人事部門で採用担当を務める聴覚障害者が、豊富な転職経験から学んだ情報を発信していきます。

むじなの障害者転職記

障害者の就職・転職

面接官の対応から、会社との相性を見極め、会社の将来性を推し量る

投稿日:2018年4月8日 更新日:

障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。

「自分に合う会社ってどうやって見極めればいいんだろう?」

仕事内容や給料、条件面は情報として得る手段はあります。社風(どんな会社か、会社の雰囲気)についても、キャリコネなどの口コミサイトを使えば、体験談から知ることもできます。

しかし、その会社の社風が「あなたに合うかどうか」ばかりは、自分で判断するしかありません。

どうやって見極めるかというと、「面接官との相性を見る」のが一番の近道ではないかと思います。

 

面接官は会社の顔。面接官との相性で、会社との相性が分かる

「必ずしも面接官がその会社の社風を体現しているわけではない」という意見もあるかと思いますが、「採用」という業務において、「面接官を誰に任せるか」ということは一番重要な要素です。

はっきり言って、社風を体現していないような人材を面接官として据えている会社は採用をなめてます、大した会社じゃありません。

採用選考の中では、1~3回程度、面接で話ができる機会があると思います。もちろん自分をアピールする場でもあるわけですが、しっかりと面接官との相性を見極めましょう。

特別な何かをしなくても、話の中で「こういう考え方は自分には合わないな」「こういうノリは好きじゃないな」というのが感じられるかと思います。

その「直感」を信じましょう。私の経験談では、面接で感じられた違和感は、たいてい入社してから顕著に現れ、自分を苦しめることになります。

逆質問(面接の最後に「何か質問はありますか?」というアレ)も有効に利用しましょう。

  • 御社で活躍されている方の、共通の資質を教えてください
  • 入社する上で、これだけは覚悟しておいてほしいというポイントがあれば教えてください
  • 中途入社者に期待していることを教えてください
  • 私自身あまり押しが強くない性格のため、自分がリーダーを任されたときは、メンバーが何でも相談しに来られる雰囲気作りを一番に考えていました。御社のマネージャーの方々は、メンバーが働きやすい環境づくりのため、どのような取り組みをされていますか

など、自分の性格や価値観に合致するかどうかを見極められる質問を投げかけましょう。

「全社的な正確な答え」が得られなくてもいいんです。「会社の代表である面接官がどう考えているのか」を聞き、あなたがどう感じるかです。

 

まずは相性以前に、「面接官の質」から、会社の実力を見極める

先に書いた通り、面接官は会社の顔。面接官を見れば、その会社の力量もある程度把握できます。いい会社は、いい人材を面接官に任命します。

相性もさることながら、それ以前に、面接官の質を見てその会社が有望かどうかも見極めましょう。

どんな大企業もいつ経営が危うくなるか分からない時代です。客観的に「絶対安泰」な会社はありません。

であれば、入社してから後悔しないためには、あなたが「こういう人がいる会社なら大丈夫だろう」という納得感を得るしかありません。

「面接官の質を見極めるってどうしたらいいの?」と思われる方は、学生向けの調査ですが、下記を参考にしてみてください。「いい面接官」のポイントは、自社への志望度を高められるかどうかです。

〇最も志望度が高まった社員とのやりとり〇

【自分を理解してくれようとしている】

  • 面接では緊張をほぐすような進め方をしてくれた。私の話に興味を示したくれたところに好感を抱いた。
  • 私のことを深く知ろうとしてくれていることが伝わる質問の仕方や面接官の態度。
  • うまく言葉で伝えられなかったときも、ニュアンスを汲んで、こういうことですか?と聞いてくれた
  • 面接の後、良かった点・悪かった点などを教えてくれた。そして改善策も与えてくれた。

【学生に寄り添うスタンスがある】

  • リクルーターの方が内定通知後、わざわざ連絡をくれて一緒に喜んでくれた。
  • 内定先の中でどこの企業に行こうか迷っている時に、急かすことなく、ゆっくり考える時間をくれた。

【社員とのやりとりから企業風土・文化が垣間見える】

  • 社員の方の講演に凄く熱意がこもっていた。社長自らの講演もありモチベーションが上がった。
  • 社員の方と話しているときに、楽しくて、とても雰囲気が良かった。ぜひ一緒に働きたいと思った。
  • 質問面接の時、立って挨拶してくれたり、笑顔でこちらの話を聞いてくれた。名前を憶えてくれていた。

 

×最も志望度が下がった社員とのやりとり×

【不適切な行動・態度】

  • 3人の座談会の質問の時間で、他社を強く批判する年配社員の方の言葉に、志望度が下がった。
  • 説明会に登場した社員の方の服装が派手だった。話し方もあまり準備していない感じを受けた。
  • 面接中に、こちらを見ないで書き物ばかりしていた。また、携帯を鳴らしていた。

【学生を下に見ている・尊重されていないと感じる】

  • 会社のいいところだけを話し、こちらの質問に対しても曖昧なことを返された。
  • 予定時間を過ぎているのに待たされた。
  • 面接の時に押しつけがましい態度や、決めつけるような態度をされた。
  • 横柄な態度を取られた。プライベートの深いところまで踏み込まれて、傷ついた。

【自分を理解しようとしてくれないと感じる】

  • 面接が一問一答のようで、内容について何も掘り下げられず、聞く意思が感じられなかった。
  • 手元の紙ばかり見ていて、話を聞いてもらえているという印象がなかった。

出典:「2017年新卒採用 大学生の就職活動に関する調査」リクルートキャリア

 

まとめ:面接官を見ればその会社が見えてくる

面接であなたが感じ取った違和感は、ほとんどの場合間違いなく、入社後にあなたを苦しめることになるでしょう。

選考が上手く進んでいれば、多少の違和感があっても、舞い上がって「些細なこと」と気付かないフリをしがちです。入社してから後悔しないために、しっかり見極めましょう。

少し意識するだけで、面接を通してこれまで以上に情報が得られるようになるはずです。

「一人で判断するのが不安」という方は、転職エージェントを利用しましょう。就職・転職のプロであり、親身になって相談に乗ってくれる転職エージェントは、障害者にとって、強い味方になってくれるでしょう。

 

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