人事部門で採用担当を務める聴覚障害者が、豊富な転職経験から学んだ情報を発信していきます。

むじなの障害者転職記

障害者の仕事の悩み

障害者枠で採用されたけど仕事がもらえない時はどうすれば良い?

2018年12月16日

障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。

ブログを開設し、障害者の仕事無料相談コーナーを設けて1年以上、平均1日1件ペースで相談をいただいています。その中でも最近多く目にするのが、「障害者枠で就職したけど、仕事がもらえない」という相談です。

障害者の仕事・就職・転職についての無料相談はじめます

 

なぜ仕事をさせないのに障害者を雇用するのか

「仕事もないのに採用する」というのは、健常者の採用ではありえない話で、だからこそ理解されにくい問題です。

平成30年4月から障害者の法定雇用率が引き上げられ、全ての企業には全従業員の2.2%以上の障害者の雇用が義務付けられています。また、平成33年4月までには、さらに0.1%引き上げられる予定です。

法定雇用率を達成している企業はちょうど半分の50%。

達成できていない残りの半分の企業も、CSRが世間の注目を集める昨今、何の対策もしないという訳にも行きません。

「人手不足のこの時代、わが社も職場環境を整えて、障害がある人にも活躍してもらえる会社にしていこう!」という企業であれば全く問題ないのですが、

「障害者雇用は義務だからやっている(雇ってやっている)」と考えている企業も少なくないのが実情です。

そういう企業は、雇用率を達成するため(だけ)に障害者を採用して、ろくに仕事も与えず放置する、という頭の悪いことをやっているんです。

「人手不足で会社がつぶれる」が実際に起こっているこの時代に。

「クビを切られることもない、毎月一定の給料はもらえるなら、それでいいじゃないか」という方もいらっしゃるかもしれません。

しかし実際問題、「何の仕事もやらせてもらえない」というのは、自分の価値を否定されているようなもので、非常に辛いものです。

また、「就職さえしてしまえば未来永劫安泰」という時代でもありませんので、なんのスキルも身につかないような職場は、将来のリスクにもなり得ます。

 

「障害者に仕事をさせない企業」で、障害者ができることは

実は私も、過去に一度、「障害者に仕事をさせない」企業(というか部署)に転職してしまったことがあります。

結論から言ってしまえば、就労移行支援事業所や転職エージェントを利用して就職・転職した方については、その担当者に相談して、3者で話し合いの場を設けてもらうのが一番良いです。

「無理な仕事をさせておらず、むしろ配慮している」なんて考えている企業もありますので、専門家を交えてしっかり話してもらうのが手っ取り早い。

こういった相談できるような場所がないときは、少し長い目で見て、ステップを踏んで少しずつ信頼を得ていきましょう。

  1. まずは数少ない割り振られた仕事を完璧にこなして、「言われたことはできるやつ」だと認識してもらう
  2. そのうえで、「この資料が必要ということは、こういったものも必要では?」「こういうやり方もあるのでは?」とプラスアルファの提案をしてアピールする
  3. もちろん「手伝える仕事はありませんか?」と聞いて回って積極性もアピールする
  4. 考課面談の際などに、上司に相談する
  5. 採用してくれた人事の障害者採用担当者に相談する

 

それでも仕事がもらえないなら、転職も視野に入れる

ここまでやっても仕事がもらえないなら、転職も視野に入れるべきでしょう。

もちろん、開き直って「給料がもらえるなら別に構わない」と居座ってしまうのも一つの選択肢です。別にこちらがボイコットしている訳じゃありませんからね。

しかし前述の通り、ただ時ばかりが過ぎていって、何のスキルも身につかないというのは、将来への大きなリスクになります。

会社が傾けば、「普段からロクに仕事もしていないんだから必要ない」と手のひら返しされることもあり得ます。

数年後、十数年後、何のスキルも身についていないのに、すんなり転職先が見つかる保証はありません。

目安として、半年努力しても状況が変わらないなら、転職に向けて動き出した方が良いと思います。

「仕事がもらえない」と言ってすぐに転職しようとしても、応募先からも「まだ入社して間もないのだから、そんなものでしょ?」と言われる可能性大です。

「これだけ努力してみたけど、どうしようもありませんでした」というアリバイ作りは重要です。

 

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