※本記事はアフィリエイト広告を利用しています。
※転職エージェントについての評価・感想は、私が実際に利用した当時の体験に基づきます。現在のサービス内容については、2026年8月時点の各社公式サイトを確認して更新しています。
私は聴覚障害と発達障害があり、これまで障害者向け転職エージェントを8社利用してきました。
また、過去には障害者採用コンサルタントと企業の障害者採用担当を経験し、現在も企業の人事・労務部門で働いています。
つまり私は、転職エージェントを「障害のある求職者として利用する側」と「障害者を採用する企業として利用する側」の両方から見てきました。
初めて障害者枠で転職活動をしたとき、私はハローワークや障害者向け転職サイトを通じて20社以上に応募しました。しかし、結果は書類選考で全滅でした。
それまで就職・転職活動で大きく苦戦した経験がなかったため、自信を失い、「障害者になった自分には、もう転職は無理なのかもしれない」と本気で考えました。
転機になったのが、友人から勧められた障害者向け転職エージェントでした。
転職エージェント経由で応募すると、それまで一度も通過しなかった書類選考を通過できるようになりました。私の職歴や障害特性を踏まえ、受け入れの可能性がある企業を紹介してもらえたことが、選考通過につながった一因だと考えています。
この記事では、私が利用した8社の中から現在も候補になる3社を、「どのような人に向いているか」という視点で比較します。
結論:最初から1社に決めず、まず2社を比較する
私が現在利用するとしたら、最初から1社に絞りません。
まず2社に登録し、次の3点を比較します。
- 実際に紹介される求人
- 担当者との話しやすさ、障害への理解
- 希望を聞くだけでなく、現実的な選択肢を提案してくれるか
転職エージェントごとに保有している求人が異なります。同じ経歴や希望条件を伝えても、紹介される企業が同じとは限りません。
また、転職活動では担当者との相性が想像以上に重要です。知名度の高いサービスであっても、担当者と合わなければ十分な支援を受けられないことがあります。
一方、3社、4社と同時に登録すると、面談やメール、求人確認の負担が大きくなります。発達障害があり、複数の予定や連絡を並行して管理することが苦手な私には、最初は2社程度が現実的です。
障害者向け転職エージェント3社の比較
| サービス | 向いている人 | 私が利用した当時の印象 | 現在の注意点 |
|---|---|---|---|
| ランスタッド | 就労経験を活かして条件改善やキャリアアップを目指す人 | 提案が最も個別的で、担当者が親身だった | 精神障害者向け専門支援には対象地域・就労経験の条件がある |
| atGP | 自分でも求人を検索しながら、紹介・スカウトも受けたい人 | 私の利用時は紹介求人の選択肢が多かった | 地域や希望条件によって求人量に差がある |
| dodaチャレンジ | 初めてエージェントを使う人、総合的な支援を受けたい人 | 私の利用時は2名体制で、求人紹介が多かった | 現在の標準体制が2名とは限らず、求人を紹介できない場合もある |
迷った場合の組み合わせ
- 就労経験を活かして条件改善を目指す:ランスタッド+atGP
- 一般企業での就労経験がない:atGP+dodaチャレンジ
- 精神・発達障害がある:ランスタッド+atGP
実際に登録して求人紹介を受けてみて、自分に合わないと感じた場合は別のサービスへ切り替えて問題ありません。
おすすめ1:ランスタッド
私が利用した障害者向け転職エージェント8社の中で、最も信頼して相談できたのがランスタッドでした。
ランスタッドは、世界各地で人材サービスを展開している会社で、障害者向けの転職支援も行っています。
利用当時の担当者は、希望条件に合う求人を紹介するだけでなく、私の職歴や強みを企業へどのように伝えるかまで考えてくれました。求人を無理に勧めず、今後のキャリアも含めて相談に乗ってくれたことが印象に残っています。
「次に転職するときも、ここをメインに相談したい」と思えたほど、親身に対応してもらえました。私がランスタッドをおすすめする一番の理由は、このときの経験です。
現在の公式サイトでも、専任コンサルタントが面談から定着フォローまで一貫して担当すると案内されています。
ランスタッドが向いている人
- 一般企業での就労経験がある
- これまでの職歴や専門性を活かしたい
- 年収や仕事内容などの条件改善を目指している
- 担当者と相談しながら中長期的なキャリアを考えたい
ランスタッドの注意点
ランスタッドは、登録者全員に同じ範囲の支援を提供しているわけではありません。
精神障害者保健福祉手帳を持つ人への専門的な就労支援については、2026年8月時点で、東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、群馬、栃木、茨城、兵庫が対象地域として示されています。
また、公式サイトでは、紹介求人について一般企業での就労実績がある人を対象とする旨も示されています。
したがって、「全国の誰でも同じように利用できる」とは限りません。障害種別、居住地域、就労経験などの条件を公式サイトで確認してください。
【就労経験を活かして条件改善を相談する】
【私のランスタッド利用体験記】
おすすめ2:atGP
atGPは、担当者から求人を紹介してもらうだけでなく、自分でも求人を検索したい人や、スカウトを受けながら選択肢を広げたい人に向いています。
私が利用した当時は、紹介してもらえる求人の選択肢が多いと感じました。
ただし、これは私の職歴、障害特性、希望地域における当時の体験です。「現在も他社より必ず求人数が多い」という意味ではありません。
2026年8月時点のatGPでは、障害者専門の転職支援に加え、自分で求人を検索するサービス、スカウトサービス、年収500万円以上を目指す人向けの転職支援、新卒向けの就職支援などが提供されています。
自分で探す方法と、担当者から紹介を受ける方法を組み合わせられることが特徴です。
atGPが向いている人
- 担当者からの紹介だけでなく、自分でも求人を探したい
- スカウトサービスも利用したい
- 複数の求人を比較しながら転職活動を進めたい
- 管理部門などの職歴を活かして年収アップを目指したい
- 東京、大阪、名古屋以外からオンラインで相談したい
atGPの注意点
対面での相談拠点は東京、大阪、名古屋ですが、遠方の人や来社が難しい人には、電話やオンライン面談ツールを利用した面談も案内されています。
【求人検索・紹介・スカウトを組み合わせて探す】
【私のatGP利用体験記】
おすすめ3:dodaチャレンジ
dodaチャレンジは、障害者雇用で初めて転職する人や、求人紹介だけでなく応募書類・面接対策まで総合的に支援してほしい人に向いています。
運営会社は、パーソルグループの特例子会社であるパーソルダイバース株式会社です。
私が利用した当時は担当者が2名付き、聴覚障害と発達障害がある私に対しても複数の求人を紹介してくれました。
重複障害があり、転職回数も多かったため、登録前は「紹介できる求人はないと言われるのではないか」と不安でした。しかし、私の経歴や希望を丁寧に確認し、応募可能な求人を提案してくれました。
ただし、2名体制だったのは私が利用した当時の体験です。現在、すべての利用者が同じ体制になると断定することはできません。
2026年8月時点の公式サイトでは、専任キャリアアドバイザーによるカウンセリング、非公開求人の紹介、応募書類・面接に関する助言などが案内されています。面談はオンラインや電話で行われる場合もあります。
dodaチャレンジが向いている人
- 初めて障害者向け転職エージェントを利用する
- 障害や必要な配慮を一緒に整理してほしい
- 応募書類や面接について助言を受けたい
- 大手人材サービス会社のネットワークを活用したい
- 在職中に転職活動を進めたい
dodaチャレンジの注意点
dodaチャレンジの公式FAQには、登録後すぐに紹介できる求人がない場合があることが明記されています。
また、求人紹介は、原則として障害者手帳を持っている人が対象です。手帳を申請中の場合は利用できる可能性がありますが、これから申請する場合は手帳交付後の求人紹介となることがあります。
登録前に、対象条件と現在の支援内容を公式サイトで確認してください。
【キャリアカウンセリングを受けて転職活動を進める】
【私のdodaチャレンジ利用体験記】
障害者が転職エージェントを利用するメリット
障害者向け転職エージェントは、障害者雇用で人材を採用したい企業と、就職・転職を希望する障害者をつなぐサービスです。
サービスによって支援範囲は異なりますが、希望条件や必要な配慮の整理、求人紹介、応募書類の添削、面接対策、企業との条件調整、入社後の定着支援などを無料で受けられます。
求職者が無料で利用できるのは、一般に、採用が決まった場合に企業が転職エージェントへ紹介手数料を支払う仕組みだからです。
ここからは、私が求職者として利用した経験と、企業側で障害者採用に携わった経験から感じたメリットを説明します。
1.障害の受け入れ状況を踏まえて求人を紹介してもらえる
障害者枠の求人票には、「障害者雇用実績あり」「合理的配慮について相談可能」などと書かれていることがあります。
しかし、それだけでは自分と同じ障害の人を受け入れた実績があるのか、どこまで配慮できるのか、実際にどのような仕事を任せるのかまでは分かりません。
同じ聴覚障害でも、電話対応ができる人、文字での連絡が必要な人、手話通訳が必要な人では、必要な環境が異なります。発達障害についても、業務指示の出し方、音や光への配慮、予定変更への対応など、必要な配慮は一人ひとり違います。
企業の採用担当者と直接やり取りしている転職エージェントであれば、公開求人だけでは分からない受け入れ状況を確認したうえで、求人を紹介してくれることがあります。
これによってミスマッチを完全になくせるわけではありませんが、自分だけで応募するよりも、入社後の働き方を具体的に確認しやすくなります。
2.自分の障害と必要な配慮を整理できる
障害者枠の面接では、障害名だけでなく、仕事への影響や必要な配慮を説明する必要があります。
ところが、「何ができないのか」「会社に何をお願いしたいのか」を自分の言葉で整理することは簡単ではありません。
私も、自分では十分に説明できているつもりでも、担当者から質問されて初めて説明不足に気付いたことがありました。
転職エージェントとの面談は、次の内容を整理する機会になります。
- 障害や症状が仕事に与える影響
- 自分で対処できること
- 会社に配慮してほしいこと
- 体調を安定させるために必要な環境
- 過去にうまくいった働き方、うまくいかなかった働き方
この整理は、応募書類や面接だけでなく、入社後に上司へ自分の特性を説明するときにも役立ちます。
3.応募書類と面接について企業ごとの助言を受けられる
転職エージェントには、過去にその企業へ応募した人や、採用された人についての情報が蓄積されています。
すべての企業について詳しい情報があるわけではありませんが、企業が重視している経験、面接の傾向、選考で確認されやすいポイントなどを教えてもらえる場合があります。
また、障害者雇用では「できないこと」を説明するだけでなく、配慮があれば何ができるのかを伝えることが重要です。応募企業に合わせて、経験や強みの伝え方を助言してもらえることは大きなメリットです。
4.応募書類だけでは伝わらない情報を企業に補足してもらえる
転職エージェント経由で応募する場合、履歴書や職務経歴書に加えて、担当者が推薦文や補足情報を企業へ伝えることがあります。単に応募書類を転送するだけとは限りません。
障害者雇用では、例えば次のような情報が補足されます。
- 障害や症状が仕事に与える影響
- 本人が行っている対処
- 安定して働くために必要な配慮
- これまでの職務経験や強み
- 転職理由や短期離職の背景
- 希望する仕事内容や勤務条件
企業側は、こうした情報を踏まえて、任せられる業務、配属先、用意できる配慮などを具体的に検討しやすくなります。
私が採用する側だったときも、履歴書と職務経歴書だけでは分からない情報が補足されていると、本人が働いている姿をイメージしやすくなりました。応募書類だけでは誤解されやすい事情を補ってもらえることは、障害者向け転職エージェントを利用するメリットの一つです。
ただし、推薦文や補足情報の有無・内容は、転職エージェントや担当者によって異なります。
担当者に任せきりにせず、面談では自分の状況を正確に伝え、応募前に「企業へどのような情報を伝える予定か」を確認しておくと安心です。
5.企業に直接聞きにくいことを確認してもらえる
応募者から企業へ、給与や在宅勤務、通院休暇、配慮の範囲などを細かく質問すると、「条件ばかり気にしていると思われないだろうか」と不安になることがあります。
転職エージェントを利用していれば、担当者を通じて確認できます。
例えば、次のような事項です。
- 在宅勤務の頻度と利用条件
- 電話対応の有無
- 通院のための休暇や勤務時間の調整
- 業務指示を文章でも受けられるか
- 入社後の面談や支援体制
- 配属予定部署の仕事内容
- 給与、雇用形態、正社員登用の実績
内定が出た後も、条件を曖昧にしたまま入社せず、必要なことは書面で確認するのが安全です。
6.転職活動を一人で抱え込まずに済む
転職活動は孤独です。
不採用が続くと、「自分には価値がないのではないか」「希望条件を下げなければ働けないのではないか」と考えてしまうことがあります。
転職エージェントは医療機関や福祉サービスではありませんが、転職活動の進め方について相談できる相手がいるだけでも、精神的な負担が軽くなることがあります。
ただし、体調や生活面について継続的な支援が必要な場合は、転職エージェントだけに頼らず、主治医、就労移行支援、障害者就業・生活支援センターなどとも連携した方がよいでしょう。
利用前に知っておきたいデメリットと限界
1.登録しても求人を紹介されないことがある
転職エージェントは、登録者全員に求人を紹介できるわけではありません。
特に、次の条件が複数重なると、紹介できる求人が少なくなることがあります。
- 短時間勤務を希望している
- 完全在宅勤務を希望している
- 未経験の職種に限定している
- 勤務地や通勤時間を厳しく限定している
- 高い年収を希望している
- 体調や勤怠がまだ安定していない
- 必要な配慮と企業側の受け入れ環境が合わない
「紹介できる求人がない」という連絡を受けると落ち込みますが、それはその時点で保有している求人との相性を示すものであり、働く能力や人間としての価値を否定するものではありません。
時期を変えて再登録したり、別のエージェント、ハローワーク、就労支援機関などを併用したりする選択肢があります。
2.担当者の経験や相性に差がある
同じ会社の転職エージェントでも、担当者によって知識、経験、連絡の頻度、提案の仕方は異なります。
障害への理解が十分ではない、希望条件と異なる求人ばかり勧められる、応募を急かされると感じることもあります。
合わない担当者に無理に合わせる必要はありません。担当変更を依頼するか、別のサービスへ切り替えて構いません。
3.希望と異なる求人を勧められることがある
私が過去に利用したある大手転職エージェントでは、希望条件を伝えていたにもかかわらず、希望に沿わない企業への応募を強く勧められたことがありました。私はその後、そのエージェントの利用をやめました。
この経験から、私は知名度だけでなく、自分の希望を踏まえて提案してくれるか、納得して相談を進められるかを重視しています。
紹介された求人が希望と違う場合は、どこが合わないのかを担当者へ伝えてみてください。説明を聞いても納得できなければ、応募を断って構いません。自分が働く職場なので、納得できる条件かどうかを確かめることが大切です。
4.複数登録すると管理の負担が増える
複数のエージェントを利用すると求人の選択肢は増えますが、面談、メール、電話、応募状況の管理も増えます。
同じ求人を複数のエージェントから案内されることもあります。同一企業への重複応募は避けなければなりません。
表計算ソフトやメモを使い、次の項目を管理すると混乱しにくくなります。
- エージェント名
- 担当者名
- 紹介された企業名
- 応募日
- 選考状況
- 次に行うことと期限
5.転職エージェントだけでは解決できない問題もある
転職エージェントは、基本的には一般企業への就職・転職を仲介するサービスです。
生活リズムが安定していない、週5日の勤務に不安がある、就労経験がほとんどない、継続的な生活支援が必要といった場合には、求人紹介より先に就労準備が必要なこともあります。
その場合は、就労移行支援、地域障害者職業センター、障害者就業・生活支援センター、ハローワークなどの利用も検討してください。
転職エージェントを利用する流れ
現在はオンライン面談に対応するサービスが増えており、以前より利用しやすくなっています。一般的な流れは次のとおりです。
1.Webサイトから登録する
氏名、連絡先、職歴、障害者手帳、障害の状況、希望条件などを入力します。
登録内容によって、面談や求人紹介が可能かどうかの連絡があります。
2.履歴書・職務経歴書を準備する
面談前または面談後に、履歴書と職務経歴書の提出を求められることがあります。
完成度が十分でなくても、まず作成して担当者に見てもらう方法があります。どの部分を詳しく書くべきか、障害や配慮事項をどこまで記載するかについて助言を受けられます。
3.キャリアカウンセリングを受ける
担当者へ、これまでの職歴、障害特性、希望条件、転職理由などを伝えます。
面談前に次の内容を整理しておくと、話が進みやすくなります。
- 経験した業務と実績
- 得意な仕事、苦手な仕事
- 退職・転職を考えた理由
- 障害が仕事に与える影響
- 自分で行っている対処
- 会社に求める配慮
- 希望する職種、勤務地、年収、勤務時間
- 絶対に譲れない条件と、相談できる条件
4.求人紹介を受け、応募先を選ぶ
紹介された求人を、その場ですぐに決める必要はありません。
仕事内容、雇用形態、給与、勤務場所、在宅勤務、配慮、通院との両立などを確認し、自分の転職目的に合う求人を選びます。
担当者には、「なぜこの求人が私に合うと考えたのか」を確認すると判断しやすくなります。
5.書類選考・面接を受ける
応募手続きや面接日程の調整は、通常、転職エージェントが企業との間に入って行います。
面接前には、企業が重視する点、想定される質問、障害や配慮事項の伝え方について相談しましょう。
面接回数、オンライン面接の有無、面接時間などは企業によって異なります。
6.内定後に労働条件と配慮事項を確認する
内定が出たら、入社を承諾する前に次の事項を確認します。
- 雇用形態と契約期間
- 給与、賞与、昇給
- 勤務時間と休日
- 配属部署と仕事内容
- 勤務地と在宅勤務の条件
- 試用期間
- 合理的配慮の内容
- 通院との両立方法
- 入社後の相談窓口、定期面談
口頭で確認した重要事項は、可能な限りメールや労働条件通知書などの書面に残します。
7.入社後のフォローを受ける
サービスによっては、入社後も担当者が状況を確認し、本人と企業の間を調整してくれる場合があります。
入社後のフォロー期間や内容はサービスによって異なるため、内定前に確認しておくと安心です。
登録前に整理しておきたい4つのこと
1.転職で解決したい問題
給与を上げたいのか、仕事内容を変えたいのか、障害への配慮を得たいのか、通勤負担を減らしたいのかを整理します。
「今の会社が嫌だから」だけでは、次の職場を選ぶ基準が定まりません。
2.絶対に必要な配慮
配慮がなければ勤務を継続できない事項を明確にします。
例えば、電話対応の免除、業務指示の文章化、定期通院、静かな座席、予定変更の事前共有などです。
3.希望する条件と妥協できる条件
すべての希望を満たす求人が見つかるとは限りません。
「年収は下げられないが、出社日数は相談できる」「職種は広げられるが、電話対応は難しい」など、優先順位を付けます。
4.自分が提供できる価値
配慮を求めることと同時に、自分が会社へ何を提供できるかも整理します。
これまでの経験、資格、PCスキル、改善実績、正確性、継続力など、具体的なエピソードを用意しましょう。
障害者雇用であっても、企業は「配慮を提供すれば、この人はどのように活躍できるか」を見ています。
よくある質問
障害者手帳がなくても利用できますか?
障害者枠の求人紹介は、原則として障害者手帳を持っている人が対象です。
手帳を申請中の場合に登録や相談が可能なサービスもありますが、求人への応募は手帳交付後となることがあります。各社の対象条件を確認してください。
在職中でも利用できますか?
在職中でも利用できます。
退職してから転職活動を始めると、収入が途切れたり、焦って転職先を決めたりする可能性があります。体調や事情が許すなら、在職中に情報収集と面談を始める方法があります。
登録したことが勤務先に知られませんか?
転職エージェントが、本人の同意なく現在の勤務先へ登録情報を伝えることは通常ありません。
ただし、登録時には個人情報の利用目的や公開範囲を確認してください。スカウトサービスを利用する場合は、現在の勤務先を非公開企業として設定できるかも確認しましょう。
紹介された求人は断れますか?
断って問題ありません。
合わない理由を具体的に伝えることで、その後の求人紹介が改善される可能性があります。
複数のエージェントを利用してもよいですか?
複数利用して問題ありません。
ただし、同じ企業へ重複応募しないように注意し、担当者へ他社での応募状況も伝えましょう。
エージェントから転職を急かされたらどうすればよいですか?
納得できないまま応募や内定承諾をする必要はありません。
「検討する時間がほしい」「家族や支援者に相談したい」と伝えましょう。それでも強く急かされる場合は、担当変更や別サービスへの切り替えを検討してください。
転職エージェント経由だと、紹介手数料のため選考で不利になりますか?
一概に不利になるとはいえません。
転職エージェント経由で採用が決まると、企業は転職エージェントへ紹介手数料を支払います。しかし、企業はその費用を承知したうえで転職エージェントと契約しています。
企業側にも、候補者との事前面談、希望条件の確認、応募書類だけでは分からない情報の補足、面接日程の調整などを任せられるメリットがあるためです。
私が採用する側として転職エージェントを利用していた際も、紹介手数料の有無だけで合否を決めることはありませんでした。それよりも、本人の経験や希望、障害特性、必要な配慮と、企業側の仕事内容や受け入れ体制が合っているかが重要でした。
ただし、企業の採用予算や採用経路、求人ごとの方針は異なります。そのため、「どの企業でも絶対に不利にならない」とまではいえません。
紹介手数料を過度に心配するよりも、自分の障害特性や希望条件に合う求人を紹介してもらえるか、企業との間を適切に調整してもらえるかを確認することが大切です。
なお、同じ求人へ「直接応募」と「転職エージェント経由」の両方から重複応募することは避けてください。すでに応募している企業がある場合は、担当者へ伝えておきましょう。
まとめ:サービス名より、実際の求人と担当者を比較する
障害者向け転職エージェントには、それぞれ特徴があります。
- 就労経験を活かして条件改善を目指すなら、ランスタッド
- 求人検索、紹介、スカウトを組み合わせたいなら、atGP
- 初めて利用し、総合的な支援を受けたいなら、dodaチャレンジ
ただし、どのサービスが最適かは、障害特性、職歴、希望地域、勤務時間、必要な配慮によって変わります。
知名度やランキングだけで1社を決めず、まず2社程度に相談し、実際に紹介される求人と担当者との相性を比較するのがおすすめです。
転職エージェントへ相談したからといって、必ず転職しなければならないわけではありません。
今の職場に残ることを含めて、自分にとってよりよい働き方を考えるための情報収集として利用することもできます。
私自身、障害者としての転職活動で20社以上に応募して書類選考で全滅し、再就職を諦めかけたことがありました。そんな転職活動の中で、不安なことや分からないことを担当者に相談できたのは、とても心強かったです。
過去には、ある転職エージェントの初回面談で紹介された求人のうち、1件が翌日に応募締め切りとなるものでした。事業内容に興味があり、その場で応募をお願いしたところ、その後の選考を経て内定をもらい、入社することになりました。
この経験もあり、私は転職を考え始めたときに、実際にどんな求人を紹介してもらえるのか相談してみる価値は大きいと感じています。
まずは今の状況や希望、必要な配慮を伝え、自分に合う仕事があるかを担当者と一緒に確かめてみてください。
働きながら障害年金を受給した私の実例
「一般企業でフルタイム勤務をしていたら、障害年金は受給できない」と考えている人もいるかもしれません。
私は発達障害があり、一般企業でフルタイム勤務を続けながら、障害厚生年金の支給が認められました。
ただし、最初の請求では不支給となり、その後に行った審査請求も棄却されています。それでも、再度、事後重症による請求を行い、2回目の請求で支給が認められました。
個人情報の開示請求で入手した認定調書と審査請求の決定書を確認すると、勤務形態が出社から在宅勤務へ変わったことや、家庭環境の変化によって家族から受けられる支援が減少する見込みであることが、判断材料として記載されていました。
有料noteでは、個人情報を黒塗りした実際の資料を掲載し、1回目と2回目で何が違ったのか、開示資料から分かったことを詳しく整理しています。
※これは私の個別事例を紹介するものであり、同じ状況で障害年金の支給が認められることを保証するものではありません。個別の請求については、年金事務所、社会保険労務士などの専門機関へご相談ください。
公式情報の確認先
- ランスタッド「精神障がい者の方へ」
https://www.randstad.co.jp/challenged/seishin/
- dodaチャレンジ公式サイト
https://doda.jp/challenge/
- dodaチャレンジ「よくあるご質問」
https://doda.jp/challenge/faq/
- atGP公式サイト
https://www.atgp.jp/
- atGP「転職・就職相談場所はどこですか?」
https://info.atgp.jp/faq/counseling/detail03
(最終確認日:2026年8月30日)