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障害当事者であり、採用担当でもあるむじなです。
当事者ネットワーク・採用担当者ネットワークを参考にしながら、私自身の経験をもとに、今一番効率の良い障害者の就職・転職活動の進め方「2018年秋」をお届けします。
ブログで情報発信を始めて1年、これまで以上にアンテナを張って情報収集してきましたので、「今すぐ就職・転職活動を始めたい」という方には、一番おすすめできるやり方が確立できたはず。
私が今転職活動をするなら、という観点で手順をまとめました。ぜひ参考にしてください。
※なお、この記事では「障害者枠での就職・転職」を前提に話を進めます。
ステップ1.障害者専門の転職エージェントに登録する
まずは障害者専門の転職エージェントに登録するのが優先順位1番です。
転職エージェントについて簡単に説明すると、障害者の就職・転職支援のプロが、
- あなたの障害を受け入れ可能で、かつあなたの希望する仕事(職種)を募集している会社を紹介してくれる
- 応募書類の添削や、面接対応のアドバイスをしてくれる
- 書類応募や面接日程の調整など手間のかかるやりとりを全て代行してくれる
という「使わないと損」なサービスです。利用は全て無料。
利用するためにはエージェントとの面談が必要になるのですが、登録したら、まずはステップ2に進みましょう(並行して、面談日程の調整を進めてください)。
転職エージェントについては、利用の流れ・賢く利用する方法・おすすめのエージェント等こちら↓の記事にまとめています。
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ステップ2.リクナビNEXTに登録、めぼしい企業をピックアップする
11月27日まで、リクナビNEXTで障害者向けの期間限定求人を公開しています。
年に一度のキャンペーンで、競争率が低く、全都道府県もれなく求人があります。障害者採用担当者の(私の)太鼓判です。
ちなみにうちの会社では、応募開始してから2週間経ちますが、相変わらず応募数は片手で数えられる程度……。採用担当者としては嘆くところですが、就職・転職したい障害者には大チャンスです。
「転職経験豊富だから、効果的な応募書類の作り方は分かっている」という方は、良い企業を見つけたらこの段階で即応募しましょう。
「就職・転職活動は初めて(または経験が少ない)」「書類作成に自信がない」という方は、ステップ3に進みましょう。
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ステップ3.転職エージェントとの面談準備→面談→紹介を受けた求人に応募
ステップ1で進めていた転職エージェントとの面談日程が決まったら、履歴書(職歴があれば職務経歴書も)を作成しましょう。
面談時に担当エージェントに添削はしてもらいますが、それでも土台になるのはここで作ったものになります。
履歴書・職務経歴書の作り方は、こちらをどうぞ。
障害者の履歴書の書き方【採用担当者が本音で語る】
障害者の職務経歴書の書き方【採用担当者が本音で語る】
書類の作成が終わったら、いよいよエージェントとの面談です。
初回面談では、主に「あなたの職歴・障害・希望条件についてのヒアリング」「応募書類の添削」「あなたにマッチする求人の紹介」が行われます。
ピンとくる求人があれば、迷わず応募しましょう。応募の手続きは(書類作成も含め)すべてエージェントが代行してくれます。
ステップ4.リクナビNEXTに応募書類(エントリー情報)を追加、めぼしい企業に応募
リクナビNEXTは、初回登録時には細かい情報の入力は必要ありませんが、WEBエントリー(応募)する際には、履歴書・職務経歴書に相当する情報を登録しなければなりません。
ステップ3で「エージェントにブラッシュアップしてもらった履歴書・職務経歴書」が手元にありますので、それを元にリクナビの情報入力をすべて済ませ、ステップ2でピックアップした企業に応募しましょう。
ステップ5.転職エージェント・リクナビNEXTで応募した案件を同時進行で進める
ここからは選考を進めていくだけ。
転職エージェントの担当者に相談すれば、面接指導(模擬面接)も受けられますので、必要だと思うタイミングで使っていきましょう(向こうから、「この企業の面接前にやっときましょう」と提案もある)。
◇
障害者の就職・転職活動【2018年秋】は、このステップ1~5の流れが、一番可能性が高く、スムーズに進められると思います。
就職・転職活動の経験がない・少ないという方は、ぜひ参考にしてください。
おまけ.時間に余裕があるなら、合同面接会に参加するのもあり
ハローワークや、アットジーピーなどの人材紹介会社主催で、障害者向けの合同面接会が各地で開催されています。
※合同面接会とは、一つの会場に複数の企業の障害者採用担当者が集まり、説明会やプチ面接(0次面接)を行う就職・転職イベント。
この合同面接会、「書類選考なしで採用担当者と会える」などメリットもあるのですが、労力とリターンが釣り合っているかというと、そうでもありません(効率はあんまりよくない)。
ここに焦点を合わせて(合同面接会だけに集中して)就職・転職活動をすると、後悔する可能性が高いです。
しかし、「労力と時間がかかる」という以外にデメリットもないので、時間に余裕があれば参加してみた方が良いでしょう。
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