障害者の仕事の悩み

仕事が辛い障害者へ。あなたが楽しく働ける場所もどこかにある。外に目を向けてみよう

2018年7月10日

障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。

これまで5社以上の職場に勤めてきて思うことは、その職場の文化・環境は本当に千差万別であるということです。

従業員10,000人以上の大きな組織から、十数人の小規模な組織まで経験してきましたが、規模によっても違うし、規模が同程度であっても全く異なるカラーの会社もあります。

どんな態度が好まれるのか、どこまでの能力発揮が求められるのか、どの程度障害に配慮してもらえるのか……。

一昨日、過去勤めていた会社の同僚(この彼も障害者)と久しぶりに飲みに行って、とても切羽詰まった相談を受けました。同様の悩みを抱えている方は多いと思いますので、ブログでも書き残しておきます。

相談内容の詳細はここでは書きませんが、彼はとにかく人間関係が上手くいかず職場で浮いてしまい、その影響で仕事も全く捗らない、という悪循環で、すっかり参ってしまっていました。

彼は、確かに社交的な方ではありませんでしたが、話しかけると人当たりが良く、気の良いヤツで、割と何でもソツなくこなせるタイプでした。なので、職場でノケ者にされるような要因が、彼にあるとは思えない。

私も(彼ほど辛い状況ではありませんでしたが)同様の経験があるので、分かります。「仕事が上手くいくか」「人間関係が上手くいくか」は、その人の素質よりも、結局のところ職場(環境)との相性次第なんです。

仕事や人間関係が上手くいかず、頑張ってみても改善しない。そんな状況だと、「自分はなんてダメなんだ……」と自分を責めてしまう人が多い。

特に転職経験がない方は、「その職場の評価や価値観がすべて」だと思ってしまいがちです。

が、全くそんなことはありません。あなたのいる場所が、世界の全てではありません。あなたの個性が歓迎され、あなたの障害をすんなり受け入れてくれる職場が必ずあります。

「そんなんじゃどこに行っても通用しないぞ」というのはありがちな文句ですが、そのセリフを言っている人、転職経験あるんでしょうか?

私の経験上、このセリフが好きな人に限って、転職経験がありません。つまり、全く何の根拠もないんですよね。なので、気にしないでください。

「あの人との相性が悪い(けど、他の人たちとは良好)」「仕事が上手くいかず辛い(時もあるけど、この仕事は好き)」という状況であれば、そこに留まって頑張ってみるのも良いでしょう。

しかし、「会社の雰囲気が全然合わない」「仕事にやりがいを全く見いだせない上、適性もなさそう」ということであれば、さっさと逃げ出しましょう。転職活動を始めましょう。

その逃げは”悪い逃げ“ではありません。自分が楽しく働ける場所を探すことの何が悪いのでしょうか?

自分に合わない場所に居続けることの方が、時間を浪費し、心身の健康を失い、あなたの本当の能力も発揮できず、良いことないですよね。

 

 

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