目次
聴覚障害+発達障害者のむじなです。
前職は人事で、障害者採用にも携わっていました。
今回は、障害者の就職・転職活動に関するちょっとした疑問に対して、元採用担当者の視点でお答えしていきます。
(過去数社で人事を務めた、イチ担当者の意見です。あらかじめご了承ください)
面接会場にはできるだけ早めに着いた方が良い?
30分前とか1時間前に来られても、まだ面接会場の準備が整っていないので困ります。
当然ながら、「あなたの選考」以外にも仕事があるんです。その辺を考慮していただけるとありがたい。
私としては、「時間までに来てれば良い」と思うのですが、面接官によっては「5分前なのにまだ来てないの?」とおっしゃる方もいるので、到着は面接開始10~15分前くらいがベストでしょう。
けど、会場付近には早めに来ておきたいですね。
「早めに来て、会社の近所を見て回っていましたが、○○ですね」とか「場所が不安だったので、一時間前には着いて、近くのカフェで準備していました」とか面接の中で言えれば、やる気も見せられるし話題の一つになるので良い。
応募書類を送るときの注意点は?
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
合わせて読みたい
付け加えるなら、細かい話ですが切手の料金が適切か、必ず確認してください。
たまに(100通に1通くらい?)「料金不足」の応募書類が届くんですよ……。会社負担で受け取りますけど。つまらないことで第一印象悪くしたくないですよね。
余裕があれば、郵便局に直接持ち込んで確認してもらった方が安心です。
大企業に就職・転職できたけど、周りのレベルが高すぎて辛い……。転職するなら中小企業の方が良い?
会社の規模はあんまり関係ないと思います。
私も大企業(一部上場、従業員1,000人以上)に何社か勤めたことがありますが、
「こんなことも分からないの?よく社会人やってこれたね?」と言われることもあれば(辛かった)、人事考課で毎回A評価つけてもらえて重宝されることもあります。
あなたが思っている以上に、会社によって「どんな能力が求められるのか」は異なります(人柄・姿勢なども含めて)。
辛い経験に引っ張られ過ぎて(固執して)、自分で自分の可能性を狭める必要はないですよ。
しいて比べるなら、適材適所がやりやすい(いろんな仕事がある)大企業の方が、やっぱり障害者にとっては働きやすいかなとは思いますが。
結局、程度の軽い身体障害者が採用されて、精神障害者・発達障害者は不利なんでしょ?
正直、否定はできません。
採用する側からすれば、「どんな配慮をすればよいか」が明確な身体障害者は評価しやすい。また、人事側に理解があったとしても、配属先に理解してもらえずに断念することもあります。
しかし、現状の障害者の就職・転職市場では「程度の軽い身体障害者」はかなり少数派なんですよ、特に仕事のスキルも併せ持っているような方は。
企業側もその辺は分かっているので、精神障害者・発達障害者の採用にも前向きに取り組み始めています。
◇
今後も、一つの記事にするほどでもない、ちょっとした小話はこの記事に追記していきます。