相談コーナー回答 障害者の就職・転職

障害者でも転職回数が多いと不利になりますか?【相談コーナー回答】

2018年5月14日

障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。

障害者の仕事・就職・転職についての無料相談コーナーを設けてから早半年。

これまで約100件の相談が寄せられ、都度回答しています(最近多数のご連絡を頂いているため、返信遅くなり申し訳ございません)。

障害者の仕事・就職・転職についての無料相談はじめます

同様の相談を頂くことが多い=ニーズの高い内容について、ブログでもご紹介していきます。

 

質問内容

POST

30代後半の聴覚障害者です。

そろそろ中年にさしかかる年齢ですが、新しくやりたい仕事を見つけたため、これが最後と思い転職活動を始めようと考えています。

しかし、これまで色々とやむを得ない理由もあり、転職回数は5回と多いです。

現職への転職の際も苦労したので不安が大きいのですが、障害者枠での転職でも、やはり職歴が多いとそれだけ不利になるのでしょうか。

例えば、「30代後半なら何回まで」というような目安はあるのでしょうか。

お時間のある際、お答えいただけますとありがたいです。

 

むじなからの回答

むじな

いつもブログご覧いただきましてありがとうございます。

私もアラサーにして、相談者さんと同じく5回以上の転職を経験しています。

結論から言うと、転職回数が多いと障害者枠の転職でも不利になります。が、一般枠の(健常者の)転職と比較すると、考慮しなくて良いレベルの影響です。

(特に、契約期間満了や会社都合退職であれば、マイナス評価を受けないと考えてよい)

転職回数で機械的に選別する(●回以上は全員ペケ)企業もありますが、ほとんどの企業が、障害者枠の採用に関しては例外です。

障害者採用担当者として言わせてもらうなら、そんなに厳選していては、障害者雇用なんて進みません。

企業の義務である障害者法定雇用率(雇用しなければならない障害者の割合)が年々上昇を続け、CSR(企業の社会的責任)の重要性が取りざたされる昨今、障害者雇用の推進はどの企業も急務。

正直、今はどの企業も「働ける障害者を取り合っている」状況なんです。転職(退職)理由をしっかり(納得できるように)説明出来れば、回数が多くても問題ありません。

付け加えるなら、不利に働くとすれば、あくまでも書類選考までです。面接に進んでしまえば書類上の(経歴の)問題より、人間重視です。

直接応募や転職ナビ(転職サイト)を利用しての転職活動であれば、(書類選考の通過率が低下する=たくさん書類を送る必要があるため)苦労するかもしれませんね。

(注:実際、相談者さんはこれまで転職エージェントを利用したことがなかったそうです)

しかし、転職エージェントを利用すれば、全く関係ありません。担当者に一式書類を渡しておけば、後はコピーで(PDF等のファイルで)各企業の採用担当者に打診してもらえますので、応募する側としては手間はかかりません。

 

障害者枠の求人なら、30代後半の(そしてそれ以上の年齢の)未経験者でも、十分に採用の可能性はあります。

先入観にとらわれずに、是非やってみたい仕事にトライしてみることをおすすめします。転職活動は仕事を続けながらでも進められますので、ダメならダメで、現状維持はできるんですから。

 

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