障害者の就職・転職

現役面接官が教える、障害者の採用面接で使える効果的な逆質問

2018年7月1日

目次

障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。

面接の終わりには、ほぼ必ず「何か質問はありますか?」という“逆質問”の時間があります。

基本的に採用面接では面接官が主導権を握り続けるので、逆質問は自分のペースで話したいことを話せる唯一のタイミングです。

ここを有効に使わない手はありません。

某障害者向けメディアの「キャリアアドバイザーが教える逆質問集!」みたいな記事が「ん?」と疑問符がつく内容で、かつ紹介の仕方が雑だったので、現役障害者採用担当者目線から、逆質問について考えてみます。

 

はじめに1.万能の逆質問はない

いきなりガッカリさせて申し訳ないのですが、「この質問を読み上げればOK!」な万能の逆質問はありません。

なぜなら、「面接官が誰なのか(どの立場なのか)」や「最後の逆質問タイムに至るまでに何を話したか」によって、質問すべき内容や質問の仕方が変わってくるからです。

例えば、「配属先の詳しい業務内容」について聞きたいとき、質問すべき相手は人事の採用担当者ではなく、配属先のマネージャーですよね。

加えて、面接の中で配属先の業務内容について簡単に説明があった場合は、ただ単に「配属先の業務内容について教えてください」と聞いてしまっては、「こいつ話を聞いてなかったのか?」と思われてしまいます

なので質問の仕方も、「先ほど業務内容について●●とお伺いしたのですが、具体的な業務の流れについて詳しく教えていただけますか?」のようにアレンジしなければなりません

逆質問リストを作っていき、メモを見ながら質問するのは構いませんが(むしろそうした方が良いですが)、面接官に違和感を持たれないような話し方を工夫しましょう。

 

はじめに2.条件面の質問は、内定後に聞けば良い。アピールを優先しよう

イチ採用担当者の個人的な意見としては、給料や有給、残業など条件面の質問をしても構わないと思います。

が、冒頭で書いた通り、逆質問は唯一あなたがペースを握れるチャンスタイムなので、そんなことを聞くより、アピールにつながる質問をした方が絶対に有効です。

条件面については、内定が出てからじっくり聞けば良いんです。

就労条件を確認する「オファー面談」を企業が実施してくれる場合もありますし、そうでなくても「入社を前向きに考えているので、家族に納得してもらうためにも、条件面についてしっかり聞いておきたい」と言えば、まともな企業ならしっかり対応してくれるでしょう。

 

逆質問事例集.やる気や志望度の高さ、あなたの長所をアピールしよう

ここから、具体的に“効果的な”逆質問事例集をひとつずつ解説していきたいと思います。

先にお話しした通り、話の流れによって聞き方はアレンジが必要です。それを踏まえた上でどうぞ。

逆質問では(というか採用面接では)、「やる気や志望度の高さ」と「あなたの長所」をアピールすることが重要です。

 

一日でも早く戦力になれるよう、入社前に勉強しておけることはありますか?

質問する相手:配属先の上司

「主体的に学んで業務に活かすことができる」というアピールにつながる逆質問です。

「仕事について学んでもらうのは入社してからで良いですよ」と返されたら、ユルい職場の可能性が高い。ガツガツ働きたいならちょっとミスマッチかもしれませんね。

 

入社前に勉強するためにおすすめの書籍があれば教えていただけますか?

質問する相手:配属先の上司

上の質問と同様の趣旨の逆質問ですが、一歩進んで具体的な行動(本を読む)に結びついています。

「業務に役立つおすすめの専門書を聞く」というのは、私のイチオシの逆質問です。

「主体的に学ぶ意欲」だけでなく、教えてもらった書籍をしっかり読んで感想を言えるようになっておけば、次に会ったときに「実際に行動できる人材である」ということがアピールできますし、単純に話のネタにもなります。

 

障害者採用で入社された方、特に●●障害(あなたと同じ障害)の方は、どのような活躍をされていらっしゃいますか?

質問する相手:採用(人事)担当者

採用担当者がこの質問にスラスラ答えられないようでは、その会社は障害者採用(および定着)にあまり力を入れていないかもしれません。

熱心な障害者採用担当者は、入社後の状況を常に気にして情報収集しているものです。

 

健常者同様活躍していきたいと考えていますが、御社でマネージャーとして昇進していくために、どのような能力が求められますか?

質問する相手:採用(人事)担当者

熱意と向上心をアピールするための逆質問。本気で健常者と同様に働いて、かつ上を目指したいと思っているなら、この逆質問はしておくべき。

返答のニュアンスで、その会社がどれだけ「障害者を(あなたを)戦力としてみなしているか」が分かります。

あなたを真剣に戦力として期待してくれているのであれば、熱く語ってくれるはずです。

 

御社の求める人材は●●ということですが、特に□□部で活躍するために求められるものは何でしょうか?

質問する相手:配属先の上司

「求められるものを知り、身に着けていきたい!」というアピールと同時に、あなたとの相性を知ることもできる逆質問です。

ただし、「御社が社員に求めるもの(能力)は何でしょうか?」という逆質問は、「採用HP見てないの?」と思われますのでやめておきましょう。

「採用HPで拝見した御社の求める人材は●●ということですが、具体的には□□という理解でよろしいでしょうか?」というようなニュアンスならOKです。

 

●●部の仕事で「やりがいを感じる瞬間」、逆に「厳しい、辛いと感じる瞬間」と「それを乗り越えるために必要な能力」を教えていただけますか?

質問する相手:配属先の上司

「やりがいを感じる瞬間」については誰でも美化して話しますが、「厳しい、辛いと感じる瞬間」については思わず本音が出ることが多いと思います。

あなたにマッチする仕事に就くために、この逆質問は有効です。

 

前職(現職)では周囲とのコミュニケーションを大切に業務に取り組んでおりましたが、●●部の業務でも周囲とコミュニケーションを取りながら進める業務は多いですか?

質問する相手:配属先の上司

コミュニケーション能力をアピールするための逆質問です。が、別に「コミュニケーションが得意」とは言っていないので、誰でも使えます。

どんな仕事でもコミュニケーションを取りながら進めることが多いので、ほとんどの場合返答は「YES」でしょうが、アピールのための逆質問なので。

具体的な回答がなければ(返答が「YES」だけなら)、「具体的にどのような業務か?」も聞いてみましょう。

 

前職(現職)では●●の経験がありますが、御社の(□□部の)業務にも活かせる機会はあるでしょうか?

質問する相手:配属先の上司、採用(人事)担当者

これまでの業務経験をアピールするための逆質問。

面接中に業務経験についてはじっくり話すことになるかと思いますが、アピールしたい経験について面接中に話せなかったときは、積極的にこの逆質問を使っていきましょう。

 

障害上●●は難しいのですが、□□の工夫で補うよう心がけています。▲▲の業務も積極的に任せていただけるでしょうか?

質問する相手:配属先の上司、採用(人事)担当者

自分の障害についての理解と、それを補う工夫をアピールする逆質問。

「障害の受容と仕事をする上での工夫」は障害者採用における重要ポイントなので、面接で話し足りなければぜひアピールしましょう。

例:障害上、電話対応は難しいのですが、こまめなメール対応や対面でのコミュニケーションの工夫で補うよう心がけています。他社との交渉が必要になるような業務も、積極的に任せていただけるでしょうか?

 

まとめ.逆質問は、採用面接でアピールするための最大で最後のチャンス

ここまで見てきたように、逆質問はアピールし足りない・話し足りないことを自分のペースで話せる、最大で最後のチャンスです。

おまけに、面接官の返答内容から、自分と会社の相性など、本当に知りたい情報を得ることもできます。

定番の逆質問はいろいろあるかもしれませんが、「自分が何をアピールしたいのか」「知りたいことを知るためにどんな逆質問が有効か」をしっかり考えて使いましょう。

面接に臨む際には、3~5個程度は逆質問できるよう準備しておけばバッチリです。

また、採用面接の際の頻出質問集も下記にまとめていますので、参考にしてください。

 

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