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聴覚障害+発達障害者、元人事マンのむじなです。
全く自慢になりませんが、私は5回以上転職してきて、50社ほど面接を受けた経験があります(新卒時の就活は除いて)。
そして、これはちょっと自慢なんですが、面接まで進んでしまえば9割以上の勝率で選考通過してきました。
以前ポイントの一つを記事にまとめたのですが、今回は面接後の振り返りの大切さについてお伝えしたいと思います。
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面接後の振り返りの大切さ
「面接は慣れが必要」と言われることもありますね。そこには私も同意しますが、ただ単に面接の回数をこなせば選考の通過率が上がるかというとそうではないと思っています。
- 回数をこなすことで場慣れし、過度に緊張していたのがほぐれる
- 面接でどんなことを聞かれるかが予想できるようになる(対策できる)
- 面接を振り返ることで改善していくことができる
回数をこなすメリットって色々あると思いますが、上記の中で言えば最後の「振り返りと改善」が一番大きなメリットだと思います。
良い受け答えができた部分は自信がつくし、「もっとこんな風に言えば良かった」と思う部分があれば次は良くなる。こういうブラッシュアップを重ねるからこそ経験が豊富な方は「面接慣れ」してくるわけです。
また、採用面接では話の一貫性がとても重要です。一次面接と二次面接でバラバラなことを話していては面接官から信用されません。
なので、次の選考との整合性をとる(矛盾がないようにする)ためにも、面接内容の記録は大切です。
後で振り返るためのポイント。面接官の反応も観察しよう
これは、後で振り返るためでもありますが、面接の勝率を上げるためのポイントでもあります。
面接は緊張して苦手、という人も多いかと思いますが、基本、面接では緊張しているくらいでちょうどいいと思っています。
面接官の立場から言うと、緊張しているということは「それだけ真剣に面接に臨んでいる=志望度が高い」ということでもあるからです。
しかし、応募者が根本的なところで忘れがちなのが、採用面接といえども人対人のコミュニケーションであることは変わらない、ということです。
よく言われる話ですが、コミュニケーションで相手に与える影響は、
- 7% が 言語情報(話の内容)
- 38% が 聴覚情報(話し方・声のトーンやテンポ)
- 55% が 視覚情報(表情・しぐさ・態度)
と言われています。
面接官に好印象を与える、という意味で応募者が話し方や態度などを意識するのは当然重要ですが、自分の話に対して、相手(面接官)がどのような反応をしているかをしっかり観察しておくことも重要です。
面接官の反応を見ておくことで、面接の中で「ちょっと今の話分かりづらかったかな?」と気付いて補足説明するなど挽回の機会を作り出すこともできます。
面接後は近くのカフェにダッシュ!面接内容の記録は即やろう
振り返りで一番重要なのはココです!
採用面接では、短くても20分程、長ければ1時間以上かかることもあるので、その中のやりとりや印象をできるだけ正確に記録するためには、すぐに取り掛かる必要があります。
私はいつも、面接後は近くのカフェに入って、
- 質問内容と自分の回答(+面接官の反応)
- 全体を通しての気付き・良かった点・反省点
- (面接官の名前と役職)
について、特に印象的な部分から忘れないうちにメモしておくようにしています。
改善のための振り返りは後でやるにしても、まずは記憶と印象が鮮明なうちに記録だけはしっかりと残しておきましょう。
やりっぱなしにせず、振り返りを活かせば必ず次につながる
ここまで振り返りの大切さについてお話してきましたが、振り返ったからといって必ず採用または不採用の理由が分かるというものでもありません。
あなたが採用基準に達していたとしても、採用枠に限りがあれば、他にもっと魅力的な応募者がいればそちらを採用するでしょう。
だからと言って、振り返りは決して無駄にはなりません。
ボロボロな内容だった時には、見返すだけで嫌な気持ちになってしまうかもしれませんが、自分の面接内容を客観的に眺めてみるだけでも、次はもっと自信をもって話せるようになります。
(もっと準備していかなきゃダメだな……と事前準備へのモチベーションにもつながります)
振り返りは一人でもできますが、可能であれば、転職エージェントや就労移行支援事業所の支援員など、専門的な知見があり、かつ信頼できる方と一緒に振り返りができれば正確なフィードバックがもらえるのでおすすめです。
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特に、「なんで落とされるのか分からない」とお悩みの方は、一度しっかり振り返りをしてみることをおすすめします。