目次
障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。
これまで5回以上転職を経験し、応募した企業の数は200を超え、面接も50社ほどは経験しています。
この経験と、現職の障害者採用担当者という立場を活かして、障害者向けに
- どうやって就職・転職活動を突破していくか
- どのように理想の仕事人生を実現するか
というような記事をブログで書いてきました。
ブログ記事一例:
面接突破率96%の障害者が教える面接術 最強の評価「誠実」を得る方法
障害者が就職・転職を成功させるためのポイント
障害者の採用面接で聞かれることは?採用担当者が教える頻出質問まとめ
障害者が転職して理想の仕事に就くために、考えておくべきこと
しかしその裏では、もちろん数多くの失敗も経験してきています。
「成功の秘訣」も大切ですが、それと同じくらい「こうしたら失敗するよ(したよ)」という失敗談も参考になると思いますので、今回は私の敗因をご紹介していきます。
※対策を練り応募する企業を選べば、障害者枠の就職・転職が「一般枠(健常者)」よりも難易度が低いのは経験上間違いありません。今回紹介する失敗談は、あくまでも「私が甘く見ていたから」です。気を引き締めていきましょう。
どんな仕事がしたいか、具体的に考えていなかった
聴覚障害を負った当時、私は仕事に就いていましたが、そのまま続けていくことが難しく、退職することになりました。
当時まだ20代前半で、新卒に毛が生えたようなものです。誇れるスキルもなく、かといって当時いた業界には嫌気がさしていたため、同業も嫌。
かくして、何の武器もなくやりたい仕事も持たないまま、障害者として初めての就職(転職)活動に臨みました。
「障害者手帳があればどこか雇ってくれるだろう」と安易に考えて……。馬鹿ですね。
「どこでも、私ができることならなんでもやります」という姿勢は一見謙虚に見えますが、何も考えていないだけです。
人に誇れるほどのスキルじゃなかったとしても、もっと具体的に
- こういう経験があるから、こいうことに活かせそうだ
- こういうことが好きだから、熱意をもって仕事に取り組めるだろう
など、自分が深く考えられるところまで、とことん考えてください。
考えた結果、出た答えが大したものじゃなくても良いんです。考え抜いて出した意見だということは、聞く人が聞けば分かってもらえます。
花形部署にこだわり過ぎるな。広報・商品開発・マーケティングなど
上の項と多少矛盾する部分もあり、難しいところですが。
なんのスキルも経験もなく広報・商品開発・マーケティングなど、いわゆる花形部署に行きたがるのは、煙たがられます。
これって、いわゆる(ちょっと考え足りない感じの)新卒学生と同じなんですよね。仕事に対しての経験と想像力が足りないから、目立って見える(一見分かりやすく見える)ところに目が行くっていう。
活かせる経験やスキル、「そこでなければ」という情熱があるなら別ですが、そうでなければ「花形部署志望」は面接官からの評価は辛いものになるでしょう。
私自身が採用担当になったのでなおさら身に沁みますが、今思うと恥ずかしい奴でした、私。
※これらの部署を志望すること自体が悪いわけではありません。根拠があれば全く問題ありません。
サポートしてくれる人を見つけなかった。一人でやれるという思い込み
結局これが一番の敗因(失業状態が長引いた原因)だったと思います。さっさと転職エージェントを使っておけばよかった。
当時の私は自信過剰でした。就職・転職活動を甘く見ていました。
全力を尽くしていなかった。自分では精いっぱいやっているつもりでしたが、エージェントを使っていない時点で、「使えるものは何でも使う」という姿勢が足りなかった。
有料サービスであれば“費用対効果=コスパ”も考えなければいけませんが、転職エージェントの利用は無料です。
言い訳すると、当時はまだ今のように障害者専門のエージェントに関する情報が豊富でなかったため、「良くない業者に当たったらどうしよう」という気持ちもあり、最初の一歩を踏み出せずにいました。
しかしそれなら、自分が安心して任せられるエージェントに会えるまでとことん探せば良いだけの話でした。
今はいろいろ情報が出てますので、利用するエージェントを選びやすくなったのではないでしょうか(ネット上の情報は玉石混交なので、見極めるネットリテラシーも必要ですが)。
私が利用した6社から、特におすすめできるエージェントは下記事で紹介していますので、よろしければ参考にどうぞ。
合わせて読みたい