「障害者雇用に何社応募しても受からない」
「書類選考は通るのに、面接になると落ちてしまう」
「不採用通知だけでは、何を直せばよいのか分からない」
不採用が続くと、自分の障害や経歴をすべて否定されたように感じることがあります。しかし、採用結果は、応募者の価値を決めるものではありません。
私は聴覚障害と発達障害があり、これまで約50社の面接を受けてきました。何度も不採用を経験し、現在は一般企業で人事労務の仕事をしています。
その経験から強く感じるのは、「障害者雇用で落ちる理由」を一つに決めつけるより、落ちた選考段階から見直す方が改善につながりやすいということです。
この記事では、障害者雇用の不採用理由として考えられる点を、書類選考、適性検査・実技、一次面接、最終面接に分けて整理します。企業から正式な理由を聞けなかった場合でも、次の応募で何を変えるか判断できるよう、回答例と振り返り方まで紹介します。
先に結論
- 不採用理由は一つとは限らず、応募者側から正確に特定できないことも多い
- 書類で落ちるなら、応募条件と経験の一致、書類の分かりやすさを見直す
- 面接で落ちるなら、職歴、退職理由、志望動機、障害特性、配慮事項の一貫性を確認する
- 障害名だけでなく、「仕事で生じる支障・自分の対処・必要な配慮・できる仕事」を説明する
- 最終面接の不採用は、重大な失敗ではなく、他候補者との比較や条件の違いによる場合もある
- 短い面接や反応の薄さなどを「不採用フラグ」と決めつけず、正式な連絡を待つ
- 同じ段階で不採用が続くときは、応募書類や模擬面接を第三者に見てもらう
障害者雇用の不採用理由は一つではない
不採用通知には、詳細な理由が書かれていないことがあります。問い合わせても、個別の評価や他の応募者との比較までは回答されない場合があります。
そのため、応募者が後から考えた理由は、あくまで仮説です。
- 必要な経験やスキルが求人と合っていなかった
- 書類や面接で、経験の強みが十分に伝わらなかった
- 勤務時間、出社日数、勤務地などの条件が合わなかった
- 必要な配慮と、配属先で実行できる対応が合わなかった
- 同じ求人に、職務との相性がより高い候補者がいた
- 採用人数や配属計画など、応募者には見えない事情が変わった
一回の不採用だけで、「障害が重いから」「年齢が高いから」「面接の最後にこの質問をされたから」と断定すると、本当に見直すべき点を外してしまいます。
厚生労働省は、公正な採用選考の基本として、応募者の基本的人権を尊重し、本人の適性・能力に基づく基準で選考することを示しています。したがって、この記事でも、表情や声の大きさのような印象だけを「落ちる人の特徴」と決めつけず、応募職種の仕事を継続して行えるかを企業と応募者の双方が確認するという視点で整理します。
まず「どの選考段階で落ちたか」を確認する
改善点を探すときは、不採用になった段階を記録します。段階ごとに、確認される内容と見直す場所が異なるためです。
| 不採用になった段階 | 考えられる確認ポイント | 次に見直すもの |
|---|---|---|
| 書類選考 | 応募条件、職務経験、勤務条件、書類の具体性、求人との一致 | 求人票、履歴書、職務経歴書、障害・配慮事項の書類 |
| 適性検査・実技 | 基礎能力、作業の正確さ、時間配分、受検環境、必要な配慮 | 検査の種類、練習方法、操作環境、配慮の申出 |
| 一次面接 | 経験、退職理由、志望動機、障害特性、配慮、回答の分かりやすさ | 想定質問、回答の一貫性、具体例、模擬面接 |
| 最終面接 | 入社意欲、条件、配属との相性、長期的な働き方、他候補者との比較 | 会社を選ぶ理由、希望条件の優先順位、入社後の役割 |
例えば、書類選考の通過率が低いのに面接練習だけを増やしても、改善は限られます。反対に、書類は通るのに一次面接で落ち続けるなら、履歴書を全面的に作り直すより、回答の内容と伝え方を確認する方が優先です。
書類選考で落ちる主な理由
1.求人の必須条件と経験が合っていない
最初に確認するのは、求人票に書かれた必須条件です。
- 必要な職務経験や資格
- PCスキルや使用ソフト
- 勤務日数、勤務時間、残業の可否
- 出社頻度、勤務地、転勤の有無
- 障害者手帳など、求人で定められた応募条件
「歓迎条件」は満たしていなくても応募できることがありますが、「必須条件」が複数不足している求人へ応募を続けると、書類通過は難しくなります。
一方、条件を満たしているのに落ちた場合は、書類からその事実をすぐ確認できるかを見直します。経験があっても、職務経歴書の奥に埋もれていれば伝わりません。
2.職務経歴書が業務名の一覧で終わっている
「一般事務」「データ入力」「電話対応」と業務名だけを書いても、どの程度できるのかは分かりません。
次の情報を加えると、応募職種との接点が伝わりやすくなります。
- 何を担当したか
- どのくらいの量・頻度だったか
- どのツールを使ったか
- 正確さや納期を守るために何を工夫したか
- 周囲とどのように連携したか
修正前:Excelを使った集計業務を担当しました。
修正後:Excelで月次データ約1,000件を集計し、関数を用いた確認表を作成しました。入力後は元データとの件数照合を行い、期限内に提出していました。
数字を無理に作る必要はありません。件数を覚えていなければ、担当範囲、頻度、工夫を具体的にします。
履歴書と職務経歴書の詳しい見直し方は、障害者雇用の履歴書・職務経歴書の書き方で解説しています。
3.障害特性と希望条件が抽象的、または広すぎる
書類に「配慮をお願いします」「体調に不安があります」とだけ書くと、企業は、どの仕事で何が起き、どのような対応が必要なのか判断できません。
反対に、希望条件を細かく並べすぎると、何が継続就業に不可欠で、何が相談可能なのか分からなくなります。
配慮事項は、次の3段階に分けると整理しやすくなります。
- 必須:なければ安全または継続就業が難しいもの
- 相談したい:業務や職場の方法に応じて代替案を話し合えるもの
- あると働きやすい:希望ではあるが、必須ではないもの
希望を減らすことが目的ではありません。自分に必要な条件と、その理由を企業が検討できる形にすることが目的です。
適性検査・実技選考で落ちる主な理由
4.検査の種類を確認せず、練習が合っていない
適性検査には、能力検査、性格検査、事務処理検査、PC操作、入力、企業独自の筆記試験などがあります。
受ける検査が分からないまま、SPIの問題集だけを進めても、実際には別の形式だったということがあります。案内メール、所要時間、受検方式、提供会社、使用できる道具を確認し、分からなければ企業や紹介担当者へ質問します。
実技選考では、速さだけでなく、指示の理解、正確さ、確認方法、分からないときの質問などを見られる場合もあります。評価方法は企業ごとに異なるため、速さだけを上げようとしてミスを増やさないことも大切です。
5.受検方法に必要な配慮を申し出ていない
障害特性により、通常の受検方法では能力を発揮しにくいことがあります。
- 聴覚障害があり、音声による説明を文字でも確認したい
- 視覚障害があり、画面表示や問題用紙の調整が必要
- 上肢障害があり、入力方法や解答時間の相談が必要
- 発達障害や精神障害があり、静かな環境や休憩について相談したい
厚生労働省の案内では、募集・採用時の合理的配慮は、応募者からの申出を受けて、過重な負担にならない範囲で事業主が必要な措置を検討する仕組みです。
希望した方法がそのまま実施されるとは限りませんが、必要な理由と代替案を事前に相談できます。受検後に伝えるのではなく、案内を受け取った段階で連絡する方が調整しやすくなります。
試験の種類、対策、配慮の伝え方は、障害者雇用の適性検査・筆記試験対策にまとめています。
障害者雇用の面接で落ちる主な理由
6.職歴と退職理由のつながりが見えない
転職回数が多いことや、短期離職があることだけで結果が決まるとは限りません。重要なのは、過去の退職理由と、次の職場を選ぶ基準がつながっているかです。
次の順番で整理すると、一貫した説明を作りやすくなります。
- 前職で担当した仕事
- 継続が難しくなった具体的な事情
- 改善のために自分が行ったこと
- 同じことを防ぐために現在行っている対策
- 次の職場で確認したい条件
前職への不満だけで終わると、「応募先でも同じことが起きるのではないか」という疑問が残ります。自分に原因を押しつける必要はありませんが、現在は何が変わり、どのような環境なら働き続けられるのかまで説明します。
7.障害名や診断の説明だけで、仕事への影響が分からない
同じ障害名でも、仕事で生じる支障や必要な対応は人によって異なります。
面接では、病歴を詳しく話すことだけが目的ではありません。企業が知りたいのは、応募する仕事との関係です。
- どのような場面で支障が生じるか
- 頻度や程度はどのくらいか
- 自分で行っている対処は何か
- 会社へ依頼したい配慮は何か
- その配慮があれば、どの業務を行えるか
例:口頭だけで複数の指示を受けると、優先順位を取り違えることがあります。自分でも復唱とメモを行います。重要な依頼をメールやチャットでも確認できれば、順番を整理して正確に対応できます。
「発達障害なので配慮してください」より、企業が実際の対応を検討しやすい説明です。
8.自分で行う対処と、会社に求める配慮が分かれていない
配慮を求めることは、甘えではありません。一方で、本人ができる対処と、職場に依頼する対応を分けて話すと、働き方を具体的に相談できます。
| 整理する項目 | 例 |
|---|---|
| 仕事で生じる支障 | 急な予定変更が重なると、作業の優先順位を整理するのに時間がかかる |
| 自分で行う対処 | タスクを一覧にし、期限と重要度を記録する |
| 会社に求める配慮 | 優先順位が変わるときは、最優先の仕事を明示してもらう |
| 配慮があればできること | 変更後の順番に沿って、期限内に複数業務を進められる |
企業側が別の方法を提案することもあります。「この方法でなければ不可能」と決める前に、自分が困っている状況と、必要な結果を共有して話し合います。
9.体調の安定を「大丈夫です」だけで答えている
精神障害や発達障害などの面接では、通院、服薬、生活リズム、欠勤、体調悪化の兆候、相談先について聞かれることがあります。
「今は大丈夫です」と答えるだけでは、何を根拠に安定しているのかが伝わりません。
- 現在の生活リズムを続けている期間
- 通院や服薬の自己管理方法
- 体調悪化の前兆
- 前兆に気づいたときの対処
- 医療機関、家族、支援機関などの相談先
- 就労移行支援や訓練で確認できた勤務時間
無理に「再発しません」「欠勤しません」と断言する必要はありません。変化にどう気づき、早い段階でどう対応するかを具体的にします。
10.志望動機が「障害者雇用だから」で止まっている
配慮や働きやすさは、会社を選ぶ大切な条件です。しかし、志望動機が「障害者雇用に力を入れているから」「配慮がありそうだから」だけでは、応募した職種との接点が分かりません。
志望動機は、次の3点をつなぎます。
- これまで経験したこと、または得意なこと
- 応募先で担当したい仕事
- その会社・求人を選んだ具体的な理由
例:前職では、データの照合と月次集計を担当し、正確さを保つための確認手順を作ってきました。御社の求人では、集計だけでなく業務手順の改善にも関われると知り、これまでの経験を生かして担当範囲を広げたいと考え、応募しました。
「何でも頑張ります」という言葉が悪いわけではありません。ただし、それだけでは仕事との相性を判断しにくいため、やりたい仕事と根拠を一つ加えます。
11.質問への回答が長く、結論が伝わらない
面接では、内容が正しくても、質問と回答の対応が分かりにくいと、経験や配慮事項が伝わりません。
回答は、次の順番を基本にします。
- 結論:質問への答えを一文で伝える
- 理由:そう考える理由を説明する
- 具体例:実際の経験を一つ挙げる
- 応募先との接点:入社後にどう生かすかを伝える
一度にすべて話そうとせず、最初は1分程度を目安に答え、面接官から追加質問があれば詳しく説明します。
ただし、視線、表情、声量、話す速さには、障害特性や使用するコミュニケーション手段が影響します。「笑顔が少ない」「声に覇気がない」だけを不採用理由と決めつける必要はありません。
音声でのやり取りが難しい、質問の文字表示が必要、回答を整理するために少し時間が必要といった事情がある場合は、面接方法について事前に相談します。
よく聞かれる質問は、障害者雇用の面接で聞かれること・頻出質問で確認できます。面接の最後に聞く内容は、障害者雇用の面接で使える逆質問20選も参考にしてください。
障害者雇用の最終面接で落ちる理由
一次面接を通過して最終面接で落ちると、「最後に重大な失敗をしたのではないか」と考えやすくなります。
しかし、最終面接まで進んだ時点で、経験や基本的な条件が一定程度確認されていることもあります。最終的な不採用には、次のような相対的な判断も含まれます。
- 採用枠に対して候補者が複数残っていた
- 配属予定の仕事に、別の候補者の経験がより近かった
- 希望する勤務条件と、部署で対応できる条件に差があった
- 入社時期や担当できる業務の範囲が、採用計画と合わなかった
- 会社を選ぶ理由や入社後の希望が、最後まで具体化されなかった
最終面接で落ちたからといって、すべての回答を作り直す必要はありません。
まず、一次面接と最終面接で回答が変わっていなかったか、希望条件の優先順位を説明できたか、その会社で働きたい理由を他社にも使える言葉で終わらせなかったかを確認します。
面接の「不採用フラグ」は結果が出るまで分からない
インターネットでは、次のような出来事が「不採用フラグ」として挙げられることがあります。
- 予定より面接時間が短かった
- 面接官の反応が薄かった
- 逆質問の時間が短かった
- 入社時期や条件を詳しく聞かれなかった
- 結果連絡の時期が曖昧だった
これらは、合否を確定する証拠ではありません。質問数が少なくても必要な確認が終わっている場合があり、面接官の表情や進め方にも個人差があります。
面接直後にできることは、面接時間の長短を分析し続けることではなく、聞かれた質問と自分の回答を記録することです。正式な連絡を待ちながら、次の応募準備を止めないようにします。
「障害が理由で不採用になったのでは」と感じたとき
障害者雇用促進法では、募集・採用を含む雇用の場面で、障害者であることを理由とする不当な差別的取扱いが禁止されています。また、募集・採用時には、応募者からの申出に応じて、過重な負担にならない範囲で合理的配慮を提供することが事業主に求められています。
一方で、不採用になったという結果だけで、直ちに差別だったと断定することもできません。職務に必要な適性・能力、経験、勤務条件、他の候補者との比較に基づいて採否が決まることもあります。
障害を理由に応募を受け付けてもらえなかった、業務に関係のない条件で一律に排除された、必要な配慮について話し合う機会がなかったなど、選考の進め方に疑問がある場合は、次の情報を残しておきます。
- 求人票と応募条件
- 企業とのメールやメッセージ
- 依頼した配慮の内容と企業からの回答
- 面接で聞かれたこと
- 不採用通知
そのうえで、ハローワークや都道府県労働局の相談窓口へ相談できます。個別の事案が法令上どのように扱われるかは、事実関係によって異なります。
面接回答を改善する3つの例
障害特性と配慮の回答
改善前:発達障害があり、マルチタスクが苦手です。配慮をお願いします。
改善後:複数の依頼を口頭で同時に受けると、優先順位を取り違えることがあります。自分でも依頼を一覧化し、期限を確認しています。優先順位が変わる場合に、最優先の業務を文字でも確認できれば、順番を整理して対応できます。
退職理由の回答
改善前:前職は障害への理解がなく、人間関係も悪かったため退職しました。
改善後:前職では担当変更後、口頭で複数の指示を受ける場面が増え、優先順位の確認が難しくなりました。メモと復唱で対応しましたが、指示方法の調整には至らず退職しました。現在は自分に必要な伝達方法を整理しており、次の職場では、重要な指示を文字でも確認できる環境を希望しています。
志望動機の回答
改善前:障害者雇用に理解があり、長く働けそうなので志望しました。
改善後:前職では、データ入力と照合を担当し、正確さを保つための確認手順を工夫してきました。御社の求人では、同じ強みを生かしながら集計業務にも担当を広げられると考えました。また、求人票に業務指示をチャットでも共有するとあり、自分の特性に合う働き方だと感じ、応募しました。
事実を隠したり、実際以上に良く見せたりする必要はありません。面接で話を盛ることの問題と、伝えにくい経歴の整理方法は、障害者雇用の面接で嘘はバレる?話を盛らずに強みを伝える方法で説明しています。
不採用が続くときの振り返り方
1.事実と推測を分けて記録する
最初に、応募日、求人、選考段階、聞かれた質問、自分の回答、結果を記録します。
「面接官が無表情だったから落ちた」は推測です。「障害の説明を求められたが、仕事への影響を答えられなかった」は事実です。改善には、事実の記録を使います。
2.同じ段階で続いているかを確認する
書類選考で落ち続けているのか、面接までは進むのか、最終面接で落ちるのかを分けます。
応募先の難易度や職種が毎回違うため、単純な通過率だけで評価する必要はありません。ただし、同じ段階で不採用が続くなら、見直す場所を絞る手掛かりになります。
3.自分で変えられる点と、変えられない点を分ける
| 自分で見直せること | 自分だけでは変えられないこと |
|---|---|
| 応募する求人、書類の内容、面接準備、配慮の伝え方、希望条件の優先順位 | 採用人数、他の候補者、社内事情、企業側の配属計画、選考結果の詳細な開示 |
変えられない要素を何度も考えるより、次の応募で一つ試せることを決めます。
4.一度にすべて変えない
不採用になるたびに、志望動機、職務経歴書、配慮事項、希望職種をすべて変えると、何が改善につながったか分からなくなります。
まず、「職務経歴書の冒頭に応募職種と関係する経験をまとめる」「障害説明を4項目で話せるようにする」「模擬面接を録音・録画して回答時間を確認する」など、一つか二つに絞ります。
5.第三者に同じ資料と回答を見てもらう
自分では筋が通っていると思う説明でも、初めて聞く人には前提が分からないことがあります。
家族や友人だけでなく、ハローワーク、地域障害者職業センター、障害者就業・生活支援センター、就労移行支援事業所、転職エージェントなどに相談できます。
見てもらうときは、「どうでしたか」と広く聞くより、次のように確認すると具体的な意見を得やすくなります。
- この職務経歴書から、応募職種に使える経験が分かるか
- 退職理由と今回の志望動機に矛盾がないか
- 障害による支障と必要な配慮を区別できているか
- 質問への結論が最初に伝わっているか
- 求人条件と希望条件に大きなずれがないか
一人で求人選びや面接対策を進めるのが難しい場合
不採用理由を企業から詳しく聞けなくても、応募書類、応募求人、面接回答を第三者と一緒に確認することはできます。
障害者向け転職エージェントでは、求人紹介だけでなく、応募書類の確認や面接準備を受けられる場合があります。ただし、保有求人、対象地域、得意な職種、支援方法はサービスごとに異なります。
一社の意見だけで応募先を決める必要はありません。自分の職歴と希望に合うかを確かめるため、必要に応じて二社程度を比較する方法もあります。
障害者雇用の不採用に関するよくある質問
不採用理由を企業へ問い合わせてもよいですか
丁寧に問い合わせることはできますが、詳細な回答を得られるとは限りません。
転職エージェント経由で応募した場合は、まず担当者へ確認します。企業から直接フィードバックが得られなくても、担当者に応募書類や面接回答を見直してもらえる場合があります。
不採用通知には返信した方がよいですか
企業から返信を求められていなければ、必ず返信しなければならないものではありません。面接機会へのお礼を伝えたい場合は、結果を受け取ったことと感謝を短く伝えれば十分です。
一度落ちた企業へ再応募できますか
企業の再応募に関する方針を確認してください。再応募できる場合でも、直後に同じ書類と同じ経験で応募するより、募集職種との接点になる経験やスキルが増えた時点で検討する方が、再応募の理由を説明しやすくなります。
面接に落ち続けるとき、応募を休んだ方がよいですか
体調が悪化している、睡眠や生活リズムが崩れている、面接準備ができないほど疲れている場合は、応募数を減らしたり、いったん休んだりすることも選択肢です。
不採用の直後に、自分を責めたまま次の面接へ進む必要はありません。体調を整えながら、応募書類の見直しや相談だけを進める期間があっても構いません。
まとめ:落ちた段階を分ければ、次に直す場所が見える
障害者雇用で不採用になる理由は、応募者の障害だけで決まるものではありません。
- 書類選考では、応募条件と経験の一致、職務経歴書の具体性を確認する
- 適性検査・実技では、検査の種類、練習方法、受検時の配慮を確認する
- 面接では、職歴、退職理由、志望動機、障害特性、配慮事項を一貫させる
- 障害の説明は、仕事への影響、自分の対処、会社へ求める配慮、できる仕事の順で整理する
- 最終面接の不採用には、他候補者との比較や採用計画など、自分では変えられない要素もある
- 不採用フラグを探すより、面接で聞かれた質問と回答を記録する
- 同じ段階で落ち続ける場合は、書類や模擬面接を第三者に見てもらう
一回の不採用から理由を断定する必要はありません。選考段階と事実を記録し、次の応募で変えることを一つ決める。その積み重ねの方が、必要以上に自分を否定せず、現実的に改善を続けられます。
参考:
・厚生労働省「公正な採用選考の基本」
・厚生労働省「事業主の方へ」―障害者の差別禁止・合理的配慮
・高齢・障害・求職者雇用支援機構「障害者職業生活相談員資格認定講習テキスト」選考・採用面接
(いずれも2026年8月27日確認)