仕事の雑記

障害者の私が、(今のところ)仕事で成功できた理由

2018年5月24日

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障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。

「仕事で成功」というと大げさで、そんな大したことはないのですが。

就職後に中途(後天的な)聴覚障害者となり、退職。その後、手取りで10万円ほどの給料で働く時期を経て……、今では大手上場企業で「採用担当者」という責任ある仕事を任されるようになりました。

やりたい仕事に就いて、収入面でみても平均年収以上はもらえるようになりました。今のところ、自分のキャリア(職業生活)には満足しています。

現状に至るまでの、「これが成功につながった」という理由をまとめておきます。

 

自分の障害について理解し、どのように向き合っていくかを正しく理解すること

「障害理解」「自己理解」というと、発達障害や精神障害について言及されることが多いですが、それは身体障害者であっても(重要性は)同じです。

知識としての理解ではなく、仕事をするうえで、自分には何ができて、何ができないのか。

どういう仕事であれば or 環境であれば or サポートがあれば、能力発揮を最大にできるのか、正しく理解することが、障害者として仕事で成功するための第一歩です。

「自分のことは自分が一番分かっている」と思いがちですが、気付いていないだけで、ほんの些細なサポートや工夫で、自分の「できること」が大きく変わることがあるんです。

私の経歴を振り返ると、特例子会社に入社したこと、障害者採用コンサルタントの職に就いたことは、その点非常に良い選択でした。

(私と)同じような障害がある先輩たち(自社も他社も含め)が、どのような仕事(職種や職場)で活躍しているのか、困難をどのような工夫で克服しているのか、様々な実例を知ることができました。

とは言え、そのためだけに特例子会社に転職するなんてことは出来ませんので、現実的には、障害者専門のキャリアアドバイザーにアドバイスをもらうのが一番です。

障害者専門の転職エージェントには、あなたと同様の障害を持った方が「どんな職場で」「どんなサポートを受けて」「どのように活躍しているのか」を把握しているアドバイザーがいて、あなたの仕事の悩み相談に乗ってもらえます。

(転職エージェントに相談したからと言って、「転職しなければいけない」というものでもありませんので、気軽に相談して大丈夫です)

 

とにかく考える、行動すること

私がこの記事で(このブログで)一番伝えたいことはこれです。

「もう就職なんて無理」「今更転職なんて考えられない、今の仕事を続けるしかない」「やりたい仕事なんてない(見つからない)」・・・

私も同じ障害当事者ですので、いろいろな苦労や挫折、理不尽を経験されていて、気持ちが萎えてしまうのは良く分かります。

しかし、何歳からでも、遅すぎるなんていうことはあり得ません。

「どうせ上手くいかないから」と思考停止していては、状況は一向に良くなりません。

自分の頭でも良く考えて、努力の方向性を見極めて、あとはひたすら行動しましょう。

このブログは「障害者が就職・転職活動する際の経験談・アドバイス」がメインコンテンツですが、別に「全員が転職すべき」と思っているわけではありません。

ただし、現状(の仕事)に不満があるならば、

どうすれば「働きやすくなるか」「正社員に登用してもらえるか」「収入がアップするか」

・・・など考えながら(現職で)試行錯誤しつつ、並行して転職活動も行えばいいんです。だって、転職活動してもデメリットなんて何もありませんからね。

お金もかからないし、職場にバレルこともないし。必要なのは、ほんの少しの時間とやる気だけです。

それでこの先の人生が変わる可能性があるなら、やらない理由がありません。

私も、今でこそ仕事に満足して、余暇はブログを書いていますが、

これまでは「複数の転職エージェントに登録して求人を紹介してもらう」「合同面接会に参加する」「キャリコネで企業情報を収集する」など、仕事終わりも休日もちょっとした空き時間も、フル活用で活動していました。

そこまではいかなくても、少し自制すれば、活動時間は見つけられるはずです。

障害者がおすすめする転職エージェント【利用した8社から厳選】
障害者向け合同面接会のメリット・デメリット。どんな人におすすめ?
応募企業のリアルな内情を知りたいのであれば、キャリコネがおすすめ

 

まとめ

  • 自分の障害を理解し、最大限力を発揮できる方法を知り、最大限力を発揮できる仕事(職場)を探すこと
  • そのためには、可能性を追求することを放棄せず、ひたすら行動すること

正直、私が今やりたい仕事に就き、満足いく収入を得られているのは、「障害の程度が軽い方だから」という理由も、もちろんあるでしょう。

なので、偉そうなことは言えません。

しかし、私はこれまで、「優秀なプログラマーの盲ろうの同僚」「視覚障害と内部障害を抱えたマネージャー」「筋ジストロフィーでほとんど体を動かすことができないけれど、在宅勤務でライターとして働く先輩」など、

重い障害を抱えながら、活躍している障害者をたくさん知っていますし、心底尊敬しています。彼ら彼女らに共通しているのは、何事にも前向きで、チャレンジ精神があることです。

障害を理由に諦めるのは、まだ早いと思いませんか?

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