで伝えておきましょう。

面談の内容は以下の通り。エージェントの質問にこちらが答える形です。

事前にしっかり準備しておく必要はありませんが、下記のリストを見て少し整理しておきましょう。その方が求人紹介までスムーズに話が進みます。

  • これまでの職務経歴・スキル(特にPCスキル)・実績・退職理由
  • 現職(前職)の転職(退職)理由
  • 障害の内容・出来ること出来ないこと・通院や服薬・配慮してほしいこと
  • 希望する年収・就業場所・転職時期・職種や業界
  • 現在の転職活動状況(他のエージェントの利用)

こうして見ると、障害者が面接選考で聞かれることとほとんど同じです。面接の予行練習にもなりそうです(もちろん本当の面接ではないため、身構える必要はありません)。

面談時間はおよそ1時間から2時間程。少し時間はかかりますが、求人紹介に必要なのは初回の面談のみなので、後はメールのやりとりのみでOKです。

 

5.求人を紹介してもらう

初回面談で、転職エージェントによるヒアリングを経て、希望条件が明確になったら、いよいよ求人紹介です。

面談の時点でいくつか(多いときは20社以上)求人をピックアップしてもらえます。もちろんその場で応募するかどうか決める必要はないので、持ち帰ってじっくり検討することも可。

面談後もメールを通して随時求人を紹介してもらえます。

正直、エージェントを使えば書類応募に手間は一切かからないので、手当たり次第応募しても問題はありません。

が、私の経験上、書類応募すればほぼ100%通過する(「ここはハードル高いですよ」という超優良企業は別)ので、あえて応募する求人を絞っていました。

これは別に私が特別な訳ではなく、エージェントを利用すれば自分に合った求人を紹介してもらえるので、当然といえば当然です

 

6.転職エージェントを通して、書類応募する

書類応募すると言っても、「この求人に応募します」と担当の転職エージェントに伝えるだけです。

応募用の書類を新たに作成する必要がないため、紹介された求人が自分の求めるものであれば、ガンガン応募してOK。

「自分が求めるもの」って、要するに現職(前職)で抱えていた不満が解消されるかどうかです。

優秀なエージェントであればその求人が「なぜ(どういう点が)あなたにマッチしているのか」教えてくれますので、自分で判断しきれないときは積極的に質問しましょう。

 

7.応募企業の選考

選考はおおよそ「書類選考」「筆記試験(適性検査)」「面接」の流れになります。私は大企業の応募が多かったからなのか、筆記試験(適性検査)は多かったです。

ほとんどの企業で19:00以降のスタートなど時間の融通をきかせてくれますので、近隣なら有給使わなくても面接が受けられます。

面接回数は2,3回の企業がほとんど。

  • 2回のケース:「1回目 採用担当者」「2回目 人事マネージャー+配属先のマネージャー」
  • 3回のケース:「1回目 採用担当者」「2回目 人事マネージャー」「3回目 配属先のマネージャー」

私の最長記録では、配属先がなかなか決まらず5回面接したこともあります。が、そんなケースは

「この人はぜひ採用したい。しかしどの部署で一番力を発揮してくれるだろうか」

というポジティブに悩んでいることがほとんどなので、あなたに入社の意思があるならあまり気にする必要はありません(じゃないと、あなたにそこまで時間を割いてもらえません)。

あと、障害者採用では役員クラスが面接に出張ってくることはほとんどありませんので、そこまで緊張感はないです(私は役員面接の経験ないです)。

また、書類応募・面接日程調整・面接対策等エージェントが行ってくれますので、楽だし安心です。

特に面接対策は「過去の蓄積経験から、その企業で面接することを想定して」行われるので非常にありがたい。

不安なら対面で模擬面接をしてもらえますし、スケジュールの関係で難しければ、メールで面接のポイントだけを教えてもらうこともできます。

 

8.内定・オファー面談(内定先との条件交渉)・入社

晴れて内定の運びとなったら、後は内定先との条件交渉です。私が応募した企業では、内定受諾前に「オファー面談」を行うことが多かったです。オファー面談では、企業から応募者に

  • 就労条件(年収・休暇・就労時間・就労場所等)
  • 配属部署(業務内容・上司やメンバー等)
  • 内定受諾から入社までのスケジュールや手続き

などの話があります。ここからは選考ではないため、正直ベースで話しましょう。どちらかといえば、オファー面談は「企業側の自己PR」の場です。

どうしても直接言いづらいことは、エージェント経由で伝えることもできます。

また、この時点でもう一度「転職の目的」「現職の条件」「内定先の条件」をじっくり振り返り、「本当に転職してよいのか」を考えましょう。

信頼できるエージェントであれば、「本当にその会社に入社するべきか」を一緒に考えてくれます。

入社の意思が固まれば、いよいよ入社!

 

9.入社後のフォロー

エージェントを利用して転職するメリットの一つに、「入社後もフォローしてもらえる」ことが挙げられます。

仕事や職場での障害配慮について相談に乗ってもらったり、それでも解決が難しければ人事や上司の間に立って、本気でサポートしてもらえます。

というのも、企業と転職エージェントの契約では、「紹介した人材が早期に退職した場合、転職エージェントが紹介料を企業に返還しなければならない」というのが一般的。

「あなたのために」はもちろんですが、ビジネス的に見ても、転職エージェントはあなたに長く勤めてもらいたいということです。

なんだか打算的と思われるかもしれませんが、「自分自身(転職エージェント)のためでもある」というのは、逆に本気でやってもらえるという安心感にもつながります。

 

転職エージェントについてのまとめ:理想の就職・転職を実現するには

ここまで読んで下さったあなたは、少なからず就職・転職について考えていらっしゃるのだと思います。

今の仕事の「業務内容」「収入」「人間関係」「将来性」「立地」……など、少しでも不満や不安があるなら、ぜひ転職エージェントに登録しましょう

エージェントは、あなたの要望通りの求人を見つけてくれるし、応募も面接の調整も面倒なことは全てやってもらえます。「就職・転職活動は大変だし……」と思っているならば、安心してください。

転職エージェントを利用すれば、就職・転職活動の負担は驚くほど軽く済みます。今となっては、もう自分一人で転職活動なんて考えられません。

そして肝心なことは、転職エージェントを利用することで、あなたに不利益なことは一切ありません

お金もかからないし、周りの人にバレることもない。企業の面接も19:00以降に対応してくれることも多いので、有給を使う必要もありません。

仮に「今すぐ就職・転職!」と考えている訳ではなくても、どのような企業に就職・転職できる可能性があるのかを知るだけでも価値は大きいです。

エージェントに相談してみるだけでも良いですし、そもそも本当に転職するかどうかなんて、内定が出てから本気で考えればいいんです。

また、自分自身の市場価値(他の企業からどう評価されるのか)を、あなた一人で、客観的に判断することは非常に難しいことです。「自分の推測」は当てになりません。

年齢・障害特性・職歴・学歴・スキルなどで、「どうせ就職・転職なんて無理だ」と悩んでいる方も、諦める必要はありません。諦めるのは、就職・転職のプロであるエージェントに相談してからでも遅くはありません。

さて、これで「転職エージェントのメリット」「不利益が一切ないこと」「利用する際の流れ」が分かっていただけたかと思います。

しかしここまで条件がそろっても、残念ながら実際に行動に移せる人は、あまり多くはないでしょう。新しいことをはじめるには、大きなエネルギーが必要ですからね。

ただし、理想の就職・転職を勝ち取れるのは、自分から初めの一歩を踏み出した人だけだと私は思います。

転職によって納得できる収入を得て、やりたい仕事を勝ち取った私からすれば、転職エージェントを利用しないのはもったいないとしか言いようがありません

これを機会に重い腰を上げて、理想の就職・転職に向けて第一歩を踏み出してみましょう!

最後に、私が利用した8社の「障害者向け転職エージェント」の中から、おすすめできる転職エージェントをご紹介します。

 

おすすめ転職エージェント1:ランスタッド(randstad)


障がい者の転職は実績豊富なランスタッドへ【PR】

『ランスタッド』は私が最も直近で利用した転職エージェントで、これまでの(利用した8社の)中でも最も信頼でき、親身になってサポートしてくれる転職エージェントでした。

ランスタッドと聞いてもあまり馴染みはないかもしれませんが、ランスタッド・ホールディングスは、人材サービス会社世界第2位のグループです。

ランスタッドには障害者専門の転職エージェント機能である「チャレンジドチーム」があり、「あなたにぴったりの求人を探す」だけでなく、「あなたの希望する条件の求人を作り出す」というオーダーメイド型求人が特徴

また、各地方にも拠点があり、日本全国で利用可能。拠点が地方にもある=それだけ地域密着の優良企業にも精通しているので、紹介してくれる企業の幅も広いです。

さらに、首都圏では精神保健福祉士の資格を持つエージェントがサポートしてくれますので、精神・発達障害の方も安心して任せられると思います。

ここまで利用者(私)を思った提案をしてくれる転職エージェントは初めてで、私が今後転職活動する際は、ランスタッドをメインに利用します。

\公式HPはこちら【PR】/

 

筆者の利用体験記・紹介記事を読む

 

おすすめの転職エージェント2:dodaチャレンジ


障害者の就職・転職なら【dodaチャレンジ】【PR】

dodaチャレンジは、障害者の転職支援人数 業界トップクラスの転職エージェントです。

dodaチャレンジを運営している「パーソルチャレンジ株式会社」自体が障害者を多数雇用(社員の約6割)している特例子会社であり、障害配慮への意識はものすごく高いと感じました。

主な拠点は本社(田町)、東京(丸の内)、関西オフィス(梅田)、中部オフィス(名古屋)の4つ。電話面談も利用できるため、地方在住でも利用可能。

担当エージェントが二人体制という手厚さがすごい。

退職を決意して職歴にバツが一つ追加され、おまけにこれまでの聴覚障害に加えて発達障害の診断付きというかなりの転職ハードモードになった私に対して、たくさんの求人を紹介してくれる懐の深さがすごい。

\公式HPはこちら【PR】/

 

 

おすすめ転職エージェント3:アットジーピー(atGP)


プロと一緒にする転職活動!障害者の就・転職ならアットジーピー【atGP】【PR】

『アットジーピー』は、障害者転職サポート実績業界No.1、国内最大手の障害者専門転職エージェントです。

サイトには掲載されていない(転職エージェント利用者のみに公開される)非公開求人も含め、求人情報数はおよそ2,000件。

他にも大手エージェントは何社かありますが、私が利用した中では、紹介してもらえる求人の数が一番多かったです

面談可能なオフィスは東京・大阪・名古屋にあり、大都市圏をカバーしています。

また、地方在住者でも電話面談(またはスカイプ面談)により利用可能。転職エージェントが、あなたの通勤可能な範囲で求人を探してくれます。

\公式HPはこちら【PR】/

 

 

おまけ1:転職エージェントの登録は2~3社がおすすめ

転職エージェントを利用する際は、複数社に登録することが基本です

なぜなら、

  1. 紹介してもらえる求人(会社)がエージェントにより異なるから
  2. 担当者との相性(合う合わない)があるから
  3. それぞれのエージェントで得意な部分、弱い部分があるから(面接対策が強い・ヒアリングが丁寧・求人数が多い 等)

詳しくは、個別の利用体験記事をご参照いただければ。

余裕があれば4社以上登録しても良いと思いますが(無料ですからね)、数が増えればそれだけ面談の回数ややり取りの負担が大きくなります。

とりあえずは2社~3社の登録で問題ないと思います。

 

おまけ2:明日応募締め切りの求人から内定。決めたらすぐに動き出そう

過去、某転職エージェントで(初めて)面談した際、複数提示してもらった求人のうち一件が、翌日に応募締め切りとなるものでした。

転職エージェント「人気企業なので倍率も高いですが、どうされますか?」

私「(応募するだけなら、新しく書類を作る必要もないし、事業内容にも興味あるしな……)応募お願いします。」

と割と気軽に応募した企業から、最終的に内定をもらい、入社する運びとなりました。

ずーっと求人を出しているような企業もありますが、人気のある企業ほど、短期間で応募を締め切る傾向にあると思います。一定数の応募者がすぐに集まりますから。

あなたとマッチする企業が、いつ求人を出し、いつ某集を締め切るかは分かりません。

エージェントとの面談さえ済ませておけば、後は随時情報をもらえますので、思い立ったが吉日、まずはエージェントとの面談までは早めに動きましょう。

 

おすすめ記事

握手 1

目次 障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。 私はこのブログで「障害者が就職・転職するなら転職エージェントを使ったほうがいいよ」と繰り返しお伝えしています。その理由は、障害者として転職活動に“ ...

ランスタッド日本橋オフィス 2

目次 障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。 「転職を数多く経験してきた障害当事者として」「障害者採用の担当者として」の経験を踏まえると、障害者が就職・転職活動を成功させられる可能性は、転職エ ...

dodaチャレンジから紹介された15件の求人票 3

目次 障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。 「転職を数多く経験してきた障害当事者として」「障害者採用の担当者として」の経験を踏まえると、障害者が就職・転職活動を成功させられる可能性は、転職エ ...

質問を想定できると、面接が変わる 4

目次   障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。 前回の投稿で「面接?得意ですよ」みたいなことを言いましたが、結果的に勝率が高いのでそう言っただけで、面接自体は嫌いです。緊張する性質 ...

-障害者の就職・転職

© 2024 むじなの障害者転職記