障害者の就職・転職

障害者の就職・転職活動、私はこうして失敗した。反省と対策【経験談】

2018年9月1日

目次

障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。

これまで5回以上転職を経験し、応募した企業の数は200を超え、面接も50社ほどは経験しています。

この経験と、現職の障害者採用担当者という立場を活かして、障害者向けに

  • どうやって就職・転職活動を突破していくか
  • どのように理想の仕事人生を実現するか

というような記事をブログで書いてきました。

ブログ記事一例:
面接突破率96%の障害者が教える面接術 最強の評価「誠実」を得る方法
障害者が就職・転職を成功させるためのポイント
障害者の採用面接で聞かれることは?採用担当者が教える頻出質問まとめ
障害者が転職して理想の仕事に就くために、考えておくべきこと

しかしその裏では、もちろん数多くの失敗も経験してきています。

「成功の秘訣」も大切ですが、それと同じくらい「こうしたら失敗するよ(したよ)」という失敗談も参考になると思いますので、今回は私の敗因をご紹介していきます。

※対策を練り応募する企業を選べば、障害者枠の就職・転職が「一般枠(健常者)」よりも難易度が低いのは経験上間違いありません。今回紹介する失敗談は、あくまでも「私が甘く見ていたから」です。気を引き締めていきましょう。

 

どんな仕事がしたいか、具体的に考えていなかった

聴覚障害を負った当時、私は仕事に就いていましたが、そのまま続けていくことが難しく、退職することになりました。

当時まだ20代前半で、新卒に毛が生えたようなものです。誇れるスキルもなく、かといって当時いた業界には嫌気がさしていたため、同業も嫌。

かくして、何の武器もなくやりたい仕事も持たないまま、障害者として初めての就職(転職)活動に臨みました。

「障害者手帳があればどこか雇ってくれるだろう」と安易に考えて……。馬鹿ですね。

「どこでも、私ができることならなんでもやります」という姿勢は一見謙虚に見えますが、何も考えていないだけです。

人に誇れるほどのスキルじゃなかったとしても、もっと具体的に

  • こういう経験があるから、こいうことに活かせそうだ
  • こういうことが好きだから、熱意をもって仕事に取り組めるだろう

など、自分が深く考えられるところまで、とことん考えてください。

考えた結果、出た答えが大したものじゃなくても良いんです。考え抜いて出した意見だということは、聞く人が聞けば分かってもらえます。

 

花形部署にこだわり過ぎるな。広報・商品開発・マーケティングなど

上の項と多少矛盾する部分もあり、難しいところですが。

なんのスキルも経験もなく広報・商品開発・マーケティングなど、いわゆる花形部署に行きたがるのは、煙たがられます。

これって、いわゆる(ちょっと考え足りない感じの)新卒学生と同じなんですよね。仕事に対しての経験と想像力が足りないから、目立って見える(一見分かりやすく見える)ところに目が行くっていう。

活かせる経験やスキル、「そこでなければ」という情熱があるなら別ですが、そうでなければ「花形部署志望」は面接官からの評価は辛いものになるでしょう。

私自身が採用担当になったのでなおさら身に沁みますが、今思うと恥ずかしい奴でした、私。

※これらの部署を志望すること自体が悪いわけではありません。根拠があれば全く問題ありません。

 

サポートしてくれる人を見つけなかった。一人でやれるという思い込み

結局これが一番の敗因(失業状態が長引いた原因)だったと思います。さっさと転職エージェントを使っておけばよかった。

当時の私は自信過剰でした。就職・転職活動を甘く見ていました。

全力を尽くしていなかった。自分では精いっぱいやっているつもりでしたが、エージェントを使っていない時点で、「使えるものは何でも使う」という姿勢が足りなかった。

有料サービスであれば“費用対効果=コスパ”も考えなければいけませんが、転職エージェントの利用は無料です。

言い訳すると、当時はまだ今のように障害者専門のエージェントに関する情報が豊富でなかったため、「良くない業者に当たったらどうしよう」という気持ちもあり、最初の一歩を踏み出せずにいました。

しかしそれなら、自分が安心して任せられるエージェントに会えるまでとことん探せば良いだけの話でした。

今はいろいろ情報が出てますので、利用するエージェントを選びやすくなったのではないでしょうか(ネット上の情報は玉石混交なので、見極めるネットリテラシーも必要ですが)。

私が利用した6社から、特におすすめできるエージェントは下記事で紹介していますので、よろしければ参考にどうぞ。

 

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