聴覚障害+発達障害者、元人事マンのむじなです。
何年か障害者の採用担当を務めていた私ですが、最近は応募者として転職活動をしています。
その中で新たな発見があり、元採用担当者としては「なるほどな」と思い知らされたことがありました。
「採用担当者」目線から書いた記事ですが、応募する側も応用できる内容もあります。
面接官の「ぶっちゃけ感≒本音で話している感」が、応募者の本音を引き出す
「応募者の本音を聞きたい」
これは面接官なら誰しもが考えていることでしょう。
そのために必要なことは、「面接官も本音で話していますよ」というぶっちゃけ感を醸し出すことです。
最近面接を受けた会社の採用担当の方が、その辺すごく上手かった。
【例1:希望年収の確認】
【例2:業務内容の確認】
このやり取りでお分かりいただけるかと思いますが、ポイントとしては、
- 「面接官」という立場を少し外れて、「その人個人」の意見や感情を出す
- 相手(応募者)の利益を考えた(と受け取ってもらえる)提案や意見を言う
- 相手(応募者)を評価していることをしっかりアピールする
面接官によっていろんなスタイルがあるとは思いますが、「私個人としては……」という話し方は効果的だと感じます。
「面接官としてではなく、ひとりの人として話している」と応募者に感じてもらえれば、
応募者としても「だったら自分も『応募者としての作った自分』ではなく、本音で話そう」と思うものです(無意識にでも)。
実際私も、まんまと(?)この面接官の方に好印象を抱いてしまい、本音ベースで話してしまいました(選考通過したので結果オーライですが)。
【応用編】「応募者が本音で話している」と面接官に感じさせれば、好印象を与えられる
逆に応募者目線で考えれば、「この応募者は本音で話している」と面接官に感じさせれば、好印象を与えられるということです。
よくよく考えると、無意識にこのテクニックを私も使っていたことに気づきました。
私はよく面接の中で、「正直にお話ししてしまうと……」という感じで、自分に不利な情報も伝えるようにしています(致命的なことはもちろん言ってはいけません)。
これはもちろん、「自分にマッチする会社を探すため」という思惑もあるのですが、もう一つは、
「あえて自分に不利な情報を『自分から』話すことで、「こいつは正直に話しているな」という印象を面接官に与えられるから」です。
以前「面接突破のためには誠実だと思ってもらうことが秘訣だよ」という記事を書きましたが、ここにも通じる話ですね。
合わせて読みたい
「自分から話す」というのがポイントです。同じ話をしたとしても、聞かれてから答えるのとは根本的に意味が違ってきます。
ただし、難しいところなのですが、「聞かれたことにだけ答える」というのが採用面接の鉄則です。全く関係ないタイミングでいきなり話し出してしまうと、「なんで今この話する?」となってしまいます。
直接聞かれたわけではない、されども関連性のあるタイミングで話す。「付け加えると……」てな感じです。ちょっと難しいですが、決まれば効果ありです。
ぜひ面接の際には、「好印象を与えるための話のネタ」を上手に仕込んでいきましょう。