障害当事者であり、障害者雇用担当でもあるむじなです。
久しぶりのブログ投稿となってしまいましたが、ここしばらく就職活動をしていたからです。
2年ほど前に個人事業主として独立し、キャリアコンサルタントやWEBライターとして仕事をしてきたのですが、コロナ禍の負の影響も大きく、4月からまた企業の障害者雇用担当者として再スタートしました。
今回のキャリアは障害者の採用も担当するものの、どちらかというと障害者雇用に関してのグループ内の職域開拓(業務の切り出し)や新規事業の立ち上げ、定着支援がメインの業務になりそうです。
コロナ禍での障害者の就職活動?
今回の就職活動を踏まえて「コロナ禍での障害者の就職活動」と称して実際の様子をお伝えしようかと思っていたのですが、私が聴覚障害者という事情もあってか、WEB面接などの目新しい取り組みには出会いませんでした。ブロガーとしてはちょっと残念ですね。
転職エージェントから紹介される案件の質も数も以前と比べてあまり変わりませんでした(全体として見ればやはり求人数は少なくなっているそうなので、人によっては影響大きそうですが)。
活動期間についても、
- 1月の上旬に転職エージェントと面談を行い
- 1月中頃から書類応募を開始
- 2月中頃までに3社と面接(計5回)
- 3月上旬に2社からの条件提示面談を経て内定受諾→4月入社
という流れだったので、いつも通りというか、個人的にはいつも以上にスムーズに進んだ感じでした。障害者雇用担当者としては、キャリアコンサルタントや精神保健福祉士の資格取得が結構評価してもらえたようです。
いつもの就職活動と違う点を強いて挙げるなら、今回の就職活動では面接の前に(書類選考の段階で)WEBテスト・適性検査が実施される率が高かったように感じます。実際に会う人数を厳選する傾向にあるようですね。
面接のコツ:面接では上司や先輩を立てよう
さて、今回はこれまでブログで書いていなかった「採用面接を突破するコツ」の一つをお伝えしたいと思います。面接で話すエピソードの中では「上司や先輩を立てる」ということです。
このテクニックは特に、採用担当者や人事部長との面接よりも、実際の上司(になる人)が面接官の場合に効果を発揮します。
私も気持ちはよく分かりますが、採用面接ではついつい自分を大きく見せたくなるものです。実際、多少話を盛るくらいなら個人的にはOKだと思っています。
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が、なんでもかんでも自分ひとりでやりましたというのは、例え事実であっても胡散臭い感じがしてしまうものです。エピソードに真実味を持たせるためにも、助力を受けた部分は素直に認めましょう。
加えて言えば、実際に上司や先輩、同僚から何かしらの助力は(直接的ではないにしろ)受けているはずなんです、たいていの場合は。
それを見つけられるか、認められるか、伝えられるか(=上司や先輩を立てられるか)が、社会人基礎力として面接では評価されるわけです。特に、あなたの上司になる予定の人は、その辺りをよく見ているでしょう。
短い採用面接の中では、エピソードの真偽なんて正確には確かめようがないです。であればなおさら、「同じような仕事Aをやりました」という応募者二人が面接にきた場合、
- 「自分ひとりの力でやり切りました!」とアピールするBさん
- 「こういう部分は上司が調整役として入ってくれて助かりました」と上司を立てられるCさん
今後あなたの上司になる予定の面接官がこの二人のどちらを評価するか、想像してみてください。
このテクニックは就職活動(転職活動)全般で使えるテクニックではありますが、特に障害者の就職・転職活動に限って言えば使い勝手の良いテクニックなんです。
障害者の就職・転職活動では、たいていは何かしらのハンデ(配慮してもらいたい事項)があることがほとんどで、それはむしろ堂々と伝えるべきものです。
そうすると、配慮事項を伝えるというテイで、「上司や先輩を立てる応募者」を演出できるわけです。
- ○○の配慮をお願いしたいです(事実だけ伝えている)。
- ○○の配慮をお願いしたいです。前職でも●●の時は上司が配慮をしてくれて助かりました。その配慮のおかげもあって、私は■■を達成することができました(アピールにもつなげる)。
同じ配慮事項でも、伝え方次第でポイントが稼げます。あんまりがっつきすぎるのも考えものなのでバランスは大事ですが。
もし経歴を伝えた中で自己PRが足りないと思ったら、配慮事項の確認の中でも積極的に「上司や先輩を立てて」アピールにつなげていきましょう。