発達障害 障害者の就職・転職

発達障害と診断されたら書類通過率がガタ落ちしたけどプラスに捉えてみる

目次

聴覚障害+発達障害者、元人事マンのむじなです。

「むじなの障害者転職記」の名にふさわしく、転職活動の状況についてご報告しようかと思います。

 

10社に書類応募で4社通過、ほぼ100%だった通過率が4割に減少

身体障害者(聴覚障害者)として、これまで5回以上転職してきました。

直接応募(転職ナビやハローワーク、採用HP経由の応募)では通過率0%だった私ですが、障害者専門の転職エージェントを利用し始めてからは、書類選考通過率はほぼ100%でした。

……というのが前職までの話で、前職在職中に発達障害(自閉症スペクトラム+ADHD)の診断を受けた後に退職、現在転職活動中です。

「身体障害と発達障害の重複障害者」としては初の転職活動中なわけですが、今回転職エージェントを通して書類応募した企業は、

10社応募→4社通過

通過率が4割に激減しました。

落選理由のほぼすべてが

  • 転職回数から、長期就業への懸念があるため
  • 転職回数が社内基準を上回っているため

でした。

もちろん前回より転職回数が1回増えていますので、厳しくなるのは当然とは思いつつも、これまでも「アラサーで5回以上転職」という転職回数多めの部類だったわけで。

ここにきて「1回転職が増えた」という理由で約100%→40%は、ちょっと減り過ぎでしょう。

ということで、発達障害の診断が、転職活動において大きな足かせになっていると考えるのが妥当ですね。まぁ予想通りですが。

 

通過率の低下はむしろ良かったとプラスに考えてみる

聴覚障害者とはいえ、私は一対一なら音声コミュニケーション(会話)にほとんど問題ないので、「就労上は軽度な身体障害者」という扱いでした。正直、企業からは一番需要があるやつですね。

ともすれば「とりあえず(あんまり配慮しなくてもいい)障害者が欲しいだけ」という会社に当たってしまう可能性も高くなるわけです。

そう思えば、「『身体障害+発達障害』という重めなハンディを背負っているにもかかわらず興味を持ってくれる会社」の方が、配慮を受けつつ働ける可能性が高いんじゃないかなとプラスの見方もできます。

結局、自分の理想的な(最低限、苦しくない)働き方を実現していくためには、発達障害を伏せて転職しても無意味なので、今の自分をできる限りオープンにしつつ、それでも欲してくれる会社に積極的に会ってみたいと思います。

 

とはいえ出来ることはやる。すべてを転職エージェント任せにしない。推薦文に追記してもらう

とはいえ、できる対策は取っていきます。

多くの転職エージェントでは、企業への書類応募の際、履歴書・職務経歴書と同時に「推薦文」を送付しています。この推薦文によって応募者に対する企業側の印象はずいぶん変わってきますので、この文面は大切です。

私の場合、前職在職中に発達障害と診断されたので、当然それまでは発達障害について一切配慮を受けずに働いてきました。「そこに長期就業の壁があった」ことを理解してもらえるような修正をお願いしてみました。

エージェントが追記してくれたのが下記の文面です。

むじな様はこれまで発達障害の診断を受けずに(気付かずに)就労を続けてきた経緯があり、職場で力を発揮してきたが故に、折衝や調整など高度なコミュニケーション能力が求められる仕事を任され、それが大きな負担になっていました。

この度発達障害(ASD、ADHD)の診断を受けたことで、今後は「障害理解を深めて傾向を知り、対策に努める」「必要な配慮を受けながら働く」ことにより、十分長期就業できるポテンシャルがある方です。

いかがでしょう。

この文面があるかないかで、企業側の印象も少しは変わってくるのではないでしょうか。

書類選考の通過率が低い場合は、推薦文について見直してみることで改善につながることもあると思います。遠慮せずに転職エージェントに相談してみましょう。

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