障害者の就職・転職

【利用体験記】障害者が転職するなら最大手アットジーピーは登録必須

2017年11月11日

目次

障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。

「転職を数多く経験してきた障害当事者として」「障害者採用の担当者として」の経験を踏まえると、障害者が就職・転職活動を成功させられる可能性は、転職エージェントを利用するか否かで大きく差が生じます

なぜなら、障害者の就職・転職を成功させる上で最も重要な「自分の障害を受け入れてもらえる(体制が整っている)企業はどこか」という情報は、転職エージェントからしか入手できないからです。

自分にマッチする企業を見つけることこそ、就職・転職活動を成功させる秘訣です。

障害者が転職エージェントを利用することのメリットや利用の流れについては、こちらの記事をどうぞ。

 

この記事では、障害者専門の転職エージェントである「アットジーピー(atGP)」について、私が利用した経験を踏まえて徹底的に紹介します。

私は転職エージェントを8社利用した経験がありますが、最大手であるアットジーピーの「転職支援サービス」には登録必須です

 

アットジーピーの特徴・利用して良かった点


プロと一緒にする転職活動!障害者の就・転職ならアットジーピー【atGP】【PR】

『アットジーピー』は、障害者転職サポート実績業界No.1、国内最大手の障害者専門転職エージェントです。

運営会社であるゼネラルパートナーズは、「社会問題をビジネスで解決する」を理念に掲げて設立、障害者の就職・転職支援を始めとして、「障害者の教育研修」や「障害に関する調査研究」など、障害者支援に関して幅広く活動している会社です。

面談可能なオフィスは東京・大阪・名古屋にあり、大都市圏をカバーしています(アットジーピーHPの「オフィスのご案内」に記載はありませんが、名古屋支社で面談可能です)。

ちなみに、アットジーピーでは転職エージェントとしてのサービス「転職支援サービス(転職エージェント)」と、応募者がWEBで検索→自己応募する「求人情報サービス」があります。

今回私がおすすめしているのは、もちろん転職支援サービス(転職エージェント)の方です。

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それでは、私が実際に利用してみて感じた、アットジーピーの「転職支援サービス」について特徴とメリットをお伝えしていきます。

 

業界最大手ならではの、圧倒的な求人数

アットジーピー「転職支援サービス」の1番のおすすめポイントはここです。さすが業界最大手だけあって、その求人数は圧倒的

サイトには掲載されていない(転職支援サービス利用者のみに公開される)「非公開求人」も含め、求人情報数はおよそ2,000件もあるのです。

キャリアアドバイザー(転職活動を直接支援してくれる担当者)との初顔合わせの面談の際、じっくりと時間をかけてヒアリングを受けた後、その場で20~30社もの求人を提示してもらえました

有名な大手企業から安定した中堅企業、特例子会社まで幅広い層の求人で、量だけでなく質も高いと感じました。

もちろん、その全てが「自分の希望に100%合致する」というものではありませんでした。

しかし、「ちょっと希望と違うな」という案件でも、応募者の障害特性やキャリアを加味したうえで提案してくれたものでしたので、選択の幅が非常に広がります。

 

面接対策が非常に充実している

模擬面接を含めた面接対策については、私が利用した8社のエージェントの中で、アットジーピーが一番充実していました

面接対策で一番重要なのは、「応募する企業に応じた」準備ができるかどうかにかかっています。

その点業界最大手のアットジーピーは、膨大な過去の蓄積データがありますので、応募する企業の「求める人材像」「質問の傾向」「過去採用された人の回答例」などを丁寧に指導してもらえます。

特に面接で一番気になる「どんな質問をされるか」と「どんな回答が好ましいのか」が分かるため、気持ちに余裕をもって面接に臨めるのが素晴らしいですね。

アットジーピーでは、応募する各企業について、主な質問一覧を頂けました。

また、模擬面接も非常に丁寧で、1社の面接対策につき、

  1. まずは模擬面接をやってみる
  2. その後キャリアアドバイザーから気になる点をフィードバック
  3. どのような回答が良いか相談
  4. 最後に1~3を踏まえてもう一度通しで模擬面接を実施
  5. 面談後、メールで主な質問一覧を受領

という徹底ぶり。面接に自信がないという方は、ぜひアットジーピーの転職支援サービスを使うべきです

 

採用面接後のフィードバックが役立つ

どんなに準備をして臨んでも、企業での面接は一発勝負。

面接後、「今日の面接はどうだったろうか」「あの時こう言ったけど、どう思われただろうか」と不安になりますよね。

アットジーピーでは、キャリアアドバイザーが採用担当者と連絡を取り合い、面接についてフィードバックしてもらえます。

それによって、「次の面接に向けてどんな準備が必要か」を知り、さらに準備して臨むことができます。

下記は私が受けたフィードバックの実例です(名前のみ修正)。

『1次面接後のフィードバック』
第一印象の雰囲気も非常に良く、会話の中からも聡明な方だとお見受けすることができました。
社内でのポジションや配属部署の問題もありますので、もう少し検討させて頂きます。宜しくお願いいたします。

『2次面接後のフィードバック』
企業様の本音としましては、むじな様のご経験からどの様なポジションに適性があるのかを現状想像できていないとのことです。
私からもむじな様の長所等はお伝えしているものの、むじな様からも直接どの様なスキルを活かせるかをアピール頂ければと思います。

この私の実例でみると、「人柄は評価されていて、企業の求める人材像にもマッチしているが、どの部署に配属するかを決められない」状況であるとわかります。

これで、次の面接では、具体的にどのような部署の仕事に向いていると思うか(出来ること)、どんなことをしてみたいか(やりたいこと)をアピールすればよいとわかります。

もちろん、どのようにアピールしていくか、キャリアアドバイザーと相談しながら詳細を練っていくことができます

 

おまけ:地方在住の障害者でも、電話面談(スカイプ面談)でサービスを利用できる

(私は東京のオフィスで面談を受けて転職支援サービスを利用したため、電話面談は利用経験はありません。が、アットジーピーの方に電話面談についてお話を伺いました)

多くの転職エージェントでは、オフィスを構えている大都市圏のみが利用可能対象となります。

一つ目の理由は、面談によって利用者の印象・障害の程度・希望条件などを詳しく把握する必要があるからです。この面談により利用者(障害者)と企業をマッチングさせるわけですからね。

二つ目の理由は、多くの転職エージェントが、地方にネットワークを持っていない(企業とつながりがないため、紹介できる企業が少ない)からです。

アットジーピーでは各地方の企業ともつながりが深いため紹介できる企業も多く、かつ電話(またはスカイプによるテレビ電話)で転職エージェントと面談が可能なため、地方在住の障害者でも利用が可能です。

注意:気になったのでアットジーピーの方に確認してみたところ、聴覚障害の方は電話面談を利用できないようです。

聴覚障害者が転職支援サービスを利用するなら、直接オフィスに出向く必要があるようです。なお、これは2018年1月9日時点の見解ですので、「未来永劫支援しない、という訳ではございません」とのこと。

 

アットジーピーを利用して不満だった点

「どこを取っても完璧」という転職エージェントは存在しませんので、当然アットジーピーを利用していて、他のエージェントと比較して「ここはイマイチ」と感じる点もありました。

 

進捗報告やメールの応答が遅いことがあった

業界最大手であるアットジーピーでは、一人のキャリアアドバイザーが担当する応募者の数も多いためか、こちらからの質問や問い合わせにすぐに応対してもらえないことが何度かありました

(もっとも、これは私が聴覚障害者のため連絡方法がメールのみでしたので、電話が使えるのであれば問題ないのかもしれません)

もちろん、例え遅れてもしっかり返信はもらえますよ。「選考通過」や「次回選考の連絡」は迅速に対応してくれていましたし、追加の求人も案内も定期的にもらえました。

「アットジーピーの対応が悪い」とは思いませんが、「ランスタッド」や「ラルゴ高田馬場」と比べると一歩見劣りします(連絡の頻度や速度の面では)。

どの転職エージェントにも、長所・短所はありますので、上手く利用していきましょう。

 

アットジーピーの利用方法-1.WEB登録

まずは利用登録です。画面は多少異なりますが、PCでもスマホでも手順は同じです。

アットジーピーでは転職エージェントサービスを「転職支援サービス」と呼んでいますので、アットジーピー【atGP】トップページからアクセスし、「転職支援サービスに登録」をクリックします。

アットジーピートップページ

そこから、まずは名前・住所・障害種別などの基本情報を登録します。

登録の際注意が必要なのは、「転職・就活支援サービス」のチェックです。デフォルトでは「利用しない」になっていますので、ここを必ず「利用する」にチェックしておきましょう。

そんなに項目は多くないので、2,3分で登録は完了します。

転職支援サービスの利用チェック

 

アットジーピーの利用方法-2.面談日程の調整

自分の希望に合った求人を紹介してもらうためには、エージェントとの面談が必須です。

アットジーピーでは電話面談も受け付けているようですが、これは訪問できないほど遠方の方が対象となるため、アットジーピーの事務所がある東京・大阪・名古屋圏の方は直接面談とお考え下さい。

エージェントに登録したら、メールで面談日程調整についてのお知らせが届きます(私が聴覚障害者だから毎回メール連絡なのかも。電話のケースもあるかもしれません)。

日程調整と合わせて、面談時の配慮事項など確認があります。親切ですね。

 

アットジーピーの利用方法-3.履歴書・職務経歴書の準備

面談日程が決まったら、事前に履歴書・職務経歴書の作成が必要です(証明写真と障害者手帳のコピーも当日必要です)。

履歴書のフォーマットと職務経歴書のサンプルを送付してもらえますので、作成済みのものがなければ、これを使って準備しましょう(あるのにわざわざ作り直す必要はありません)。

慌てて作成する必要はありませんが、前日までにデータで担当者に送付する必要がありますので、計画的に作成しましょう。

ここは面倒なところですが、エージェントに一度書類を提出しておけば、それを使っていくらでも書類応募してもらえるので、その後の手間がなくて良いです。

また、この時点では志望動機を書く必要がないため(応募する企業が決まっていないので当たり前ですが)、普通に応募書類を作るのに比べたらはるかに楽ちんです。

また、事前にメールで「希望条件」を送付することになりますので、参考までに下記に掲載しておきます。

■ご希望条件の事前確認■

■お仕事を探される上で、大切にされているポイント(優先順位が高い順にご記入ください)

■転職理由または前職を退職された理由

■希望職種・仕事内容

■希望勤務地(もしくは通勤時間)

■希望年収と前職・現職のご年収

希望年収          万円
前職または現職のご年収   万円

■その他希望条件があればご自由にご記入ください。

■パソコンスキルについて
エクセル
・入力程度
・簡単な関数は使用可能
・vlookup/countifなど使用可能
・図表作成可能
・マクロ使用可能
ワード
・入力程度
・文書を一から作成可能
・宛名ラベル作成可能
・差し込み印刷可能
パワーポイント
・プレゼン資料作成可能
・アニメーションの作成可能

■当日はどのようなコミュニケーションをご希望でしょうか?(←この項目は聴覚障害者限定でしょうね)
・筆談のみ ・PCのみ ・口話のみ
・口話+筆談 ・口話+PC ・その他(        )

■他社選考について
活動全体をよりスムーズにサポートさせていただくために差し支えなければ、ゼネラルパートナーズ以外から応募されている企業も、あわせてお教えていただければ幸いです。

※選考の不利にならないよう情報の取り扱いに注意致しますので、ご安心ください。
例:社名「●●社(●●経由、ハローワークなど)」とあわせて選考状況「●次選考 ●/●(予定、選考済、結果待ちなど)」

 

アットジーピーの利用方法-4.転職エージェントとの面談

面談はアットジーピーのオフィスで行います。私は東京オフィスに出向きましたが、場所は京橋駅近で一等地ですが、ビルは少し古くて分かり辛いかもしれません(中はきれいでしたが)。

面談は個室で、担当エージェントと一対一で行います。時間はおよそ1時間半程度だったかと思います。じっくり話を聞いてもらえました。

その後はいよいよ求人紹介、応募に進みます。その後の流れや、面談でどんなことを話すかは、下記の記事にまとめていますので、気になる方はどうぞ(冒頭にもリンク張りましたが)。

 

まとめ:転職を少しでも考えているなら、業界最大手であるアットジーピーに登録すべき

まず転職を考えるうえで、一番気になるのは「どれだけの企業に合格の可能性があるのか」ということではないでしょうか。その点、やはり「求人数が多く、選択の幅が広い」というのは大きなメリットです。

「自分でいろいろな求人に応募したけれど、書類選考にも通らない……」という方でも、転職のプロであるキャリアアドバイザーが1,000件以上の案件から探してくれれば、あなたにマッチした企業がきっと見つかります。

少しでも転職を考えているのであれば、まずは業界最大手であるアットジーピーの「転職支援サービス」に申し込むことをおすすめします。

もちろん利用はすべて無料です。

また、転職エージェントを利用する際は、1社だけでなく、複数社(おすすめは2~3社)登録して転職活動するのが基本です。

それぞれに強みと弱みがありますし、扱っている求人(応募できる企業)もエージェントによって異なります。

ですので、上手くカバーし合えるような転職エージェントを、せめてもう1社は登録することを強くおすすめします。

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