障害者雇用・転職

障害者のキャリア形成|転職経験から考える選択肢の広げ方

※この記事は2020年に公開した内容を、当時の転職経験に基づいて見直したものです。

聴覚障害と発達障害のある、むじなです。人事労務の仕事をしています。

聴覚障害を負って仕事を離れたとき、私は「専門的な技術がないと、これから働いていけないのでは」と考えていました。ところが、転職活動中に受けた助言をきっかけに、当初は想定していなかった人事労務の仕事に進みました。

この経験から、働き方の条件を大切にしながら、仕事の選択肢を広げる方法を考えます。

転職活動中の助言で、選択肢が増えた

退職後は、ITや技術に関わる仕事を目指したほうがよいのではないかと考えていました。自分には、長く働くための強みが必要だと感じていたからです。

転機になったのは、転職エージェントとの相談でした。事務職でも経験の積み方によって強みをつくれるのではないか、と助言を受け、それまで考えていなかった人事の仕事も選択肢に入りました。そして、人事労務の仕事へ進みました。

最初の考えが間違っていたという話ではありません。誰かと話してみたことで、自分だけでは見つけられなかった選択肢を知れた、という経験です。助言をそのまま採用する必要はなく、自分の希望や働ける条件に照らして判断すればよいと思います。

「計画された偶然」をどう生かすか

キャリアについて考えるとき、「計画された偶然」という考え方があります。予定外の出来事から、思いがけない仕事の可能性を見つけることもある。そのきっかけを増やすために、情報を集めたり、人に相談したりするという考え方です。

私の場合は、相談で受けた助言が、その後の仕事を考え直すきっかけになりました。ただし、動けば必ず希望する仕事に出合えるわけではありません。自分に合わない提案を断ることも、自分で選ぶために大切です。

障害のある人が、選択肢を広げるためにできること

障害のある人の転職では、仕事内容だけでなく、職場で必要な配慮や業務の進め方も気になります。求人票だけでは分からない部分があるため、気になる仕事が見つかっても、すぐに応募を決めなくて構いません。

まずは、次の順番で考えてみると整理しやすくなります。

  1. 譲れない条件を書き出す。 必要な収入、勤務時間、通勤、仕事内容、相談したい配慮を確認します。
  2. 気になる仕事の情報を集める。 求人票を読み、分からないことは支援者や転職エージェントに相談します。
  3. 条件が合う場合に次の行動を選ぶ。 応募する前に確認したい点があれば、面談などで聞いてみます。

転職する予定がなくても、今の仕事と求人の条件を見比べるだけで、自分が大切にしたいことが分かる場合があります。相談先の選び方を考えたい方は、実際に利用した転職エージェントについての記事も参考にしてください。

まとめ:自分の条件を守りながら、可能性を探す

聴覚障害を負って退職した後、私は技術職を考えていました。しかし、転職活動中の助言をきっかけに視野が広がり、人事労務の仕事を選びました。

新しい選択肢を知ることと、その仕事を選ぶことは別です。まずは希望条件を整理し、情報を集めてから、自分に合うかを判断する。私にとっての「一歩踏み出す」は、そうした小さな行動の積み重ねでした。

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