障害者の就職・転職

「面接官は嘘を見抜ける」は嘘。でも、話を盛るなら本気でやろう

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障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。

ネットや書籍などで、よく「面接官はプロなので、嘘をついても必ずバレます」と書かれているのを目にします。

私はこれまで数多くの転職を経験し、現在は面接官の立場ですが、いやいや、そんなわけないでしょと思います。

面接官がみんな「応募者の本質やポテンシャルを見抜くプロ」なら、今どこかしらの会社で働いている人(採用された人)は、全員優秀で活躍しているはず。けど実際は、そんなことないわけです。

加えて言うと、私自身、面接で話を盛ったことがあります。バレていたかなんて確認したことはありませんが、それでも、「話を盛ったけど採用された」という実例です。

※話を盛る=実際より大げさに言うこと

私個人の意見としては、自己PRや実績について、多少話を盛るくらいなら問題ないと思っています(職歴や資格などの「確認可能なもの=バレる嘘」はやめましょう。リスクとリターンが釣り合いません)。

「自分に自信がない」「少しでも自分を良く見せたい」「やる気だけはあるんだ、でもそれじゃ採用してもらえない!」

こんな風に思う方は、少なくないのでは?

決して面接で嘘をつくことを推奨するわけではありません。が、こういう本音の話を聞きたい方もいらっしゃると思います。

少しくらい話は盛ってもいい。ただし、「話を盛る」ということは、それだけ入社後のハードル(期待)=あなたがこなすべき仕事の量・質が高まるということです。

それを覚悟して、「盛った話を本当にしてやる」という気概があるなら、綿密に準備して面接に臨みましょう。

「話を盛る」ということは、その場限りのデマカセを言うことではありません。「あなたの目指すビジネスマンになり切る」ということです。笑顔でハッタリをかませない人にはおすすめできません。

 

準備とイメージトレーニングが命。話を盛るには、モデルが必要

話を盛るためには、事前の準備とイメージトレーニングが欠かせません。

「私にはこんな強みがあります」「私は現職(前職)でこんな成果を挙げました」

こう話すだけでよければ、面接なんて難しいものではありませんが、面接官は、あなたの強み・あなたの実績について、深掘りして質問してきます。

別にこれは「こいつは嘘をついているんじゃないか?」と疑っている訳ではなく(そういう面もないとは言いませんが)、面接の目的は、あくまでも「この人は入社後に活躍できる人なのか」を測るためです。

「あなたが思う自分の強み」「現職(前職)でどういう成果を挙げたのか」は、必ずしも「入社後に活躍できる」とイコールではありません。

大切なのは、「あなたの強みがどういった場面で発揮されるのか」「その成果を挙げるために、どのような考えで、どのように行動したのか」が、応募先の企業でも通用するモノなのかどうか。

面接官はそれを見極めるために、「なぜ?」「どうやって?」「どんな場面で?」と深掘りしてくるわけです。

なので、強みや実績の話を盛るうえで、それを実証するエピソードを用意することは必須事項です。

しかし当然、一つエピソードを用意したくらいでは物足りません。面接全体を通して、あなたの話に一貫性(整合性)がなければいけません。

エピソード毎に細切れで考えては、話の一貫性は醸し出せません。ではどうしたらよいか。

 

あなたの尊敬する先輩になり切れ!

話を盛る際、面接を通して真実味を出すためには、「あなたの尊敬する先輩」になり切るのが一番です。

同じ担当内で「この人はすごい!」と思う先輩が一人くらいはいますよね?いなければ、担当が違っても、上司でも後輩でも役員でも構いません。

要は、「この人はすごい!」「こうなりたい!」とあなたが心から思える人であり、かつ「どうすごいのか」をあなたが説明できる人が、なり切る対象です。

一緒に仕事をしてきた人のことなら、「その人の強みが、どのような考えや行動につながっているのか」「その考えと行動の結果、どのような成果を出したのか」が分かります。

仕事のクオリティを上げるために、より早く済ませるために、周りと協力して進めるために、スムーズにこなすために……一体どのような考えで、どのように行動したのか。

その一連をトレースします。イメージトレーニングで、その先輩になり切ってみるのです。「自分にもできる。否、俺がやったんだ!」と自己洗脳できるほどに。

ここまで自分の中に落とし込んでおけば、面接でスラスラ話せるようになります。

なお、「この人はすごい!」と思える先輩でも、あまりにもあなたとタイプが違い過ぎる人は、モデルの対象外です。

あくまでも、「あなたの目指す」「あなたの延長線上にある(と思われる)」ビジネスマンを演じるのです。

 

面接後、すぐに内容を詳細にメモする

先ほどお伝えした通り、面接で話を盛る際には、特に話の一貫性が重要です。

面接が終わったら、会社から少し離れたカフェにすぐ飛び込んで、記憶が薄れないうちに面接の質問内容・あなたの回答内容をできるだけ詳細にメモしましょう。

一次面接官から二次面接官へは、結構詳細にあなたの受け答えが伝達されています(うちの会社では面接記録をA4用紙1枚程度にまとめています)。

次の面接で、「聞いてたことと話が違うぞ?」となっては困ります。

また、完璧なイメージトレーニングを経て面接に臨んでも、そこはやっぱり本人ではないので、想定外の質問でイマイチな回答をしてしまうこともあります。

その反省と、次回に向けての対策を練るためにも、まずは忘れる前にメモ!です。

 

まとめ:面接で話を盛る際のポイント

  1. 面接で話を盛るときは、事前のイメージトレーニングが重要
  2. イメージトレーニングは、あらゆる場面を想定し、自己洗脳できるまで繰り返す
  3. イメージのモデルとなるのは、あなたの身近にいるデキル先輩
  4. 選考を通して話に一貫性を持たせること。面接の内容はすぐにメモ!

ここまで詳しく、面接で話を盛るポイントをお伝えしてきましたが、冒頭でも書いた通り、推奨はしていません。

一つは、「イメージ通りの人物を演じ切り、笑顔でハッタリをかませる」という人ばかりではないと思うからです。自分にできるかどうか、よく考えてから実行しましょう。

もう一つは、話を盛って採用されると、その分あなたに対する期待が(あなたの実力以上に)高くなり、入社後に苦労する可能性が高いからです。

それでも、「どうしてもこの会社に入りたいんだ」「実力以上の期待にも応えて見せる」という方は、しっかり準備をしてから面接に臨んでくださいね。

過去に面接を受ける際の心構えについても記事も書いていますので、よろしければそちらも参考にしてみてください。

 

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