障害者の仕事の悩み

「話しかけられない」をなくす、職場のコミュニケーション術

2017年8月27日

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障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。

突然ですが、私はすごく小心者かつ周りを気にしすぎてしまう性格です。今でこそ「コミュ力高いよね」なんて言われるようになりましたが、以前は職場での報・連・相やちょっとした雑談においても

  • 今話しかけて迷惑じゃないだろうか
  • こんなことを聞いたら馬鹿にされるのではないか
  • こんな話の流れで大丈夫だろうか

と、話しかけるまでに一人で悩み、一人で疲れていました。「いちいちそんなことで悩んでるの?」と思われる方も多いでしょうが、同じような思いをされている方、いらっしゃいますよね?

そんな悩みを抱えたまま働いていた私ですが、ある日心理カウンセリングを受けられる機会があり、「職場のコミュニケーション」を改善する考え方を教えてもらうことができました。

これが効果てきめんで、私はこの思考法で、職場のコミュニケーションがかなり楽になりました。即効果が出るようなものではありませんが、同じような悩みを持っている方は参考にしてみてください。

 

イメージと事実を切り離して考えよう

「話しかけられない」方の特徴は、相手のことを考えすぎてしまう点です。これは決して悪いことではなく、周囲への気遣いができる素晴らしい個性です。

しかし、この気遣う対象が「自分が知りえないこと、予想できないこと」にまで広がると、途端に息苦しいものになってしまうのです。

例えば冒頭で挙げた、「今話しかけて迷惑じゃないだろうか」というのは、ほとんどの場合、あなたがいくら考えたところで正解は見つかりません。相手に聞いてみないと分からないことです。

「イメージ」と「事実」を切り離して考えましょう。たとえば

イメージ:「明日重要な商談があるから、今は準備で忙しいだろう」「なんだか今は不機嫌そうだな」
事実:「相手が電話中である」「資料を抱えてバタバタと走り回っている」

目に見える「事実」を考慮して話しかけるタイミングを計る必要はありますが、「イメージ」を考慮する必要はありません。いくら考えてもきりがないので、無駄に消耗するだけです。

であれば、すぐに話しかけてみましょう。「今は忙しい」「後にしてくれ」と言われたら、また「事実」が確認できました。そうすれば、いつ時間が取れるのかを確認して、後でまた話せばいいだけです。

分からないことを考え続けるより、よほどすっきりしますよね?

 

対処法を考えておこう

「話しかけられない」方のもう一つの特徴は、悲観的な想像ばかりしてしまうことです。これも決して悪いことばかりではなく、例えば正確性を求められるような仕事では、悲観的な思考を持った方のほうが向いていたりします。

しかし「●●が起こったらどうしよう」でぐるぐると悩んでいてはいけません。

重要なことは、「●●が起こったらどうしよう」で止めてしまうのではなく、「●●が起こるかもしれない。その場合はこうしよう」と対処法まで考えておくことです。そうすれば、だいぶ気持ちに余裕が持てますよね?

またまた「今話しかけて迷惑じゃないだろうか」を例にすると、「今忙しいから後にしてくれ!」と言われたら、

  • いつであれば時間が取れるのかを確認しよう
  • しばらく時間が取れないようであれば、メールや資料での報告で問題ないか確認しよう

悲観的なあなたは、「こういうことが起こるかも……」と想定するのは得意ですよね?そこから一歩進めて対処法まで考えておけば、話しかけるのがぐっと楽になるはずです。

 

まとめ

  • イメージと事実を切り離して考えよう。イメージは気にしないこと。
  • 対処法を考えておこう。悲観的なあなたは得意なはず。

すぐに効果は現れないかもしれませんが、少しずつでも実践していけば、確実に自分が変わっていくことに気付くはずです。何より、気持ちが楽になるはずです。

「話しかけられない」と悩んでいるあなたは、きっと人に優しい気遣いのできる人。この記事で、そんなあなたの悩みが少しでも解消できれば幸いです。

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