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障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。
「転職を数多く経験してきた障害当事者として」「障害者採用の担当者として」の経験を踏まえると、障害者が就職・転職活動を成功させられる可能性は、転職エージェントを利用するか否かで大きく差が生じます。
なぜなら、障害者の就職・転職を成功させる上で最も重要な「自分の障害を受け入れてもらえる(体制が整っている)企業はどこか」という情報は、転職エージェントからしか入手できないからです。
自分にマッチする企業を見つけることこそ、就職・転職活動を成功させる秘訣です。
障害者が転職エージェントを利用することのメリットや利用の流れについては、こちらの記事をどうぞ。
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この記事では、障害者専門の転職エージェント機能を持つ「ランスタッド(randstad)」について、私が利用した経験を踏まえて徹底的に紹介します。
私は転職エージェントを8社利用した経験がありますが、ランスタッドが一番おすすめできます。ここまで利用者(私)を思った提案をしてくれるのかと感動しました。
ランスタッドの特徴・利用して良かった点
『ランスタッド』は私が最も直近で利用した転職エージェントで、これまでの(利用した8社の)中でも最も信頼でき、親身になってサポートしてくれる転職エージェントでした。
ランスタッドと聞いてもあまり馴染みはないかもしれませんが、ランスタッド・ホールディングスは、人材サービス会社世界第2位のグループです。
北海道~鹿児島まで各都道府県に拠点があり、日本全国で利用可能。
また、ランスタッドでは「オーダーメイド型の求人」があり、「あなたの希望に合う求人を紹介してくれる」から一歩進んで、あなたの希望に合う求人になるように交渉してくれるところまでやってくれます。
また、正社員で就職・転職したい障害者をメインターゲットにしているエージェントなので、正社員希望者は特におすすめ。
こんなにも利用者(私)を思った提案をしてくれる転職エージェントは初めてで、私が今後転職活動する際は、ランスタッドをメインに利用します。
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それでは、私が実際に利用してみて感じた、ランスタッドの特徴とメリットをお伝えしていきます。
1.なぜ転職したいのか、どんな風に働きたいのかを丁寧にヒアリング、本気でこちらを思った提案をしてくれる
もうこれに尽きます。
障害者として計8社の転職エージェントを利用してきましたが、こんなにもこちら(利用者側)に立って考えてくれるのか、と感動しました。
少し長くなりますが、面談時のやり取りの一部をご紹介します。
長くなりましたが、いかがでしょうか。すごいですよね?
転職エージェントは、就職・転職したい利用者と、採用したい企業を仲介する仕事です。
採用されれば、採用した企業から手数料を受け取る、というのが収入源です(だから、利用者は完全無料です)。
だから正直言うと、転職エージェントは、利用者にすぐにでも就職・転職して欲しいはずなんです。じゃないとお金が稼げないから。相談に乗っても1円にもなりません。
だから、利用者の希望確認もそこそこに、とにかく求人をたくさん紹介して、就職・転職するように猛烈プッシュしてくる転職エージェントもあります。
なのにランスタッドの担当者は、(自分で言うのもなんですが)私のようにすぐに転職できるポテンシャルを持つ利用者に、「すぐの転職はお勧めしません」という。
少し調子よく、上手いように話して、すぐの転職を勧めることもできるはずなのに。
「利用者の立場になって、より良い提案をしてくれる」という点では、ランスタッドが一番です。
ちなみに、首都圏の障害者は、基本的にこの方(私を担当してくれたエージェント)が担当しているようです。首都圏の方には特にランスタッドをおすすめしたい。
首都圏ならあなたの最寄りの支店まで面談に来てくれますので、ホント一回会ってみてください。
2.全国に拠点があり、地方の優良企業を含めた求人が豊富
(私が面談に訪れたのは日本橋オフィス。)
上で「首都圏の方に特におすすめしたい」と書きましたが、ランスタッドは地方の方にもおすすめです。
冒頭で書いた通り、ランスタッドは世界第2位の規模のグループ企業だけあって、規模が大きいです。
北海道から鹿児島まで、全国120ヶ所のオフィス(2018年10月5日時点)があり、日本全国で直接サポートしてくれます(沖縄の方だけごめんなさい)。
他の障害者専門の転職エージェントは、基本的に都市圏のみサポート対象です。
アットジーピーでは電話面談で全国サポートしてくれますが、やはり対面の方が安心感ありますよね。
また、全国に拠点があるということは、全国の(地域密着を含めた)企業とつながりがあるということです。
他の転職サイト・転職エージェントでは扱っていない、幅広い求人案件がランスタッドにはあります。
3.不況時でも年収アップが目指せる求人が豊富
2020年8月2日追記
新型コロナウイルスの影響で転職市場が冷え込み、約2割の企業が「障害者採用を延期・停止した」という調査結果が出ています(詳しくはコチラ)。
しかし、不況時だからこそ、即戦力となりうる一定のスキル・経験がある方向けの案件については今でも売り手市場で、高年収が期待できます。
具体的には、
- CADオペ・電気設計/機械設計・研究開発職
- 経営企画や経理、人事
- 英語ができる管理系専門職
などの需要は大きいようです。
ランスタッドは、このような年収アップを狙える案件も豊富な点が魅力の一つです。実際、ランスタッド経由で転職した障害者のうち約60%が年収300万円以上の仕事に就いているようです(担当者談)。
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ランスタッドの利用方法-1.WEB登録
まずは利用登録です。画面は多少異なりますが、PCでもスマホでも手順は同じです。
まずはランスタッド【PR】トップページからアクセスし、ランスタッドのチャレンジド(しょうがい者)転職支援サービス「エントリーはこちら(無料)」をクリックします。
次に登録のための情報を入力していきます。項目は下の3つのみで、3分もあれば完了します。
- 氏名、生年月日、住所、障害名・等級などの基本情報
- 経験職種と年数(職歴がある人のみ)
- 希望職種・入社希望時期などの条件
情報入力が完了すると、入力したメールアドレス宛に、登録確認の連絡が届きます。このメール内の本文中URLをクリックして登録完了です。忘れないように。
ランスタッドの利用方法-2.面談日程の調整・書類の準備
追って担当者から本登録面談(障害についてや希望条件のヒアリング、PCスキルチェック、求人紹介など)についての案内が届きます。
前日夜中に登録して、翌朝には担当者から上記の連絡が届きました。面談のためのオフィスはこちらで自由に選択できます(北海道から鹿児島まで支社あり)。
日程調整と並行して、履歴書・職務経歴書の準備を進めましょう。書類は事前のデータ送付、当日持参どちらでも構いませんが、PCで作成してデータ送付がおすすめ。
履歴書に写真データを貼り付けておけば、証明写真を準備する必要もありません。当日障害者手帳を持参するだけでOK。
ランスタッドの利用方法-3.転職エージェントとの面談
面談はランスタッドのオフィスで行います。私は日本橋オフィスに出向きました。
全国120ヶ所に拠点があるようなので、最寄のオフィスを指定すればOKです。面談は個室で、担当エージェントと一対一で行います。時間はおよそ2時間弱。
流れとしては、
- 登録票、希望条件等の書類作成(15分)
- PCスキルチェック(30分)
- 障害について、過去の経歴、希望条件等のヒアリング(1時間)
PCスキルチェックの内容は、タイピング(文字・数字)、ワード・エクセルの簡単な入力・修正問題。
別にPCスキルチェックの結果が悪いからと言って求人を紹介してもらえない訳ではないので、気軽に受けましょう。参考程度です。
その後はいよいよ求人紹介、応募に進みます。その後の流れや、面談でどんなことを話すかは、下記の記事にまとめていますので、気になる方はどうぞ(冒頭にもリンク張りましたが)。
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まとめ:丁寧なヒアリングで、あなたの希望を叶える提案をしてくれる。個人的にランスタッドが一番のおすすめ
転職エージェントを上手く利用するには、担当の転職エージェントを信頼できるかが重要なポイントになります。
それ(信頼できるか)を見極めるには、担当者が「どれだけあなたにメリットのある提案をしてくれるか」を見ましょう。
相性、合う合わないはどうしてもあると思いますが、私が利用した8社の中では、ランスタッドのエージェントが一番こちらを思った提案をしてくれました。おすすめです。
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また、転職エージェントを利用する際は、1社だけでなく、複数社(おすすめは2~3社)登録して転職活動するのが基本です。
それぞれに強みと弱みがありますし、扱っている求人(応募できる企業)もエージェントによって異なります。
ですので、上手くカバーし合えるような転職エージェントを、せめてもう1社は登録することを強くおすすめします。
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