障害者の就職・転職

ハローワークの障害者面接会に思うこと。有利に戦える土俵を選ぶ重要性

2018年6月23日

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障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。

先日、ハローワークの障害者就職面接会に(採用する側として)参加してきました。

その中で感じたのは、障害者の中でも、「このブログを読んでいるあなた」は、圧倒的に仕事をする上での(そして就職・転職活動をする上での)ポテンシャルが高いということです。

 

ハローワーク障害者就職面接会と、応募者について

今回の面接会は、参加企業数260社の大規模な面接会でした。

ハローワークの面接会には可能な限り出展するようにしていますが、ほとんど(採用できるとは)期待していません。

応募者として参加する方も、効率が良い就職・転職活動とは言えませんので、その点覚えておきましょう。

企業主催の面接会と違い、費用が掛からないから参加しているだけです。採用は可能性を追う仕事ですので、効率だけで動くわけではありません。

応募する側の皆様は、人生かかっているはずなので、効率重視で動きましょう。「応募書類を、応募企業数に応じてご用意ください」なんていう面接会は、参加しても効率が悪いです。

 

今回参加した企業260社のほとんどが、事務職(または業務上PC作業が必要となる職)での求人でした。

しかし、ハローワークの面接会に参加される障害者は、事務職の経験がないどころか、「パソコン使ったことありません」「スマホ持ってません」という方が非常に多い。

当たり前ですが、そんな状態で事務職募集主体の面接会に参加しても、合格は難しい。

求人の中には、「倉庫作業」「店舗スタッフ」「清掃」「キッチン」などの軽作業での募集ももちろんあります。

なのに、うちのような事務職での応募に(パソコンを使えない方が)面接にいらっしゃることがかなり多いです。

「パソコンも使えないのに事務職に応募してくるな!」と言っているわけではなく、単純に「戦いどころを間違えている」と、もったいないと思うのです。

なかには「何年も就職活動を続けていて…(就職できない)」という方もいらっしゃったが、事務職にこだわらなければ、と思うけど、回っている企業を聞くと事務職ばかり。

けれど、聞いてみると「事務職にそこまで強いこだわりがあるわけではない」という。

上述のような軽作業の募集なら、採用の可能性は高まると思うけど、彼(彼女)はその答えに行きつかないし、ハローワークの支援員もどうやらそういうノウハウは教えてくれないらしい。

かといって、私が(企業の採用担当者の立場から)「軽作業の募集に応募した方が良いのでは?」なんてことは口が裂けても言えません(本人のことを思うと、言ってあげた方が良いのでしょうけど)。

 

有利に就職・転職活動を進めるための土俵選びと、そのための情報収集力

戦う土俵を選ぶことは非常に重要です。自分の得意分野で戦わなければ、実力を正当に評価してもらえません。

ですが、パソコンもスマホも使えない彼ら彼女らが、ハローワークの支援員も大した助言をしてくれないのだとしたら、「こうしたらうまくいく」という情報にはどこまでいってもたどりつかない。

このこと自体が非常に大きな問題であると感じる一方、わたし達のように「パソコンやスマートフォンを使い、自分の欲しい情報にアクセスできる」障害者は(大多数の障害者から見れば)恵まれているし、優位にあると認識すべきだと思いました。

もちろん、障害者の就労はそんなに単純な話ではないので、「イコール働ける状態である」かどうかは別問題ですが、少なくとも「有利に戦う(就職・転職活動を進める)方法」を知ることはできます。

情報収集の術を持たない障害者は、転職サイトの活用や、ましてや転職エージェントを利用することなど、知る機会もない。

 

まとめ:有利に就職・転職活動を進められる土俵を選ぶ+競争率が低い穴場を探す

というわけで、今回のまとめは「戦う土俵を選びましょう」というもの。

自分が得意なことが活かせる企業に応募することもその一つですが、もう一つは、「競争率が低い穴場を探す」ことです。

当然、ライバルが少ないほど競争率が低くなり、あなたが採用される可能性は高まります。

ハローワークより転職サイト(転職ナビ)、転職サイトより転職エージェント。

転職エージェントの利用は、就職・転職希望者にとってメリットだらけなのですが、「利用にあたっては希望を聞き取るために面談が必須」となっているので、少しハードルが高い。

だからこそ価値があります。みんながやらないことをやる(行かないところに行く)方が、母集団が小さくなり、競争率が下がり、有利になるのは当然です。

「面談が必要で面倒」という意味ではハローワークも同じなんですが、「就職・転職と言えばハローワーク」という考えの人(それ以外思いつかない人)が非常に多いので、転職サイト経由よりも競争率は高くなります。

戦う土俵を選んで、有利に就職・転職活動を進めましょう。

 

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