人事部門で採用担当を務める聴覚障害者が、豊富な転職経験から学んだ情報を発信していきます。

むじなの障害者転職記

障害者の仕事の悩み

【ADHD・アスペルガー】発達障害の人に向いている仕事・向かない仕事

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障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。

発達障害は、最近になって広く知られるようになった障害です。これは、「最近増えてきた」からではなく、「最近問題になってきた」からです。

社会の高度化により、「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」「生産性」・・・など、労働者に要求される水準もどんどん高まっています。

そして、ほとんどの企業では「何でもバランスよくできる社員」が求められます。誰にでも得意・不得意はあるものですが、発達障害の人は、特に「得意」「不得意」の差が非常に大きい場合があります。

この平成30年4月より精神障害者も雇用義務化され、精神障害者手帳を持つ発達障害者の就労もますます進むでしょう。障害者雇用枠では、「不得意」に対して配慮を受けながら働くことができます。

しかし、根本的なところで、やはり自分の適性や障害特性にマッチした仕事を選ばないと、いくら配慮を受けても続けることは難しいでしょう。

発達障害の人の中でも、どのような仕事が向いているかはそれぞれ異なりますが、障害特性から傾向を伺うことはできます。

今回は、現職の障害者採用担当として、元障害者採用コンサルタントとしての知見から「発達障害者に向いている仕事」と逆に「発達障害者に向かない仕事」についてご紹介したいと思います。

※このブログの読者層は学生が少ないので、これからその職業を目指して勉強するという視点ではなく、「未経験OK」「職業訓練など短期の勉強で目指せる」を前提に書きます。

 

ADHDに向いている仕事

「行動力がある」「興味のあることに対して情熱を傾ける、集中力を発揮する」「発想や感性が豊か」「気移りしやすい」などの特性を活かせる仕事が理想です。

  • 自分の興味のある分野について追及し、情報発信する雑誌や書籍、WEBサイトの編集者・ライター
  • 専門的・マニアックな知識が活かせる予備校の教師・塾講師
  • あちこちに興味を向けて飛び回り、売れる商品を探すバイヤー、流行をつかむマーケティング担当
  • 強い刺激や変化に富んだ報道機関の記者、警察官、消防士
  • 独特の感性を活かせるグラフィックデザイナー・WEBデザイナー

 

ADHDに向かない仕事

「ケアレスミスが多い」「集中力が続かない」「時間やルールを守ることが難しい」という特性があるADHDの人は、下記のような仕事はマッチしづらいでしょう。

  • 経理・財務・会計、人事・総務などのいわゆる管理部署での事務職
  • 乗り物の運転や工場での機械操作、医療関係、秘書業務などミスが許されない仕事
  • 駅員・車掌、パイロット・航空管制官など時間管理が非常に厳しい仕事

 

アスペルガー症候群に向いている仕事

「マニュアルに沿って作業を正しくこなせる」「反復作業が苦にならない」「興味のある分野をとことん突き詰めて知識を習得する」という特性を活かし、かつコミュニケーション・社会面の苦手部分が影響しない仕事が理想です。

  • CADオペレーター・モノづくりエンジニア、校正者、図書館司書、自動車整備、パソコンキッティングなど主にモノを相手にする仕事で、かつ視覚的な才能が活きる仕事
  • 経理・財務・会計、法務などルールが明確で、かつマニュアルが整っている事務職
  • コンピュータープログラマー・テスター・デバッガー、など論理的思考力と専門知識が必要で、かつ根気が必要な仕事

 

アスペルガー症候群に向かない仕事

アスペルガー症候群は対人関係・コミュニケーションで生き辛さを抱える障害。高度なコミュニケーション能力や調整・交渉能力が必要な仕事は向かないでしょう。

  • 高度なコミュニケーション能力・協調性・交渉力が必要な接客・窓口業務・営業(特に飛び込みや保険セールス)など
  • 「臨機応変」「マルチタスク」が必要不可欠なプロジェクトリーダー
  • 部下の能力・モチベーションを把握し、統率・管理するマネージャー(管理職)
  • その他、高度な知識(難関資格レベル)を扱うわけではない=コミュニケーションスキルを前提とした一般枠の事務職

 

まずは自分を客観的に知ること。そのためには、ツールの利用や支援者を得ることから

ここまで見てきた「向いている仕事」「向かない仕事」は、あくまでもそういう傾向があるという一般論です。

大切なことは、あなた自身に向いている仕事は何かということです。まずは自分自身について、得意・不得意を把握する必要があります。

しかし、発達障害は認知機能(モノの見方、考え方、情報収集・処理)の障害であるため、「自分を客観視して、正しく特性を把握する」というのは、苦手な作業でしょう。

一つの方法としては、自己分析ツールを利用するのがおすすめです。自分でも理解できていない得意・不得意を、客観的なデータとして診断してもらえます。

無料、かつ本格的な診断を受けるならなら、リクナビNEXTの「グッドポイント診断LP」がおすすめです。下記で特徴と使い方を紹介しています。

 

自分の適職を知るためのもう一つの方法は、信頼できる相談者を見つけて、キャリア支援・就労支援を受けることです。

公的な機関である「発達障害者支援センター」を活用するのも良いですが、障害者手帳を持っていて、障害者枠で就職・転職したいと考えているなら、障害者専門の転職エージェントを利用するのが一番の近道です。

転職エージェントを利用すれば、「得意・不得意の整理」から、「不得意を配慮してもらい、得意を活かせる仕事の紹介」「書類作成や面接指導・支援」「入社後のフォロー」までを一貫して手厚く支援してもらえます。

転職エージェントのサービスは全て無料で利用できますので、まずは話を聞いてみるだけでも、自分の才能を発揮できる仕事を見つけるきっかけになると思います。

 

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