障害者の就職・転職

障害者の就職・転職:面接で緊張し過ぎる人のための、2つの対策

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障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。

就職・転職で避けては通れないのが、「面接選考」です。

しかし、初めて就職・転職活動する方や、コミュニケーションに苦手を抱えている方は、特に

「緊張してしまい、何も言葉が出てこなくなってしまう」
「焦ってしまい、話にまとまりがなくなる(何が言いたいのか分からなくなる)」

ということも多いのではないでしょうか。

かくいう私も緊張しいで、本番が始まってしまえば割と何とかなるのですが、始まるまでは吐き気がして“えずき”が止まらないほどです。

今回は、私が実践して効果のあった2つの緊張対策について、ご紹介したいと思います。

 

対策その1:「面接の冒頭」と「自分の短所についての質問」で、正直に話してしまう

障害者枠の採用では、基本的に「営業」や「他社との交渉の最前線」が求められることは、業務上ほとんどないでしょう。

つまり、「大事な場面で話すときに緊張してしまう」というのは、採用基準から見て、マイナスになる要素ではありません。

なので、自分から“緊張しい”であることを伝えておきましょう。

例:「初めまして、〇〇と申します。~~。ものすごく緊張してしまうたちなので、本日はお聞き苦しいことも多いかと思いますが、よろしくお願いいたします」など。

面接官は、基本的に「応募者に最大限の実力を面接で発揮してもらい、そのうえで判断したい」と考えています。

なので、あなたが“緊張しい”だと分かれば、意識的に「あなたの緊張を解きほぐすような対応」を心がけてくれるはずです。

また、「あなたの短所は何ですか?」という質問にも、

緊張したら言葉に詰まってしまう
or
緊張したら話がまとまらなくなる

と伝え、加えて「事前にシミュレーションしてから臨むようにするなど、改善できるよう努めています」など付け加えます。

そうすれば、「自覚できているし、改善しようと努力しているな」と分かってもらえますので、マイナス評価にはなりません。

 

対策その2:想定質問と回答例を事前に作成し、面接にメモを持ち込む

それでも不安で不安で仕方ないという方は、面接の想定質問と回答例を事前に作成し、面接にメモを持ち込みましょう。

想定質問は、下記の記事を参考にしてみてください。

利点その1:事前に書き出しておけば、自分の中の考えがまとまり、本番でも言葉が出てきやすくなります。

利点その2:「いざというときはメモを見れば良い」という安心感から、緊張感が和らぎます。

利点その3:本当に頭が真っ白になってしまったら、最後の切り札で、「メモを見ながら話させていただいてよろしいでしょうか」と一言断ってから、メモを取り出して読み上げてしまいましょう。何も話せないよりははるかに良いです。

イチ障害者採用担当者としての意見ですが、「メモを見ながら話す応募者」に対して、私はマイナス評価しません。むしろ、「自分の弱点をちゃんと把握していて、対策してきているんだな」と思います。

しかし、面接中メモばかり見ていては、「職場でのコミュニケーション大丈夫かな?」と流石に不安になってしまいますので、やはり“最後の切り札”です。会話のキャッチボールができるところは、しっかり見せましょう。

 

最後に:面接で緊張しない人はいません。そして、面接官も緊張しています。

そもそも、「面接で緊張する」のは当たり前のことなんです。あなただけが特別というわけではありません。

むしろ全く緊張感のない応募者を見ると、「うちの志望度はそんなに高くないのかな?」と思ってしまいます。

だって、「ぜひこの会社に入りたい。その合否がこの面接にかかっている」と思えば、緊張する方が自然なことですよね。

そして、面接官も緊張しています。私なんて、これまで何百人も面接してきていますが、未だに緊張しますよ。「面接に慣れている」といっても、毎回初対面の人と話すわけですから。

基本の質問パターンはもちろん決まっていますが、その人を深く掘り下げるために聞くべきことは、毎回異なります。

という訳で、緊張するのは当たり前。そして面接官に緊張感が伝わることは、悪いことではありません。

ぜひ本記事を参考に対策を立てていただき、適度な緊張感で面接に臨んでいただければと思います。

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