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むじなの障害者転職記

精神保健福祉士

精神保健福祉士(通信専門学校)S評価レポート全文掲載②【精神保健福祉に関する制度とサービス】

投稿日:

聴覚障害+発達障害者、元人事マンのむじなです。

精神保健福祉士の通信制専門学校の課題として作成したレポートのうち、S評価(90点以上)のものを公開していくコーナー第2弾です。

第1回目のものはこちら(このコーナーの趣旨等もこちらに記載しております)

 

それでは、以下レポート本文(全文)です。

 

「セルフヘルプグループ(自助グループ)」に対する精神保健福祉士のサポートや役割について考察しなさい。(1500字程度)

1.はじめに

セルフヘルプ・グループは、病気や障害、生活を苦しくさせている問題など、同じ背景を有する当事者や家族の集まりであり、対等な関係の中で、相互援助により問題を解決するための自発的な小さなグループである。

インフォーマルな社会資源であるセルフヘルプ・グループでなければ達成できない当事者の回復や獲得できないエンパワメントがある。精神保健福祉士は、専門職としてどのような役割を担い、援助することができるのか、本稿で考察する。

 

2.考察

トスランドとハッカーは、セルフヘルプ・グループにおけるソーシャルワーカーの役割として、以下の4点を挙げている。

① グループ継続のための物質的援助
セルフヘルプ・グループは自立的なグループではあるが、継続していくためには必要な援助をうまく活用していく必要がある。ソーシャルワーカーは、運営資金の調達方法や、会合の場所など物理的な資源を提供する役割をはたす。

② つながりをつけるサービス
セルフヘルプ・グループは、組織体として弱く、もろい。既存のサービスやクライエントとセルフヘルプ・グループを結び付け、連携を持つようにすることで、より大きなコミュニティの中で援助することができる。

③ SHGのコンサルタントとして役立つ
情報提供・専門的知識の提供・グループを導く技術援助・地域の資源を明らかにすることなど、ソーシャルワーカーが専門職として持つ資源を用いる。

④ SHGを手ほどきし、発展させる
スーパービジョンを与え、グループの方向づけ、グループ傘下がグループ内から広がるよう援助する。

これらの役割を精神保健福祉士として担うにあたっては、その知識や技術よりも、セルフヘルプ・グループの機能を正しく理解し、尊重する姿勢を持つことが重要であると思料される。

『SHGを支援しようとする専門職が、そうした具体的な支援の方法をマニュアル本から学ぶと同時に、なぜ、そうするのかを理解しておかなければならないと筆者は考える。セルフヘルプの精神を体得していれば、マニュアルには従っていなくとも大きくはずれることはないだろう』

精神保健福祉士は、精神保健領域のソーシャルワーカーとして国家資格化されている専門職である。その自負を持ち、「援助する側である」という意識を持ってしまうのは筆者個人としては当然の思考だと考えられる。

しかしセルフヘルプ・グループに関わる者は対等でなければならず、『専門職は、まず、被援助者は自分の問題を自分で対処できない無知な住民である、という見方を転換することが求められる』のだろう。

本人のエンパワメントを図る、という姿勢が重要だ。そのためには、十分な話し合いと合意が必要である。

 

3.おわりに

『SHGとは本来、メンバーのニーズに対応できなければ潰れるものであり、むしろ、潰れることは次に一層、自分たちのニーズに合うSHGを生み出す一歩であると積極的にとらえる必要がある。』

『専門職の組織とSHGとが根本的に異なる点は……メンバー同士が対等な関係にあることである。……専門職対当事者として、その間に上下関係を築いてしまいがちである。』

精神保健福祉士としてセルフヘルプ・グループを支援する際は、上記の問題について肝に銘じておく必要がある。「グループが潰れる」というのは、特にその立ち上げに自分が専門職として関わっていたとしたら、おそらく「失敗させたくない」という思いが生じて、何とか維持しようと立ち回ってしまうのではないかと想像できる。

また、専門職として「指導する」という意識が表に出てしまうこともありそうだ。そうすると、当事者が専門職に依存する結果となり、セルフヘルプ・グループの援助機能が失われてしまう。

これらの姿勢は真に当事者の立場に立っているとは言えない。専門職による影響の大きさを、精神保健福祉士を目指す者として理解しておかなければならない。

【参考文献】

  • 精神保健福祉に関する制度とサービス[第3版]【精神保健福祉士シリーズ7】 古屋龍太 弘文堂 2017
  • セルフヘルプグループ―自己再生の援助形態 中田智恵海 八千代出版 2000

 

添削評価・講評

  • 課題の理解度:S
  • 論旨と構成:S
  • 自己の見解:S
  • 総合評価:S(95点)

講評:

良くまとめられております。

セルフヘルプグループのその内容や特徴が記載されておられます。

クライエントに対してセルフヘルプグループの導入にかかわる時には、例えば支援のプロセスにおいてアディクション問題のメカニズムが理解できず専門職の思いだけが先行する場合があります。

そうならないように注意を払い、精神保健福祉士としての立場と支援を問い続け役割と支援には専門性が求められます。

また、ソーシャルワーク実践としてセルフヘルプグループの支援に関してはメンバーに対して、地域に対して、福祉・行政や保健に対しての働きかけも存在しますが、家族へのサポートもとても重要となります。

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