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むじなの障害者転職記

発達障害

【ロールシャッハテスト編】発達障害の検査結果を公開します

投稿日:2019年1月14日 更新日:

障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。

2018年1月、発達障害と診断され、元々の身体障害(聴覚障害)に加え、発達障害の当事者となりました。

発達障害の診断の過程で、「WAIS-Ⅲ」「CAARS」「AQ日本語版」「ロールシャッハテスト」の4つの検査を受けましたが、今回はロールシャッハテストの検査結果を公開したいと思います。

「自分は発達障害なのでは?」と感じている方、生き辛さを感じている方の参考になれば幸いです。

私が発達障害と診断されるまでの過程は、下記の記事で公開しています。

 

ロールシャッハテストとは

ロールシャッハテスト例

どこかで一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。インクのしみを見て、何に見えるのかを答える検査です。発達障害の診断過程で、受検される方が多いようです。

「どんな検査か?」は今回の主題ではありませんので、簡単にwikipediaより引用。不要な方は読み飛ばしてください。

テストには、紙の上にインクを落とし、それを2つ折りにして広げることにより作成されたほぼ左右対称の図版を持つカード(ロールシャッハ・カード)が用いられる。

このような図版は原理的には簡単に作成できるものであるが、現在でもロールシャッハによって作成されたものが用いられている。カードは10枚1組で、無彩色のカードと有彩色のカードがそれぞれ5枚ずつ含まれる。各カードは約17cm x 24cmの大きさを持つ。

投影法一般について言えることではあるが、ロールシャッハ・テストは、被験者にとって、どのように反応するとどのように分析されるかが分かりにくいため、回答を意識的に操作する反応歪曲が起きにくく、無意識な心理の分析が可能であるとされ、1920年代に開発されて以来、長年にわたって広く用いられている。

一方、テストの科学的妥当性への疑問や回答結果の分析に高度な技術を要し効率が悪いといった批判も存在する。

 

ロールシャッハテストの流れ・検査にかかる時間・費用

検査は個室で、臨床心理士の方と一対一で行います。

検査では、インクのしみが何に見えるか、何故どのような部分がそう見えるか、自分が好きな絵・嫌いな絵・自分を表現している絵などを答えます。答えるまでの所要時間も計測されていました。

  1. まずは1枚ずつカードを見せられ、何に見えるかを思いつく限り答えていく(10枚分)
  2. 最初のカードに戻り、また1枚ずつ、「どの部分が、なぜ、そのように見えるか」を詳細に答えていく
  3. 全てのカードを並べ、自分が好きな絵・嫌いな絵・自分を表現している絵を選び、その理由を答える

という流れで検査を行いました。

検査に要した時間は2時間弱ほど、検査費用は、診察込みで2,560円でした(保険適用)

 

筆者(むじな)のロールシャッハテストの結果

名前以外は原文まま。太字や色付けは筆者。

むじなさんの性格や言動の根底には、常に自分が安全圏にいないと安心ができない、危険な道は決して渡らず、想定できる限りの条件を考え抜き、自分が安全だと思えないと実行に移さないという非常に慎重なものがあると思われます。

対人関係も同様に、相手が自分を傷つけるかどうか見極めが付かない時には決して踏み込まず、信用に値すると確信ができるまで距離を縮めない、それくらいの緊張感を持っていると考えられます。

社会に出る、人と接するということは、心情としては常に戦場の第一線でいつなん時どんな攻撃が仕掛けられるのか分からない、ストレスでピリピリした状況を強いられているのと同じだと言えます

エネルギーのほとんどは攻撃に備えた防御に使われ、いつもヘトヘトだとは思われますが、悲観的なものの見方の傾向が強いため、どんなに努力を重ねても、その努力を自分で認めることはなく、自分自身に対する価値観を上げられないところがあります。

情報処理の質としては非常に良く、感情的に判断せずに論理的に考え抜いて行動することで、いつも完璧なものを出そうと能力以上のものを出しています。

感情表出は過度にコントロールされており、感情刺激に対する関心は比較的少ないものにとどめています。自分が傷つかないためにもこの選択はもっともであり、自分の脅威となるものには手を出さないのが自然です。

ただ、その反動か、抑え込んでいる感情、特に怒りは相当なものであり、自分の中に制御できないほどの攻撃性を持っていると言えます。それがどんな形で外に出てくるのか、自分自身でも分からないところに不安も抱えているのではないでしょうか。

また、そのような歪みは時として、現実検討力や認知機能の低下にも影響を与え、社会や人への拒絶反応として現れてきています。

一見、ストレスへの対応や感情のコントロールもできており、バランスがとれた自分を出すことができています。ただ、その自分を作り上げるために、相手に隙を見せないようにと今にも途切れそうな努力で保たれている現実があるようです。

本当は誰かに頼りたいが、本当の自分は見せられないし、見せ方も分からない。社会からも自分からも距離を保つことが、逆に孤立を深めることは分かっていても、自分が傷つき制御できなくなる恐れには代えられない。

緊張と葛藤と自分への無力感、そのようなものを抱える中で、今回受診をされたのは、言葉や表情には出てこない大きなSOSだとも考えられました。

※今回実施した検査は、むじなさんの能力の一側面を表しているに過ぎません。結果にとらわれず、自分や周囲がより健康的に過ごすためにどんな工夫ができるのかを考えていくことが大切です。

 

ロールシャッハテストの結果を見た感想

検査結果を見せられるまで、「こんな検査で俺のことが分かってたまるか!」と内心思っていましたが、検査結果を見せられた時、自分でも今まで説明できなかったような内面が、見事に結果として表れていました。

これからはこの文章を私の内面の自己紹介文としたいと思います。

太字、特に赤字で記しているところは、自分で誰かに話すことのできない辛さが表現されていて、少し泣けてしまいました。

…ただ、青字の部分はどうかな?

「抑え込んでいる感情、特に怒りは相当なものであり」の部分は確かにそうかもしれません。私は物心ついてから本気で誰かに怒りを発散したことがありません。やり方も分かりません。

なので、日々負の感情が溜まり続けているかもしれません。

しかし、「攻撃性」はないかなと。怒りが頂点に達したら、どうしようもない現状に打ちひしがれて、周りとの関りを拒絶して引きこもるのがいつもの私なので。

怒りが誰かに向かうところはなさそうですが、「自分の一面としてそういう部分があるかもしれない」と思っておいた方が良いのでしょうね。

若干の自分語りが入ってしまいましたが、テーマがテーマだけに大目に見て頂ければ幸いです。

発達障害の診断の過程として検査を受けましたが、それに限らずロールシャッハテストは、生き辛さを抱えている方は一度受けてみる価値があるものと思います。

自分でも言葉に出来ない悲痛な叫びを、見つけてもらえるかもしれません。この生き辛い自分と付き合っていくためには、まずは自分を知ることが大切だと感じました。

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