障害者の就職・転職

障害者の就職・転職活動の常識・非常識。元採用担当者が疑問に答えるよ

2019年4月2日

目次

聴覚障害+発達障害者のむじなです。

前職は人事で、障害者採用にも携わっていました。

今回は、障害者の就職・転職活動に関するちょっとした疑問に対して、元採用担当者の視点でお答えしていきます。

(過去数社で人事を務めた、イチ担当者の意見です。あらかじめご了承ください)

 

面接会場にはできるだけ早めに着いた方が良い?

30分前とか1時間前に来られても、まだ面接会場の準備が整っていないので困ります。

当然ながら、「あなたの選考」以外にも仕事があるんです。その辺を考慮していただけるとありがたい。

私としては、「時間までに来てれば良い」と思うのですが、面接官によっては「5分前なのにまだ来てないの?」とおっしゃる方もいるので、到着は面接開始10~15分前くらいがベストでしょう。

けど、会場付近には早めに来ておきたいですね。

「早めに来て、会社の近所を見て回っていましたが、○○ですね」とか「場所が不安だったので、一時間前には着いて、近くのカフェで準備していました」とか面接の中で言えれば、やる気も見せられるし話題の一つになるので良い。

 

応募書類を送るときの注意点は?

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

 

付け加えるなら、細かい話ですが切手の料金が適切か、必ず確認してください。

たまに(100通に1通くらい?)「料金不足」の応募書類が届くんですよ……。会社負担で受け取りますけど。つまらないことで第一印象悪くしたくないですよね。

余裕があれば、郵便局に直接持ち込んで確認してもらった方が安心です。

 

大企業に就職・転職できたけど、周りのレベルが高すぎて辛い……。転職するなら中小企業の方が良い?

会社の規模はあんまり関係ないと思います。

私も大企業(一部上場、従業員1,000人以上)に何社か勤めたことがありますが、

「こんなことも分からないの?よく社会人やってこれたね?」と言われることもあれば(辛かった)、人事考課で毎回A評価つけてもらえて重宝されることもあります。

あなたが思っている以上に、会社によって「どんな能力が求められるのか」は異なります(人柄・姿勢なども含めて)。

辛い経験に引っ張られ過ぎて(固執して)、自分で自分の可能性を狭める必要はないですよ。

しいて比べるなら、適材適所がやりやすい(いろんな仕事がある)大企業の方が、やっぱり障害者にとっては働きやすいかなとは思いますが。

 

結局、程度の軽い身体障害者が採用されて、精神障害者・発達障害者は不利なんでしょ?

正直、否定はできません。

採用する側からすれば、「どんな配慮をすればよいか」が明確な身体障害者は評価しやすい。また、人事側に理解があったとしても、配属先に理解してもらえずに断念することもあります。

しかし、現状の障害者の就職・転職市場では「程度の軽い身体障害者」はかなり少数派なんですよ、特に仕事のスキルも併せ持っているような方は。

企業側もその辺は分かっているので、精神障害者・発達障害者の採用にも前向きに取り組み始めています。

今後も、一つの記事にするほどでもない、ちょっとした小話はこの記事に追記していきます。

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